バッド・スパイ(2018年) | 勝手に映画紹介!?

バッド・スパイ(2018年)

バッド・スパイ


WOWOWのスパイ映画特集でエアチェックしておいた「バッド・スパイ」を鑑賞…元カレがスパイだったことで、アラサー(?)女子が諜報の世界に巻き込まれていくというコメディ。不運な主人公に「テッド」のミラ・クニス、一緒に巻き込まれる親友にリブート版「ゴーストバスターズ」のケイト・マッキノン。日本の配給会社が、海外から買い付けを行ったものの、諸事情で正式公開できなかった作品をまとめた期間限定のイベント上映で、別タイトルにて公開されたのち…本タイトルに改題され、円盤はDVDレンタルのみでリリース。画像はAmazonの配信版からです。

 

恋人のドリューが音信不通になり、誕生日だというのに、落ち込んだままのオードリー。30年来の親友であるモーガンに後押しされ、別れを決意しようとした矢先に、ドリュー本人から連絡が!翌日、仕事をしている最中に、男に拉致されてしまったオードリーは、そこでドリューが政府のスパイだった事実を知らされる。そして、驚きを隠せないまま、家路についたオードリーの前に、ドリュー本人が現れたのだが、追手に襲撃されオードリーの目の前で殺されてしまう。ドリューが死ぬ前に託した“ある荷物”を持ち、オードリーとモーガンはウィーンへと向かうが…。

 

自分と同じ平凡な一般人だと思っていた恋人が本当はスパイだったってことで、何も知らない主人公がトラブルに巻き込まれていくという…まぁ、スパイコメディのど定番な設定、展開ではあるんだけど、普通、相棒は異性とのカップリングっていうのがパターンだと思う。いや、この作品ものちのち、そういう展開がなくもないんだけど、基本は一緒に巻き込まれた友人が相棒という、女同士のバディものというのはちょっと新機軸かな?ほぼこの2人の珍道中がメイン…コメディなのでコミカルなんだけど、アクションはそれなりにガチで、死人の数も多め、下ネタもあり。

 

テンポに加えて、ブラックさもけっこうあって…そこまで期待してなかったんだけど、普通に面白い。若干、親友役のケイト・マッキノンが出しゃばり過ぎで、ウザさもあったんだけど(笑)…「007」や、「ミッション:インポッシブル」のように(ぶっちゃけ、最初の目的地がウィーンだったことで「男はつらいよ 寅次郎心の旅路」を思い浮かべてしまったんだけど)、いくつもの国を横断しながら、活劇を繰り広げるので、観光地巡り感も充分に味わえる。最後は“シルク・ドゥ・ソレイユ”まで出てきて…殺伐とした内容なんだけど、コロナ前の幸せが滲み出てくるような映画でもある。

 

騙し合いが日常茶飯事なスパイの世界を描いてるだけに、逆に…“たぶんこうだろう”という先読みができちゃう部分もあったんだけど、最後の黒幕、本当の悪党はどっちだな展開は、どっちのパターンもありだなって、素直に惑わされ、ドキドキしながら主人公の判断を見守った。女2人の珍道中に輪をかけて、個性豊かなスパイや殺し屋がわんさか出てくるので飽きない。特にイヴァンナ・ザクノ演じる体操選手の殺し屋が、「キングスマン」でソフィア・ブテラが演じた義足の殺し屋ガゼルを彷彿とさせ、不気味さと、かっこよさと、美しさを兼ね備えてて印象に残る。

 

 

監督:スザンナ・フォーゲル

出演:ミラ・クニス ケイト・マッキノン ジャスティン・セロー サム・ヒューアン イヴァンナ・ザクノ

 

 

【Amazonでも有料配信中】

バッド・スパイ(字幕版)






 

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