110番街交差点(1972年) | 勝手に映画紹介!?

110番街交差点(1972年)

110番街交差点


洋画専門チャンネル“ザ・シネマ”でブラックスプロイテーションの代表作の一つである「110番街交差点」放送されたので、ケーブルテレビのSTB経由でエアチェック。映画と同名タイトルの主題歌がタランティーノの「ジャッキー・ブラウン」で利用された事でも有名だが、そういえば、ちゃんと見たことなかったなと思って、この機会に鑑賞…確かに「ジャッキー・ブラウン」の影響で、主題歌は何度も聴いたんだけどな(笑)久しぶりにその主題歌もちゃんと聴きたいと思ったら、なんとAmazonのプライムミュージックでサントラ(Across 110th Street)が聴き放題ですぞ!

 

ニューヨーク、ハーレム…そのビルの一室には、イタリア系マフィアが資金を洗浄するための私設銀行があった。そこに、制服姿の黒人警官がやって来るのだが、それは警官に化けた強盗犯だった!犯人はマフィアを皆殺しにして現金を奪う。さらに逃走中に、本物の警察官とも銃撃戦になり…相手を殉職させてしまう!街中を震撼させた白昼の惨劇…長年、ハーレムを担当してきたベテランの白人刑事マテリがさっそく捜査に乗り出すも、警察の上層部は若手の黒人ポープ警部に現場を仕切らせようとする。一方、被害を受けたマフィアも独自に犯人を追う!

 

そんなわけでサントラを視聴しながら、ただいまこの文章をノリノリで執筆中…ちゃんと見たことがないのに、耳馴染みのある主題歌が冒頭で流れ、映画は始まる。冒頭、イタリア系マフィアの私設銀行を襲う、警官に化けた強盗犯たち…その場にいたマフィア関係者を皆殺しにし、金を奪って逃走。外には逃走用の車と運転手が待機していたが、ホンモノの警官に見つかってしまい銃撃戦!2人の警官を殉職に追い込み…なんとか逃走に成功する。この事件を調べるのがハーレムで幅を利かせているベテラン白人刑事のアンソニー・クイン、けっこう差別主義。

 

しかし、途中で警察の上層部から横やりが…お前はもうジジイだし、今度の事件の仕切りは若手に任せると、黒人警部のヤフェット・コットーが抜擢される。この決定に不服なアンソニー・クイン…一応、命令には従い、部下や同僚から報告があがってくると、ヤツ=ヤフェット・コットーに言えって指示するんだけど、明らかに態度に出てまして、気がつけば捜査や、後の容疑者たちの取り調べを率先してやっていると。そして、明らかに黒人犯罪者に偏見を持っていて、暴力も辞さない構えだが、ヤフェット・コットーは正反対の堅物で、捜査方針で頻繁に衝突する。

 

警察の捜査が難航する一方で、被害者のイタリアマフィアも黙っちゃいない…このまま犯人たちに舐められっぱなしじゃ、示しがつかねぇって、ボスが娘婿になんとか犯人を捕まえろって発破をかけて、こちらもなりふり構わずな犯人捜しが始まる。肝心な犯人の方はといいますと…3人いるうちの1人が、大バカ者でして、転がり込んできた大金で、直ぐ豪遊なんかするから目立っちゃうわけです。警察もマフィアも、そこから残りの犯人迫ろうとするが…。警察、マフィア、犯人グループの三つ巴な戦い…その各組織内も一枚岩ではなく、様々な駆け引きがあるわけで。

 

そんなに頻繁に出てくるわけじゃないが、冒頭とクライマックスで展開される銃撃戦は、なかなか臨場感があって、見応えがあった。犯人の1人がマシンガンをぶっ放し、マフィアの車がクラッシュの果てに炎上…中の人間が火だるまで飛び出してくるところとか、迫力があった。いつもは黒人を見下す白人刑事のアンソニー・クインが、容疑者家族に“情けをかける”シーンは、ちょっとグっときた。そして仲違いしていたヤフェット・コットーと少しずつ距離を縮める。しかし、今までのツケが回ってきて、因果応報な結末。人間の罪はちょっとやそっとじゃ拭えないのねん。

 

 

監督:バリー・シアー

出演:アンソニー・クイン ヤフェット・コットー アンソニー・フランシオサ リチャード・ウォード

 

 

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