スプリガン(2022年) | 勝手に映画紹介!?

スプリガン(2022年)

 

ようやく実行…ここ1年くらいの間でも、“ビバップ”の実写版の配信が始まった時、「地球外少年少女」の配信が始まった時に、久しぶりに入ろうかなと思ったネットフリックス。でも、なんだかんだで…結局、実行に至らずじまいだったんだけど、とうとう再加入しました(長い間放置してたので、前のアカウント削除されてた)。そんなわけで、一番のお目当て…6月18日から全6話が配信になった「スプリガン」をイッキに鑑賞した!配信開始直後に加入しなかったのは、来月7月22日配信開始予定の「グレイマン」も…1ヶ月限定加入の間に見ようという逆算の結果から。

 

かつて高度に発展しすぎたために滅びてしまった超古代文明…その遺産が各地に眠っており、アーカム財団はそんな遺産を悪用する危険な存在から守り、封印することを目的として活動している。そして、そのアーカム財団に所属し、危険な任務をこなす特殊工作員たちのことを“スプリガン”と呼ぶ。ある日、アーカム財団の依頼で、16歳で大学教授に抜擢された言語学の天才・山菱理恵が来日。空港でアーカムを名乗男たちに拉致されそうになるも…そこに颯爽と若きスプリガン・御神苗優が現れ事なきを得る。優はそのまま山菱教授の護衛を務めることに!

 

なんだ声は森久保祥太郎じゃないのか…と、思ったりするのは、1998年の劇場版アニメをリアルタイムで鑑賞している、年季の入ったオジサンファンならではの感想か(笑)今回は…キャスト陣は一新されているものの、98年版で“スプリガン”のジャン・ジャックモンドを演じた子安武人アニキが、やはり“スプリガン”の朧(おぼろ)役で出ているというのは、事前情報にあり、嬉しく思った点である。まぁ、キャスト変更は残念だったけど…主人公、御神苗優を演じた小林千晃…違和感なく、あの頃の森久保祥太郎の雰囲気なんかにも意外と近くて、適役だったと思う。

 

っていうか…ストーリーや全体の構成も、若干のアレンジはあるものの原作に限りなく忠実であり、それでいて98年版のアニメ映画にも、ちゃんと敬意が感じられる仕上がりになっているのよ。あの世界観を説明する…“ここに一枚のプレートがある~”ってナレーションのくだりとか、別の声優さんなんだけど、映画の方の矢島正明さんに寄せてて、ビジュアルとかも“ああ懐かしい”って思えるくらい、そっくりに作ってあった。あとは…最後の最後、たぶん“続きをやるな?”と感じさせるエピローグでのサプライズに、思わず“武者震い”したね、作り手の解ってる感!

 

いやぁ~シーズン2(今のところはまだ正式に発表されていない様子)が始まったら…“また”、再加入させられちゃうじゃないか(笑)とまぁ…ここまではテンション高めにベタ褒めしたんですけど、気になる点も、ないわけじゃない。あれだよね、やっぱりエピソードによって、作画のバラつきがあるよね。個人的には3話と6話の作画はかなり“力が入ってる”なって感じましたね…って、両方とも染井芳乃の登場回じゃねーかという共通点。そう、スタッフも、可愛い女の子が登場する回は頑張ったんだろうな(笑)逆に…ジャンと朧の作画がブサイクすぎて、マジ残念だった。

 

自然とキャラの作画が残念な回は、アクションも物足りない。特に2話の「ノアの方舟」なんかは、ほぼ劇場版の焼き直しでもあるわけだから、余計に粗が目立つ。いや、作り手側も、どうせ比べられるんだからと、最初から開き直って、手を抜き、戦力をクライマックスに集中した感があるよね…5話の朧の活躍シーンも、本来ならカッコいいはずのシーンがギャグっぽく見えちゃたのはオイラだけですか?6話の対ボーマン戦の迫力は凄かった。あと…ジャンの声はやっぱり98年版の子安アニキの方が良かったな。他のキャストはそれぞれ適材適所といった感じ…。

 

朧役に変更となった子安アニキは、98年版ジャンとは違う、これまた“腹に一物ありそう”な朧を巧みに演じていて、さすが。他の声優さんだと…芳乃めっちゃ可愛いじゃん、誰が演じてるんだ?って思ったら、伊瀬茉莉也。ああ、今日、コロナ感染が発表されてた人やん…無事に完治されることを願ってます。6話でフォスターを演じてた大塚明夫アニキは反則、だって“船長”ですよ。あの敵船とのバトルシーンでのナディア、ネモ船長を彷彿とさせるやり取りに、やっぱかっけ~なと。6話(シーズン最終回)のエンディング前の締めも明夫アニキのセリフだったね。

 

全体の作画の密度でいったら98年版に及ばないと思うのだが…原作漫画のイメージという点では、本作の方が近いのかなと。もちろん皆川亮二の緻密な画力には到底及ばないのだが漫画原作のアニメ化だなという感じ、日常シーンや、シリアス展開の合間に挿入されるコミカルなシーンでのキャラの崩した表情とかはけっこう良かった。中には飛ばされてしまったエピソードもあるが、ほぼ原作通りに進んでいる。各話ごとで、それぞれの話はしっかりと完結(最初に書いたあらすじは1話のもの)…繰り返しになるけど、オイラ的には3話と6話が作画も良くお薦め。

 

 

監督:小林寛

出演:小林千晃 神戸光歩 村瀬歩 阿座上洋平 浜田賢二 伊瀬茉莉也 早見沙織 子安武人 大塚明夫

 

 

【原作コミックはこちら】

SPRIGGAN復刻BOX ([特装版コミック])






 

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