トータル・リコール(1990年) | 勝手に映画紹介!?

トータル・リコール(1990年)


この間のWOWOW、シュワルツェネッガー特集で…過去にエアチェックした「コナン・ザ・グレート」「キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2」以外の作品を放送画質のDRモードで録画。何気に初放送だった「レッドソニア」の他は何らかの形でエアチェックが手元にあるんだけど、画質をHGモードに落としてあったりしたので、この機会にコレクション用に録画しなおした。この「トータル・リコール」もそんな中の1つ…手元には2014年のスターチャンネル放送版のエアチェックディスクがあったが、WOWOWでの放送版はなかったので、ちょうど良かったよ。

 

2084年、地球に住む労働者のダグ・クエイドは、美しい妻と幸せに暮らしていたのだが、唯一の悩みは、行ったことがない火星についての奇妙な夢を見ることだった。ある日、クエイドは…“理想の記憶を売る”という広告に惹かれ、リコール社を訪れ、“リコール・マシン”を試すことにしたのだが…トラブルが発生!リコール社の人間は、ダグが記憶を操作されている事実に気づく。その後、自宅に戻ったダグを待ち受けていたのは、態度を豹変させた職場の同僚や妻だった!刺客に追われるダグは、自分の正体を知るため…火星に向けて出発するのだが…。

 

わりと最近(といっても、かれこれ7、8年前の話)、再鑑賞した記憶があるんだよ…2012年のリメイク版映画の公開の時か、または上記の通りスターチャンネル(たぶん温存しておいたB-CASでお試し視聴を利用)でエアチェックした時に…なもんで、てっきり過去に感想を語ってるものだと思ったが、記録を遡っても見つからない。あれ、再鑑賞した時に、感想を書き忘れちゃったのかな?確認漏れで…どこかで感想をアップしている可能性もあるけど、とりあえず初めて感想を書く体で進める。いつものように再鑑賞は、過去記事のコピペで済ませようと思ったのに…。

 

初鑑賞は…中三の冬だった。ウチの近所の映画館では、ジーン・ハックマンの「カナディアン・エクスプレス」と同時上映(ああ、「カナディアン・エクスプレス」の感想を語った時に、チラっとこの話をしていた)、ぶっちゃけ「カナディアン・エクスプレス」の方が面白かった(笑)でも…高校に入ってレーザーディスクで購入したので、当時はそれなりにヘビロテ、アクションシーンなんかは繰り返し鑑賞もしてたな。そういえば昨年、2020年に公開30周年記念で4Kリマスター版の上映をやってたよね…コロナ禍じゃなければ、地元で上映があれば、スクリーンで見たかった。

 

原作は今でもカルト的な人気を誇る名作「ブレードランナー」と同じフィリップ・K・ディックのSF小説ということで、公開当時はこちらもかなり注目を浴びていた。ただ、“ブレラン”のように高尚なSFを期待して見ると、良くも悪くも90年代アクションだよね(そういうの大好き!)当時はね、最新のVFXをふんだんに使っていて、それだけでも“すごさを感じた”んだけど…今見ると、いつも通り、シュワルツェネッガーの力押しなアクションの方が勝っちゃってる。くわえて、ポール・バーホーベンの狂気がこれでもかと炸裂してるので、これはこれで、非常に楽しい映画だけど。

 

そういうのを繰り返し鑑賞し、大人になってから気づきました。だからSF映画という点で見ると2012年のリメイク版の方が“まっとうなもの”ではあると思うんだけど、若干、物足りなさがあったのも事実だ。やっぱいいな、シャロン・ストーンのクソビッチな偽妻役。セガールの「刑事ニコ/法の死角」で従順な刑事の妻を可愛らしく演じている姿も、今となっては逆に新鮮なんだけど…後の出世作、同じバーホーベン監督の「氷の微笑」の原点のような、猫を被った悪女ぶりがたまらない。この頃のシャロン・ストーン…セガールの嫁と、シュワの偽嫁を演じてたんだよな。

 

SF映画のはずなんだけど…やってることはいつもと一緒なんだよなシュワルツェネッガー、拘束されそうになって暴れて、その場の勢いでガンガン物を壊しながら、悪党から逃げる。銃撃戦で巻き込まれて死んだ一般人の死体を盾にする鬼畜ぶりは、やっぱりバーホーベンのセンスだろうか?機械の尖った部分を敵の頭にぶっ刺すシュワのアクションとか…「ロボコップ」でも似たヤツ見たよね(笑)爆発に巻き込まて、ドロドロに溶けるロボット運転手とか、意外とグロいビジュアル。リメイク版ではオミットされてしまった、ミュータント設定とかも悪趣味なものが多い。

 

やっぱりジェリー・ゴールドスミスが手掛けたスコアが秀逸(トータル・リコール オリジナル・サウンドトラック←Amazonのプライム会員ならタダで聴けるのでぜひ!)…あの火星をイメージした赤みがかかったタイトルテロップと、単調な出だしから、だんだんと重厚さを増していくBGMの相性が抜群で、高揚感を煽ってくれる。やっぱバーホーベン映画って、「ロボコップ」も「氷の微笑」もそうだったけど、音楽との相性の良さで、冒頭から視聴者を掴んでいく巧さってあるよね。ここ数日、美少女アニメの鑑賞が続いたので、余計にシュワの映画が面白く感じたぞ!

 

 

監督:ポール・ヴァーホーヴェン

出演:アーノルド・シュワルツェネッガー レイチェル・ティコティン シャロン・ストーン マイケル・アイアンサイド

 

 

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