先週の読書:「絞首商會」「方舟」 | 勝手に映画紹介!?

先週の読書:「絞首商會」「方舟」

先週の読書:「絞首商會」「方舟」

 

うう、昼過ぎまで寝てた…オカンの作った雑煮を食った後は、スマホでTwitterのリツイート系懸賞(さすが元旦、企業やらサイトさんがこぞってプレゼントを実施している)をずっとポチポチやってて、アマギフ100円当たった、幸先の良いスタート(笑)ということで、遅くなりましたが“あけおめ、ことよろ”です…。さて、新年一発目の投稿は、ちょうど日曜日だったこともあり、週イチであげている“先週の読書(読書ブログからのコピペ)”ネタなんだけど…読書の話題を書く前に、なんとなく年末年始で感じた、あれやこれやも合わせて書いていこうかなと思っている感じ。

 

そうだな、昨年2022年に“劇場鑑賞”した作品で一番印象に残ってる作品ってなんだろうね…合計40回くらい映画館には行ってるんだけど、“懸賞でペアのムビチケが当たったけど、見に行くのはオイラ1人だから、結局自分で2回見に行った”映画がけっこうあって…作品数的にはもう少し減る感じだな。たぶん、2021年とそう変わらないのかな、さすがコロナが始まった直後の2020年よりは多くなってるけど(2021年は37作品、2020年は16作品)。オイラ的には、トミノさんのGレコ5部作が完結してホッと一安心…あとは今年の2、3月に控える円盤発売に備えるだけだ。

 

でも映画として、作品の完成度でいったら「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」の方に軍配かな?ということでアニメ映画のオイラ的なベスト1は“ククルス・ドアン”。以下、洋画と邦画を各2本ずつ挙げると、ベタベタな作品ばかりだけど、洋画は「トップガン マーヴェリック」と「ブレット・トレイン」、邦画は「シン・ウルトラマン」と「ヘルドッグス」かな?洋画の方だと、他にも「クライマッチョ」「ハウス・オブ・グッチ」「THE BATMAN」も捨てがたいんだけどな…こう振り返ると、やっぱり映画館ではベタな作品しか見てない(ベタな作品しか地元で公開しないのもある)。

 

今年2023年だとトムくんの「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」がとりあえず目につくビッグタイトルなのかな?オイラの新年一発目の劇場鑑賞はガンホ兄貴の「非常宣言」になると思う。あと地元シネプレックスの現段階での上映ラインナップだと2月の「バビロン」「逆転のトライアングル」、3月の「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」「シャザム!~神々の怒り~」「ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り」あたりは見に行きたいと思ってるんだけどね。やっぱそこまで多くないな…特に1月はあまり見たいのがないなぁ。

 

と…本当はこの先にもまだ、ズラズラズラっと、長文があったのですが、突然、ブラウザがクラッシュしまして、上記の文章までしか“下書き保存”ができていなかったので、途方に暮れてます。たまに、ブラウザがクラッシュしても、自動復元で、意外とクラッシュ直前の文章が残ってたりすることがあるのに、今日は全然その機能が働かず、ほとんどの文章が消えました(泣)昨年は家電がやたらと壊れたとか、そういう話してたんですよ…実は年末の30日も、夕方になって炊飯器が壊れて、慌ててオカンと一緒にディスカウントショップに駆け込む羽目になったとか。

 

はぁ、マジか…新年一発目から、急に気分が重たくなった(文章書き始めた時は、アマギフ100円当たったって、気分が良かったのにな)…ああ、あとは文章を見直して“投稿する”ボタン押すだけやったのに。もう、面倒なので書き直しません。本筋の読書の話だけ、ここから書き直します。えーと、先週、年末に読めたのは2冊だけでした…もう1冊読んでる最中の小説があり、昨年中に読み終えたかったんだけど、100ページくらいしかまだ読んでなくて、昨晩はYouTubeの生配信なんかをダラダラ見始めちゃったので、全然読書に集中できず、早々と諦めました。

 

そして今日も全く読めてません。えーと読み終えた2冊はどちらも電子書籍…1冊目は夕木春央の「絞首商會」をKindle Unlimitedの読み放題対象で。実はもう1冊の「方舟」を先にDMMブックスの70%OFFクーポンで入手してまして、どうせなら同じ著者のデビュー作を読んでからにしようと「絞首商會」も読んでみたと。1冊目の「絞首商會」は大正時代を舞台に、元泥棒が探偵役となり、秘密結社が絡んだ殺人事件に挑むという内容。時代設定の影響のせいか、文章表現が古風で最初はとっつきにくさもあるが、慣れれば登場人物同士の掛け合いなどが楽しい。

 

2冊目の「方舟」は昨年末に発表になった“このミス2023”国内編のベスト4にランクインした作品…特殊な地下施設を訪れた複数の男女が、地上に戻れなくなり、そこで殺人事件も発生してしまうという、いわゆるクローズド・サークルもの。「絞首商會」の古風さとははまた違う、現代が舞台のミステリーなんだけど、これまた新本格(綾辻行人なんかが出てきた頃の作品群)のような懐かしさが味わえ、全体的にテンポ感もあって面白かった。同じ著者の作品ですが、自分は「方舟」の方が読みやすかったです。そんなわけで、今回の“推しの1冊”は「方舟」に決めた。

