シャドウ・イン・クラウド(2020年):WOWOW録画 | 勝手に映画紹介!?

シャドウ・イン・クラウド(2020年):WOWOW録画

シャドウ・イン・クラウド[DVD]

 

WOWOWでクロエちゃんのホラーアクション「シャドウ・イン・クラウド」が初放送されたのでエアチェック…日本でも今年の4月に劇場公開、その後、円盤化もされている作品なんだけれども、コロナ禍の影響もあったのか、諸外国に比べると公開、リリースがやや遅めだった。実は、日本公開前の段階で…YouTubeにあがっていた予告編を見ちゃいまして、すごく気になっていた作品だったのよ。で、待ちきれなくて、海外盤のブルーレイを買って、鑑賞しちゃってたんですよね。もちろん海外盤は日本語字幕がないので…セリフはオイラの“脳内翻訳”でしたけど(笑)

 

というわけで、劇場では見てない(そもそも地元じゃ公開してなかった)、日本盤のソフトも購入しなかったので…ようやくちゃんと日本語訳された作品とご対面となった。ぶっちゃけ、“脳内翻訳”で海外盤を見た時とあまり印象は変わらない映画だな…だいたい自分の翻訳、解釈もあってたんじゃないかな。ああそうか、各映画会社のロゴマークが出る前に挿入されている、“変なアニメーション”も…ちゃんと作品の一部であり、本編のフリになってたんだね。海外盤で見た時、あれを早送りして飛ばしちゃったので、急に出てくる“グレムリン”がやや唐突に感じたんだ。

 

でも…まぁ、ちゃんとあのアニメーションで語ってる説明を頭に入れておくと、もうちょっと自然に展開を受け止められるようになったな。あと…英語音声&英語字幕で追いかけてると、物語序盤、クロエちゃんの“ほぼ一人芝居”に、若干…退屈さもあったんだけど、そのあたりも、翻訳されてる字幕で見ると、我慢できるかな。まぁまぁ、話が退屈でも、クロエちゃんを愛でてるだけで幸せになるので、日本語なしでも、実はそんなに苦じゃなかったんだけどね(笑)再鑑賞の方が序盤のダレ場も我慢できた。ただでさえ尺が短いんだけど…ラスト30分は燃え燃え!

 

海外盤の鑑賞時にも…「HAWAII FIVE-0」のレギュラー、ジュニア役のビューラ・コアレが出てるじゃん!って、どうでもいい部分にひっかかってたんだけど、ちょうど先週と今晩放送の「NCIS:ハワイ」の最新エピソードにゲスト出演中でして、またまたタイムリーだななんて思った。この役者が画面に出てくると、思わず“ジュニア!”って呼びたくなる…って「NCIS:ハワイ」なんて、「HAWAII FIVE-0」と同じハワイが舞台だから、てっきりジュニア役で出てきたのかと思ったら、まったく関係がなかったんだけど…吹き替えの声優さんは一緒だったんじゃないかな?

 

 
 
 
★2021年07月04日投稿:SHADOW IN THE CLOUD(2020年)※原題 日本未公開を再掲★

 

第二次世界大戦中のとある基地、“THE FOOL'S ERRAND”と書かれた離陸直前のB-17に、モード・ギャレット(Maude Garrett)と名乗る女性がやって来た。彼女は上官からの密命である荷物を運ぶ必要があり、機に同乗するという。訝しがる乗組員らから、下卑た言葉を投げかけられた挙句…床下にある機銃座に無理やり押し込められてしまうも、荷物を運ぶためには仕方がないと、渋々と従うギャレット。無線で乗組員らと会話を続ける中、目の前にグレムリン(怪物)が現れ、パニックになるも…他の乗組員は本気にせず。さらに日本の戦闘機まで現れ…。

 

冒頭、いかにもB級ホラーな印象を受ける劇伴(BGM)にワクワクさせられる。つなぎの上にフライトジャケットを羽織った軍人スタイルのクロエ・グレース・モレッツに若干の違和感、場違い感を受けるものの…映画ヒロインとしてのビジュアルは申し分ない。怪我でもしているのか…登場時から片腕を三角巾で吊り、その後も劇中では生傷が増え、着ていた服もどんどんボロボロになっていく。とりあずは“掃き溜めに鶴”…むさい男性乗組員ばかりいるB-17爆撃機に無理やり搭乗するクロエちゃん、何やら特命を受けていると説明、機長以下乗組員を説得してしまう。

 

が、しかし…爆撃機に無駄な人員を乗せておくような場所なんかないし、床下にある狭苦しい機銃座に押し込まれてしまうクロエちゃん。女だということもあり、男性乗組員たちにナメられてもいるという証拠だ。その後は…機銃座に座るクロエちゃんが、機内にいる他の乗組員と無線で会話するシーンが延々と続く。わざとらしくエロ話を聞かされ、それに反論してみたり、口説かれたり…時には素性や任務内容を疑われたり。その都度、はぐらかすクロエちゃん…何かがおかしい。そうこうしているうちに、いきなり機外にグレムリンの姿が見え、パニクるクロエちゃん!

