レストレス(2022年)
再加入中のネットフリックスで…ネットフリックスのオリジナル映画「レストレス」を鑑賞。特に事前情報なしに見始めたし、なんだったらネットフリックスの作品説明でもまったく触れられていなかったんだけど、以前、鑑賞経験がある韓国映画「最後まで行く」のおフランス版リメイクだった。冒頭、主人公が車を運転して、葬儀場に向かっているという出だしを見た瞬間に、“アレ、もしかして…”って思い、一時停止。慌ててタブレットで、“レストレス、リメイク”で検索したら、けっこうそういう感想がヒットしたよ。ちなみに中華リメイクの「ピースブレーカー」もあるよん!
母親が亡くなり、葬儀場に向かう途中のブラン警部補…同僚や妹からの電話がひっきりなしに入ったことで、注意を怠ってしまい、飛び出してきた歩行者を轢いてしまう。幸い、周囲には人通りがなく、死体をトランクに隠して、その場を去るブラン。途中、検問にひっかかりそうになるも、うまく切り抜け、葬儀場に到着。やがてブランは、死体を母親の棺に隠し、一緒に埋葬してしまうことを思いつき、思い通りに事が運ぶのだが…その後、死んだ男が麻薬や売春で、手配されていたことが判明。さらに、何者かが轢き逃げの事実を知り、ブランを脅迫してくるのだが…。
なんだかんだで、もう3回目となる知ってる話…大まかなストーリーに大した違いはないんだけれども、細かいところで、けっこうお国柄が出ていて、意外と見比べると楽しい作品だったりもする。今回も、夜中に車を走らせる主人公が、人を轢いてしまい…咄嗟に隠蔽。実は、この主人公は刑事であり、しかもちょっと悪さもしていて監察に睨まれたりもしている悪徳刑事で、でも…プライベートでは母親を亡くしたばかりで、可愛い娘もいて…そういう状況や関係性が都度影響しあって、一難去ってまた一難な展開になり、どんどんドツボにはまっていくという感じだ。
ちょっと正確には覚えていないんだけど…尺は一番短かったんじゃないかな?今までの作品以上にテンポ感があって、韓国版、中華版の細かい内容を忘れているというのも手伝い、飽きずに最後まで見ることができた。今回の作品を含め、今まで3バージョン見てきたけど、死体の隠蔽をする、序盤の展開は、どれも似たり寄ったりかなって思うよね。ただ…お前の悪事を知ってるぞと、“謎の恐喝者”が出てくるあたりからが、それぞれオリジナルと異なる展開も目立ち始め、それこそお国柄が色濃く出てたり、作り手たちのセンスの見せどころでもあるのかなと。
あくまでオイラの個人的な感覚だけど、思いのほかコメディ要素もあったオリジナルの韓国版、主人公に華があり一番カッコよかったのが中華版…そして全体的にシリアス度が強めだったのがフランス版かなと。脅迫してくる人物なんかも、渋めのオジサマであり、怒らせるとヤバイ感も際立っていたかなと。主人公なんかよりも絶対に強そうだし、悪そうだし、こんなヤツに主人公が勝てるのかなという気持ちにさせる。あと、前の2作だと奥さんいたよな?娘と一緒にいるのは“おばさん”なので…主人公の妹なんだよな。シングルファーザー設定も独自要素か?
監督:レジス・ブロンドゥ
出演:フランク・ガスタンビドゥ シモン・アブカリアン ミカエル・アビトボー トレーシー・ゴトアス
【韓国版と中華版はこちらです】