 

 

 

2019年9月発行、夕木春央著「絞首商會」のハドカバー単行本、電子書籍版を“3か月199円で読み放題キャンペーン中”のKindle Unlimitedで読む。現段階では未文庫化だけど、2023年1月に文庫化予定との情報あり。実は、この著者を読むのは初めてだったんだけど、年末に発表になった今年の“このミス(2023年版)”で4位にランクインしていた「方舟」を、別の電子書籍サイトの割引クーポンを利用して入手してまして、どうせなら著者のデビュー作である「絞首商會」を先に読んでおこうかな、今ならKindleで無料で読めるしということで、このチョイスとなった。

 

大正時代が舞台…無政府主義者の連中が集う謎の秘密結社“絞首商會”(要は国家転覆を企むテロリストみたいな連中)が絡んだ不可思議な殺人事件に、元泥棒の美青年が探偵役となって挑み…意外な真実を導き出す。最初に“殺された”とある研究者が、秘密結社への関係が疑われており、どうやら殺しの犯人は、秘密結社が放った新たな刺客なのではないかという話になる。その刺客が、近親者を含む被害者の近しい知人4人の中にいるのではないかとなり…その4人の中の1人の提案で、実は被害者とも因縁浅からぬ関係にある元泥棒に、調査を依頼。

 

4人の共通事項として警察の介入を望んでいないというのも理由らしい。元泥棒には画家の親友がいるんだけど、この画家の方が所謂ワトソン役になって、元泥棒を色々とサポート。他にも、個性豊かな脇役たちが入り乱れて…事件を複雑にし、元泥棒と画家の調査にも協力する。登場人物たちの関係性が複雑なのに加え、時代設定からくるやや古風な文章表現など、最初はとっつきにくさもあったんだけど…慣れてくるとキャラ同士の掛け合いを楽しむ余裕も。探偵役が元泥棒というクセの強さが、作風にも影響していて…予想の斜め上を行く展開もあった。

 

時に“何が起きてるの?”って感じだったけど…まぁ、我慢して最後まで付き合うと、意外とちゃんとしたミステリーに帰結。欲を言えば、実際にもっと“国家転覆”が起きるくらいの大きな陰謀要素があってほしかったし、事件関係者が排除を望んでいるだけなので、もう少しちゃんと警察側の捜査の様子なども描かれていれば(探偵役と反目したり、協力したりという描写があれば)良かったのになとは思う…枝葉で色々な事件が起きているのに、途中で警察の存在が希薄になってしまった。展開上、警察を排除したいならもっと特殊設定でがんじがらめにしないと…。

 

 

 

2022年9月発行(奥付の発行日表記は10月1日)の夕木春央著「方舟」…その電子書籍版。DMMブックスのキャンペーンで配布していた初回購入限定70%OFFクーポンと、PayPalで配布していた500円OFFクーポンを併用して購入…通常価格1672円の70%OFFから500円引きなので、実質1円で入手できた(さらにポイント還元で228ポイント返ってきた)。今年発表になった“このミス2023年版”の国内編ランキングで4位にランクインしていた作品…本書を入手してあったので、先に同じ著者のデビュー作「絞首商會」をKindle Unlimitedで読んでみたというわけです…。

 

大学時代のサークル仲間である男女6人に、語り手である主人公の従兄1人を加えた合計7名が、山の中にある奇妙な地下施設を目指してやってきた。そこは犯罪者やカルト的な宗教団体が使用していたらしいとの噂があるいわくつきの場所。7人はぶっちゃけ物見遊山でやって来たんだけど、地震が起きて、外に出られなくなってしまう。7人の他、途中から道に迷ったという親子3人も加わっていて、合計10人が地下に取り残される。脱出方法は“なくもない”んだけど、それは最低1人が置き去りにされる、仲間を犠牲にしなきゃいけないということでひとまず保留。

 

対策を練ろうとした矢先に…今度はメンバーの1人が死体になって発見される。なぜこの状況で殺人が起きるのか?人数が減れば、“最終手段”で置き去りにされる確率が高くなるだけで…犯人にとってどんなメリットがあるのか?とにかく不可解な状況なんだけれども、さらに第二、第三の事件が起きてしまう!追い打ちをかけるように、地下施設の状況も刻々と変化…水没の危険性も!簡単に言うと、“クローズド・サークル”もの。限定した空間で、極限状態になった当事者たちが、アリバイや動機、そしてその場所からの脱出方法などをディスカッションする…。

 

こういうど直球な感じは、綾辻行人の「十角館の殺人」以降の“新本格”にどっぷりと浸かった世代として、シュチエーションだけでニヤニヤしちゃう。デビュー作の「絞首商會」とはまた違った感じの、古風なミステリーだなという印象がある一方で、最大の読ませどころである“あのオチ、ラスト”あたりは、ドラマ化もされて話題になった相沢沙呼の「medium 霊媒探偵城塚翡翠」ばりにブラックさと痛快さが混ぜこぜになって襲ってくるような、奇妙な高揚感が味わえ、けっこう今風だなとも思う。「絞首商會」よりも読みやすかった…“このミス”4位は伊達じゃないな。






 

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