狂犬 Mad Dog(1994年) | 勝手に映画紹介!?

狂犬 Mad Dog(1994年)

狂犬 Mad Dog


Amazonプライムビデオの有料チャンネル、“JUNK FILM by TOEI”の60日間無料体験(通常は14日間、キャンペーン申し込みは既に終了)にて、Vシネ「狂犬 Mad Dog」を鑑賞…先日の「JACK KNIFE 狼たちの賭け」に続き、“ビー・バップ”のヒロシこと清水宏次朗主演のアクションもの。平凡な新婚サラリーマンの清水宏次朗とその嫁が、新婚旅行の途中でマザコンヤクザの白竜にたまたま目をつけられ、その後、自宅に押し入られ、力づくで嫁を奪われてしまうんだけど…色々と必死こいて、嫁を奪還しようという話。ツッコミどころ満載だけど…意外と好き。

 

新婚旅行先のハワイから帰国した広瀬洋一と妻のユカは、空港で取り巻きを従えたヤクザに絡まれるも、その場では事なきを得る。翌晩、上司に付き合わされた接待ゴルフから帰った洋一が、家でユカと一緒にくつろいでいたところ…玄関のチャイムが鳴る!そして、空港で見かけたヤクザたちが部屋に押し入ってきた!問答無用でユカが連れ去られ、暴行を受けて気を失っていた洋一は…慌てて警察に通報するも、ヤクザたちの隠蔽工作により、ただの酔っ払いだと判断されてしまう。独自にユカを探す洋一は、犯人が錦城というヤクザだと突き止める!

 

新婚旅行帰りで、正面に“HAWAII”のロゴが入ったダサいキャップを被った清水宏次朗と嫁さんの北原佐和子が…いきなりヤクザの白竜に絡まれる。その場では、なんともなく、翌日…上司に呼び出されて接待ゴルフに付き合わされた後、帰宅して、まぁ、なんとなくイチャついていたら、玄関のチャイムが鳴る。こんな時間に誰だろうと不審がりながら対応に出ると、いきなりドアチェーンが切断され、白竜とその手下が部屋になだれ込んできた。清水宏次朗はヤクザにボコられ気を失ってしまい、嫁さんは白竜に連れ去られる…白竜さん嫁が目当てだった!

 

翌朝になり、気がついた清水宏次朗…なぜか部屋着からスーツに着替えさせられており、横には酒瓶が転がる。慌てて妻が連れ去られたと、警察に通報するも…ヤクザたちの偽装工作によって、ただの酔っ払い、痴話喧嘩による嫁の出奔と受け止められてしまう。仕方なく、自力で嫁の行方を探す清水宏次朗。ヤクザたちがつけていたバッジが唯一の手掛かり…そしてようやう同じバッジをつけたチンピラを見つけて、問いただそうとするも、やっぱりボコられる。その後、なんだか事情通の男(後に対立するヤクザと判明)に助けられ、白竜の情報をゲットする。

 

一方、なんで白竜が宏次朗の嫁をさらったのかというと…死んだママにそっくりだったから。過去にも同じようにママそっくりの女を拉致った前科あり(もちろんうまくやってるので捕まってはいない)。今日からお前は俺の女だワッハッハ…って顔だけで怖いのに、性格までキモい白竜さん、ヤバすぎ(笑)そんな白竜の元へ、宏次朗が乗り込んでくるが…もちろん勝てるわけがない。今度こそ、殺される…まさにその瞬間に、白竜の情報をくれたあの男が助けに来る!一度はうまく逃げ切ることができたが、白竜の刺客が潜伏先を突き止め襲撃してきて、男はやられる。

 

その男は、ヤバくなったら“恐谷特別刑務所”に逃げろ、そこである人物の助けを乞えと助言して息絶える。宏次朗、一連のヤクザ関連のトラブルの罪で警察に捕まり…ムショ行きになる。そして助けてくれた男の助言に従い“恐谷へ行きたい”と希望を出し、それが受け入れられ、無事(?)に収監される。狂暴な悪徳看守や、刑務所まで追いかけてきた白竜の手下と対峙しながら…宏次朗は助けてくれるという人物を刑務所内で探し求めるが…。やがて“ジャッキー映画に出てくる老師”みたいな伝説の人物と出会うことができ、一から鍛えてもらうことになる。

 

って…老師ポジの役者さんが、石橋雅史ってだけで…ああ、なるほどねと。そして他にも、脱獄のプロ、モロ師岡なんかとも親しくなり、とにかく獄中で肉体改造に励む宏次朗!囚人のぶんざいで、刑務作業もせずに、朝から晩まで格闘の稽古は何が何でもまずいんじゃないか?って思うんだけど…石橋雅史には、刑務官たちを抑え込み、それを押し通するくらいの力があるという設定なのね。バッチり“殺人拳”を伝授され、あとは脱走あるのみ…待ってろよ白竜、今助けだすぞ嫁!と…思っていたら、さすがにそう簡単には話が進まないのよね、コレが…。

 

ただのキモいマザコヤクザだと思った白竜さん側にも何気にドラマがある…なに、いまだに実権を握ってるヤクザの親分である親父さんとは血が繋がってないですと…それがけっこう、めぐりめぐって“そこと繋がる”みたいな展開になるんですよね。最初はナヨっちい清水宏次朗にやきもきさせられるが、獄中で鍛えあがった後は、キレのよいアクションをこれでもかと連発。ただ、ビジュアル優先なのは理解できるが…あの長髪はちょっとチャラすぎ、堅気のサラリーマンとしても(しかも政治家相手の接待ゴルフとかまでさせられてるのに)、囚人としても駄目だろ。

 

嫁さんが悪人にさらわれる、それを自力で助けに行くという全体の展開は…それこそ80年代、90年代のハリウッドアクションのノリであり、中盤の刑務所に入れられてるあたりは、“さそり”シリーズ(あちらは女性主人公だけど)のような東映らしい囚人モノ、獄中モノの定番要素も感じる。そして前述のようにジャッキー映画のように、謎の老師に技を伝授されてめっちゃ強くなる主人公…そうか、これもよく考えると千葉真一なんかのカラテ映画に通じるよね。悪徳看守との対決に、あんな大爆破も要らないだろと思うけど…まぁ、東映のお家芸みたいなもんだからな。

 

 

監督:馬場昭格

出演:清水宏次朗 北原佐和子 白竜 鈴木真帆 成瀬正孝 モロ師岡 萩原紀 貞永敏 石橋雅史

 

 

【JUNK FILM by TOEIへの加入で視聴可能】

狂犬 Mad Dog

狂犬 Mad Dog






 

人気blogランキング 参加中 -クリック- ご協力ください!