サイレント・トーキョー(2020年) | 勝手に映画紹介!?

サイレント・トーキョー(2020年)

サイレント・トーキョー 通常版 [DVD]


WOWOWでエアチェックしておいた「サイレント・トーキョー」を鑑賞…クリスマスイヴに東京中で連続爆破事件が起きるという、概要・あらすじだけ聞くとハリウッド映画級のスケールのでっかい作品を想像してしまったのだが…原作が秦建日子の小説とわかった途端、期待値がグンっと下がった。篠原涼子主演で流行った「アンフェア」シリーズの原作となった「推理小説」って小説を、映像化前に読んでいたんだけど…マジつまんなかったもん。映像化された方も映画しか見てないけど、大して面白くもなくて…なんであんなに流行ったのかオイラには理解できん。

 

クリスマスイヴ…テレビ局宛てに“商業施設に爆弾を仕掛けた”という犯行予告の電話が掛かってきた。局側の対応も半信半疑で…とりあえず契約社員の来栖公太と先輩の高沢が指定された現場へと取材に向かうのだが…そこで山口アイコという主婦から話しかけられ、本当に爆弾があることを知らされる。その後、現場はパニックになり…来栖とアイコは犯人の指示により容疑者に仕立てられてしまう!一方、犯人からハチ公前で新たな爆破を起こすと予告され捜査を始める警察。刑事の世田志乃夫と泉大輝は聞き込み中に怪しい男・須永基樹と接触し…。

 

西島秀俊が出てて…石田ゆり子が爆弾で吹っ飛ぶ…「MOZU」と一緒じゃん!と思ったら、ゆり子さん…最初の爆破現場からはうまく逃れて、初っ端では爆死しなかった。ただ、まぁ…「MOZU」と一緒じゃんは、あながち間違った方向の推測ではなかったんじゃなかろうか?東京中(観光名所等)で連続爆破事件が起きて、警察が振り回される様子は「逮捕しちゃうぞ the MOVIE」に酷似、そして事件の背景、真犯人の犯行動機に…自衛隊のPKO派遣が深く関わってるところなんかは「機動警察パトレイバー 2 the Movie」…多少のアレンジはあるけど、パクリやろ?

 

映画の一番のメインの見所は…中盤で起きる渋谷での爆破だろう。もちろん、実際に渋谷の駅前、スクランブル交差点で、エキストラを大量投入した大掛かりな撮影なんかできるわけがなく…詳細に再現したセットだというのをネット記事で目にした記憶がある。ワンシーン、ワンシーンを細かい編集で繋ぎ、アングルでも誤魔化しながら頑張って撮っているので、意外と“ちゃんと渋谷っぽく”見えたりするのは評価してもいいと思うんだけど、いざ、爆破シーンになった途端、ショボと、失笑が漏れる。約20年前の「ガメラ3」の渋谷崩壊の方が、これより百倍リアルだ。

 

馬鹿な野次馬連中が“警察の避難誘導”も無視し、爆発に巻き込まれる様は…自分だけは大丈夫だと過信して、結局コロナに感染する人たちと通じる部分はあり、奇跡的にこの部分ではメッセージ性を感じられたりもした。同様に…自分の対応に絶対の自信を持ち、その結果…犯人に爆破を実行させてしまうという失態をしでかす、アホ総理の無能ぶりなんかも、コロナ対策が後手後手に回っている現政権の姿とダブって見えるでガースー。お盆休みに旅行・行楽を強行しようとしている人たちは…この映画で描かれている馬鹿連中と一緒だというのを忘れずに!

 

劇中で…犯人の“脅し=爆弾”によって、警察相手の目くらましに利用されてしまうテレビ局のアルバイト青年と、なんか爆弾騒動に関して事情を知っているらしい、同じように巻き込まれてしまったゆり子さんが、心を通わせるシーンが出てくるんだけど、あの若い男が、ゆり子さんの熟女の色香に完璧に惑わされてる感じとか、ちょっと良かったよね。ゆり子さんにムギュっとハグされて、あの青年が羨ましい。まぁ、オイラが一番燃えた…というか萌えたのはあのシーンかな?あとは前述の通り、どっかで見た感あるチープな展開とチープな映像で退屈でしたよ。

 

 

監督:波多野貴文

出演:佐藤浩市 石田ゆり子 西島秀俊 中村倫也 広瀬アリス 井之脇海 勝地涼 財前直見 鶴見辰吾

 

 

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