牛首村(2022年) | 勝手に映画紹介!?

牛首村(2022年)


牛首村 [DVD]

 

最近の記事投降の一覧を眺めていたら、見事に“旧作=古い映画”のタイトルばかりが並ぶ…エアチェック作品に関して、録画自体は最近のものなんだが。いつもは、週イチくらいで映画館へ行ったりもしてるので、そこで多少は新旧のバランスも保てるのだが、ここ1か月近く劇場鑑賞もご無沙汰(今日も朝から雨だし…先送りにしているブラピの「バビロン」は明日鑑賞予定)…そろそろ新し目の作品を見ておくかということで、WOWOWでエアチェックしたばかり、清水崇監督の“恐怖の村”シリーズ第3弾「牛首村」を鑑賞。今までの作品もWOWOWで見ている。

 

富山県の坪野鉱泉…ユーチューバーのアキナは、心霊スポットの噂を検証するため、廃墟に立ち入り、一緒に連れてきた女の子に、牛の頭を模したマスクを被せ、無理やりエレベーターへ閉じ込めるという実験を行うが…。一方、東京の女子高生・雨宮奏音は、ボーイフレンドの香月蓮から、心霊巡りのネット動画を見せられる。その動画には、自分と瓜二つの女の子が映っており、動画撮影後に、その女の子が行方不明になったという補足情報も伝えられた。以来、怪現象に悩まされ始める奏音。動画との関連性や真相を確かめるため坪野鉱泉へ向かう!

 

このところ年イチで新作が公開されているこのシリーズ…1作目の劇場公開時のネット評なんかでは、そこまで評判が高いわけでもなかったんだけど、世間ではけっこう需要があるんだな。何気にオイラも嫌いじゃないけど…。いつまでネタが続くかわからないけど、目指せ“寅さん”の勢いで、今後も清水監督にはずっと撮り続けていただきたい。そんなわけでシリーズ3作目、一瞬、主演女優(=Kōki,)の名前が読めねぇと、ツッコミを入れつつ…実際に彼女が演じてる姿を見て、心なしか、イラっとさせられるのはなぜかなと思いきや、なんだキムタコの娘だったか。

 

そういえば、映画デビューしたとかどうたらこうたら、そんな話も聞いたことがあったな…この作品がそうだったのか。ちなみに、この映画の中での父親役はココリコの田中っていうのが、なんか微妙に笑える。冒頭、お約束のバカチューバー“アキナ”が登場し、心霊スポットを巡る…雰囲気がだいぶ違うので、これまた一瞬わかりづらかったが、演じている人も今までと同じ人。もう、そういうものと納得して見てるので、気にならなくなったが…“お前、何回死んでるねん”。同一人物なのか、パラレルか、たまたま名前が同じ似ている人なのか、シリーズ最大の謎だ!

 

そんなバカチューバー“アキナ”とその仲間によって、無理やり心霊スポットに連れてこられた女の子が、廃墟のエレベーターに閉じ込められた後、事故が起き、行方不明になってしまう。という…ネット動画を、後にキムタコの娘が見ることになる。自称カレシ(タコの娘は認めてない)が…ネットで見つけてきたもので、なんとアキナに連れてこられた例の女の子が、キムタコの娘そっくりだったのだ。自分と瓜二つだった件、そして行方不明というのも気になり…自称カレシと一緒に心霊スポットへ。イカン、イカン、高校生の男女が…2人でお泊り前提の遠出なんて!

 

って、普通は親からクレームも出そうだが、訳あって父子家庭のキムタコの娘、その父親もちょうど家を空けていたりして、注意を促す人間がちょうどいない。でも、このあたりが、ちゃんと伏線になってて、後のドラマにも繋がる。旅の途中…駐車場で休憩していた自称カレシが車に轢かれそうになる。最初こそ“あぶねーぞ、コラ!”と激怒していたドライバーの松尾諭と、その後、意気投合、仲良くなり…目的地(=心霊スポット)まで送ってもらえることに。って、またイカン、イカン…いくら高校生でも知らん人の車に乗ったら危ないやろ、ましてや松尾諭だぞ(笑)

 

以降、心霊スポットへ行く途中、または到着後に…不可解な現象が起きたり、他にも出会いがあったり、少女の失踪に関して驚愕の事実が発覚したりして、物語はどんどん核心へと進んでいく。正直、中盤くらいまでは…過去作に比べて肝心の“村感”が乏しいなという雰囲気もあったんだけど、ちゃんと“恐怖の村”らしい展開になっていった。正直、ホラーとして“そこまで怖くない”のはいつものことだが、シリーズを重ねるごとに、ストーリー自体は解りやすくなってて、「犬鳴村」よりは「樹海村」、「樹海村」よりは「牛首村」の方が全体像を把握しやすかったかな?

 

自分のそっくりさん登場も、いわゆる“ドッペルゲンガー的なヤツ”かなと思ってたら、思いのほか、ちゃんと説明が付き…そこから、物語の核になる“恐怖”にも繋がっていった印象。あと、誰の幽霊なのかは実際に見て確かめた方がいいと思うけど…心霊スポットで、飛び降りの瞬間が、何度も水たまりにループして映るってところは、けっこ良かった。それから“ある出来事”の後、メインキャラの3人が駅のホームで放心状態になるシーンで、外が大雨なんだけど、あれは自然なのか、それとも人工的な雨降らし撮影か…気になったな。不安を煽るいいシーンだった。

 

いつの間にか時空も超えちゃう、いつもの清水節の展開も味わえ、そつなくまとまっているので…この手のジャンルの中では、今回も充分に及第点な出来だと思う。ただ、途中で“全体像が解りやすくなった”とも評したが…その点でいけば、「犬鳴村」や「樹海村」にあった、“何が起きるの?何が起きてるの?”感が若干、薄れたようにも思えたね。記事冒頭に載せたジャケ画像と、タイトルのリンク先はDVDのものを拝借したのだが…今2月13日現在だと、Amazonの正規取り扱いで、ブルーレイ(牛首村 [Blu-ray])の方が62%OFFで安くなってましたのでご報告。

 

 

監督:清水崇

出演:Kōki, 萩原利久 高橋文哉 芋生悠 大谷凜香 莉子 田中直樹 堀内敬子 麿赤兒 竜のり子 松尾諭

 

 

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DVD 牛首村

牛首村






 

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