０課の女 赤い手錠（１９７４年）
先日、無料お試し期限が修了したアマプラの有料チャンネル“JUNK FILM by TOEI”に続き、並行して利用していたU-NEXTのリトライキャンペーンも終了日が迫ってきた。一応、29日までなんだけど、前に別のサブスクで無料利用しているとき、解約にまごつき、翌月の課金が発生してしまったので、それ以来…少し余裕をもって解約するようにしている（U-NEXTは解約すると即、利用できなくなる）。そんなU-NEXTで…“JUNK FILM by TOEI”にもあったのに、見忘れてしまった「０課の女 赤い手錠」を鑑賞。普通のアマプラでも見れるが、別途料金が発生する。
警視庁の秘密部署“0課”…所属する女刑事の零は、友人エミイを殺した犯人を探し出し、相手が友好国の大使館一等書記官であったにもかかわらず、復讐のために殺してしまった！そして、事態を重く見た上層部の判断で、零は留置場送りにされてしまう。一方、懲役を終えて出所した仲原義秀は、出迎えた仲間たちと共に、さっそく女を誘拐して強姦！その女が、将来の総理候補・南雲善悟の娘・杏子だと知り、身代金を要求することに。南雲は秘密裏に事件を解決するようにと警察に要求…命じられた警察は零を使って、杏子の奪還と犯人の抹殺を企てる。
これね…若いころ、学生のころに、なんか東映のビデオをレンタルして、本編の前だか後だかに予告編が収録されてたんですよ。で、めっちゃ気になってたんだけど…その時点で、もちろんオイラの生まれる前の旧作だったんだよ。で、当時、会員に入っていたレンタルビデオ屋で探したんだけど、置いてなくてね…しばらくは、“いつかは見たい映画”として意識してたんだけど、段々とそういう気持ちも薄れてきて、すっかり忘れてた。今はDVDや配信で手軽で見れるようになってて、ここ何年かは思い出してたんだけど、見る機会がなかった…ようやく本編とご対面。
原作は篠原とおるの同名劇画…オイラの時代は“ゼロ・ウーマン”っていう小洒落たタイトルに変更されて、リメイク、リブート作品がVシネとかでよく展開されてたのよね。冒頭、外交官特権でやりたい放題やってるスケベ外国人を追っていた女刑事が、毒牙にかかった友人の仇で、相手を殺してしまう。慌てた警察上層部は、とりあえずその女刑事を留置場にぶち込むんだけど、ちょうど同じ時期に、シャバに戻ったばかりの悪党・郷鍈治とその仲間たちが、女を拉致って輪姦。勢いあまって、一緒にいたボーイフレンドを袋叩きにした挙句、殺してしまうのだった。
そして、なんと拉致った女は、有名政治家・丹波哲郎の娘だった！丹波御大は将来の総理候補なんて呼ばれてて、警察にも絶大な影響力を持っている。その丹波御大が、自分の政治生命や娘の縁談に傷がつくから、秘密裏に事件を解決しろと警察に命じる。そこで白羽の矢が立ったのが…留置場にぶち込まれていた女刑事。目的達成のためなら股も開くクールな女。身代金を要求してきた郷鍈治に偶然を装い接触。犯人一味の潜伏場所を突き止め、人質の安否を確認する作戦だが、郷鍈治の仲間に疑われる。得意の色仕掛けでどこまで相手を騙せるか？
バックアップという形で警察の上司・室田日出男や、丹波御大の部下が控えていて、潜入中の女刑事の合図を待っているんだけど…もったいぶらずに、もっと早く突入しておけば、すんなり事件は解決していたんじゃないか？いやいや、大事にしたくないという丹波御大の意向があるから、なるねく目立たないようにした結果なんだよ、アレは。女刑事も、何度も人質奪還、もしくは犯人一味の数を減らすチャンスがあっただろうに、意外と何もしないんだよな…まぁ、女刑事も無敵ではないので、多勢に無勢、勝てない争いは極力しないっていうことなんだろうと解釈。
案の定…奪還作戦もグダグダになっちゃって、すんなりあきらめた丹波御大は“娘もろとも事件の証拠を隠滅しろ＝姦され、薬漬けにされた娘なんて、もう自分の娘じゃない”と強権を発動。もちろん娘も要らんのだから、潜入中の女刑事なんて…ごみ屑も同然。一応、状況は最悪だけど、“娘を生還させる”という最初の命令に忠実な女主人公は、まだまだ充分にイケると…反撃のチャンスを窺っていたが？とにかく郷鍈治の狂犬ぶりが半端なく、それに輪をかけて丹波御大もヤバかったという。主人公を裏切った警察を含み悪党たちの凄惨な死にっぷりも印象的。
監督：野田幸男
出演：杉本美樹 郷鍈治 小原秀明 菅原直行 荒木一郎 室田日出男 岸ひろみ 戸浦六宏 丹波哲郎
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０課の女 赤い手錠 U-NEXT
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