 

もちろん下手に騒ぐと追い出されてしまう危険性があるわけで…最初は“見間違いだった”と誤魔化すも、しばらくして実際にグレムリンに襲われてしまう!ただし、クロエちゃんが機長や乗組員に訴えても、最初は誰も本気にしない。それどころか、黙って持ち込んでいた銃でグレムリンに応戦したもんだから、“ヤバい女”扱いされて、ますます相手にされなくなる。だから、日本の機影を見かけたと報告しても信用されない…仕方なく命令を無視して機銃で反撃!まだまだ機銃座での無線会話はしばらく続くが、クロエちゃんの擁護派も現れ、状況に変化が…。

 

映画が始まって、クロエちゃんがB-17に乗る、機銃座に押し込められる、離陸するまでの10分以外は…ほとんどワンシュチエーションものに近いスタイルで、それこそたまーにグレムリンが現れる以外は、無線と会話するクロエちゃんの芝居を見ている感じだ。まぁ、クロエちゃんの可愛らしいドアップがこれでもかと見れるので、オジサン的にはそこまで苦痛ではなかったものの、予告を見て“もっとアクションがバリバリ”だと思っていたので、拍子抜けしたのは確かだ。クロエちゃん何者?荷物は何なの?その真相に至るまでの駆け引きも一応、見所なんだけどね。

 

グレムリンが現れたのは、やっぱりあの“荷物”のせいなんですかね?確かに、クロエちゃんが必死に守ろうとする“荷物”をグレムリンが執拗に狙っていた感じはする。冒頭、変なアニメーションで、グレムリンに関する説明らしきものがあったんだけど、面倒だったから、そのアニメ部分を早送りしちゃったんだよな。もしかしたら、なんかあのアニメが“フリ”になっていた可能性はある。まぁ、“荷物”の正体はなんとなく予想はできたけどね…乗組員との会話の中にも、なんか意味深な部分があり、注意深くセリフを追っていると、“謎”の部分も自然にわかるだろう。

 

クロエちゃんがゼロ戦にぶちかましたあたりから、ようやくエンジンが加速し…ラスト、20~30分でようやく見たいものが見れるという感じ。空中で機外に放り出されるも、撃墜されたゼロ戦の爆風で押し返され、無傷で機内に戻ってくるウルトラCをはじめ…ボロボロになったつなぎの袖をビリビリと破り、片腕を露出させたままグレムリンをタコ殴りにする凛々しいクロエちゃんとか、代表作の「キック・アス」のヒット・ガール以上に魅力的で、最高にクールなんだけど…ここでふと気づいてしまう、“見たいところはぜんぶ予告編で見ちゃってたじゃねーか”ということに…。

 

一応、戦時中でもたくましく生きていた女性にクローズアップするというテーマがあるようだし…クロエちゃんの頑張りも伝わってくるものの、もう少し前半にも見せ場を作れよと。日本語に翻訳されていない英語音声、英語字幕で追いかけてるので、余計に“グレムリンが現れる必然性”とかも解りづらかった。いや、百歩譲ってそんな説明はなくてもいいんだけど…前半の退屈な会話劇(日本語で訳されたものでちゃんと見れば印象も変わるかも)の合間に、もう少しグレムリンとクロエちゃんの攻防を入れ込むべきだったよな。もっとB級に振り切っちゃえよって感じ。

 

ジャンルが第二次世界大戦を舞台にした戦場ホラーだと聞いた時には、ナチが人体実験でゾンビ兵士を作り上げる「オーヴァーロード」のような内容を勝手に想像してたんだけど…あそこまでのインパクトはなかったな。まぁ、せっかく輸入盤ブルーレイを買ったんだし、それこそクライマックスの怒涛のアクションだけは何度もリピートしそうだけどな。将来的にWOWOWででも放送してくれたら、ちゃんと日本語に翻訳されたものを見てみたい。クロエちゃんの他に、「HAWAII FIVE-0」のレギュラー、ジュニア役の俳優ビューラ・コアレが乗組員の1人を演じてたな。

 

 

監督:ロザンヌ・リャン

出演:クロエ・グレース・モレッツ ニック・ロビンソン ビューラ・コアレ テイラー・ジョン・スミス

 

 

【DVDソフトの購入】

DVD シャドウ・イン・クラウド

シャドウ・イン・クラウド






 

人気blogランキング 参加中 -クリック- ご協力ください!