ザ・ワイルドビート 裏切りの鎮魂歌(1994年) | 勝手に映画紹介!?

ザ・ワイルドビート 裏切りの鎮魂歌(1994年)

ザ・ワイルドビート 裏切りの鎮魂歌

 

サービスが終了することになった動画配信サイト“GYAO!”でレンタル110円セールを実施中…アマプラや“90日間見放題”を利用中のU-NEXTでは扱いがない(アマプラでは過去に扱っていたが現在は視聴不可になってる)、昔のVシネなんかをこの機会にまとめてポチって鑑賞している。調べたらビデオマーケットやmusic.jpでは視聴可能な作品だったりもするんだけど、GYAO!だと支払い方法でPayPayが使えたのが、今回の駆け込み利用の後押しになった。そんなわけで…室賀厚監督、小沢アニキ主演の「ザ・ワイルドビート 裏切りの鎮魂歌」を鑑賞。

 

警察に捕まったある男ビックマウスを奪還するため…組織のボス、大佐は、ウェット、バンク、キャンディなど5人の男たちを招集。誰がリーダーになるかでひと悶着あったが、大佐の鶴の一声でウェットがリーダーに決まった。やがて作戦が決行され…ビッグマウスの奪還に成功するも、警官と撃ち合いになり、双方に死傷者が出てしまう。なんとか、隠れ家に到着し、大佐たちの迎えを待つことになったのだが…生き残った男たちは、報酬をめぐり、争いを始める!さらにビックマウスは何か隠し事があるようで…新たな謎の襲撃者までアジトに現れるのだが…。

 

小沢アニキは、現在…還暦記念の主演作品「BAD CITY」が絶賛公開中で、オイラもめちゃめちゃ見たいんですけど、いつものように地元ならびに守備範囲の近隣映画館で上映されてないので、なくなく将来の配信、円盤、放送待ちになってしまっている。そんな不満を解消しようと…今まで見逃していた、若い頃の代表作の1つである、本作をチョイスして鑑賞してみた。冒頭、小沢アニキをはじめ、黒服でバッチリきめた人相悪い系の役者さんたちが…何やら犯罪の相談。チ●コだマン●だと放送禁止用語を含む、下品なセリフを連呼する寺島進がインパクト大。

 

一目瞭然だが、タランティーノの「レザボア・ドッグス」のパク…オマージュ!室賀監督作品だと、後に出世作となる「SCORE」でも似たようなことをやっているが、本作も「SCORE」同様、本家“レザボア”(といっても、「レザボア・ドッグス」も香港映画「友は風の彼方に」のパクリなんだけど)では物足りなかったアクションを100倍増しにして(それはさすがに大げさか?)…独自性もしっかり出している。「レザボア・ドッグス」なんて、肝心な銀行襲撃シーンとか、画面がフェイドアウトして見せてないけど…本作では、しっかりと最初の犯行シーンからアクションが満載だ。

 

ストーリーも、銀行強盗の仲間割れ…なんて話ではなく、ある組織から依頼され、警察に捕まっている人物を奪還するんだけど、個性豊かな登場人物たち“みんながみんな”、腹に一物抱えているので…すぐに拳銃を突き付けあって、殺し合いをおっ始めちゃうから、いったい誰と誰が仲間なんだよ、誰が最後まで生き残るんだよ(まぁ、このメンツだったら小沢アニキは最後まで生き残るに違いないけどな)と、それこそ“レザボア”のキャラに当てはめて展開を推理するのもけっこう難しかったりするのよ。全員が、“ミスターブロンド”ポジションなんじゃねーか?(笑)

 

後半、小沢アニキは、それまで一番反目しあっていた人物と手を組み、ピンチを切り抜けていくことになる。敵が銃弾の雨を降らせる中、放心して動けない即席パートナーを、横っ飛びで突っ込んできて、助けるところがカッコいい。このあたりの友情が芽生えていくベタ展開がけっこう胸熱で、小沢アニキに訪れる、最後のまさかなオチがより切なくなるのであった。導入部こそ“レザボア”っぽかったけど…終わってみれば、けっこう違いましたね。とりあえずGYAO!でレンタルした3作品はすべて見終わったけど、サービス終了までにまだ何か借りるかもしれない。
 

 

監督:室賀厚

出演:小沢仁志 ハント敬士 寺島進 水上竜士 松山鷹志 伏見哲夫 山西道広

 

 

【Amazonだと検索はできるが視聴不可!】

ザ・ワイルドビート 裏切りの鎮魂歌

ザ・ワイルドビート 裏切りの鎮魂歌






 

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