ダブルボーダー(1987年):ザ・シネマ録画 | 勝手に映画紹介!?

ダブルボーダー(1987年):ザ・シネマ録画

ダブルボーダー【Blu-ray Disc】

 

昨日の深夜というか、今日の早朝というか…洋画専門チャンネル“ザ・シネマ”でウォルター・ヒル監督の「ダブルボーダー」が放送になったので、ケーブルテレビのSTB経由でエアチェック。本当は同じ時間帯にムービープラスで放送になった「死霊のえじき[HDニューマスター版]」も録画したかったのだが、土曜深夜ということで、本来のケーブルテレビ契約者のウチの兄貴殿ももちろん在宅しており、さすがに2番組同時録画でSTBを占領するのは憚られてしまい、なくなく諦める。リピートのスケージュールなどを鑑みて、「ダブルボーダー」の録画を優先した。

 

本作は、約6年前の3月に1度、このブログでも取り上げています…映画自体は、自分でLDを所有していて、何度も見ていたんだけど、ちょうど2014年に待望の初ブルーレイ、初DVD化が行われ…セル版は買わなかったんだけど、DVDだけレンタルも始まっていて、久しぶりにツタヤで借りて見直したんだよね。やっぱ映画ファンはわかってるなぁ…その後、何度かブルーレイもDVDも廉価版で再販されてるんだけど、Amazonでは軒並み品切れで、マケプレの中古でもなかなか扱ってない!一応、タイトルからのリンクはマケプレ在庫があったものをチョイス。

 

そんな作品を“ザ・シネマ”で放送してくれたので、これは録るっきゃないでしょ…ってことで、さっそく再鑑賞も行う。とにかくウォルター・ヒル作品なので、最初から最後まで“ザ漢映画”状態であります。死を偽装した元軍人たちが次々とテキサスの田舎町に集結し、ちょっと訳ありな銀行強盗を計画。一方、メキシコからの麻薬流入を阻止するべくレンジャーのニック・ノルティは日夜、仕事に励んでるんだけど…なんとメキシコ側の憎むべき麻薬組織のボスは、自分の幼馴染でもあり、今付き合ってるメキシコ女の元カレでもあるという…どろどろ三角関係なのよ。

 

いや…三角関係なんていえば、ちょっとオシャレなラブストーリーっぽくなっちゃうけど、実際は仕事にかこつけて、穴兄弟と決着をつける話であると(笑)とにかく登場人物たちの関係性、女を巡る因縁もあれば、私利私欲が絡んだ裏切り、裏切られっていう話もいろいろと絡んで、最後に展開される大銃撃戦は…名作「ワイルドバンチ」に匹敵すると言っても過言じゃないほどな壮絶さで、とにかく圧巻、そして暴力的ではあるものの、カットのひとつひとつが美しくもある。やっぱり「ダブルボーダー」はウォルター・ヒルの職人芸がピカリと光る秀作なんだよなぁ~。

 

中盤に出てくる銃撃戦なんかもとにかく“アクション映画的に美しい”のよ。ブローバックにマズルフラッシュ、弾込め、銃撃戦のさなかに、テンポを損なわず、しっかりと銃のフォルムを見せることに拘ってる。ハンドガン、リボルバー、ショットガンにアサルトライフル…銃器の種類もとにかく多岐にわたり、その銃を見せることで、キャラクターの性格や立ち位置まで伝わってくるような感じ。特にレバーアクションで応戦したり、的確に相手を仕留めたりするウィンチェスターのショットガンは、いかにも武骨な西部男を演じているニック・ノルティにピッタリの銃だなって思う。

 

 
オイラの持ってる、LDのジャケットはこんなデザイン!
 
 ダブルボーダー レーザーディスク ジャケ
 
 
ジャケットの裏面はこんな感じ…右下に傷あり(汗)
 
 ダブルボーダー LD ジャケ
 
 
YouTubeにあった予告編
 
 
 
この中盤の銃撃戦がカッコいい!
 
 
 
「ワイルドバンチ」を彷彿とさせるクライマックスの大銃撃戦!
 
 
★2014年03月17日投稿:ダブルボーダー(1987年)を再掲★

 

テキサスとメキシコの国境が接した町でレンジャーの仕事をしているジャック。最近は、麻薬の流入阻止に力を注いでいるのだが、メキシコの麻薬組織のボスとして君臨しているのは、ジャックの幼馴染であるベイリーという男だった。実はジャックが付き合っているサリータという女も、元々はベイリーの元恋人であり…二人には複雑な因縁があった。一方、死を偽装した兵士たちが、ハケット少佐の元に集まっていた。彼らはある隠密作戦を実行するため準備を進めており、その一つがウバルテにある銀行を襲撃するというものなのだが…。

幾度となく挿入される派手なアクションシーンばかり記憶に残っており…ストーリーを忘れているところもあったんだけれども、かえってそれが良かった。やっぱりヒルらしい男臭さ全開の面白い作品でグイグイと惹きこまれる。ニック・ノルティ扮するレンジャーを中心に、二つの大きな事件が進行。一つは、レンジャーと麻薬組織の対決で…なんと麻薬組織のボスは、レンジャーの幼馴染でもある。さらに恋敵でもあり、現在のレンジャーの恋人が、実は麻薬組織のボスの元カノで…二人がヨリを戻そうとしているなんて、ドロドロとした三角関係にも発展。

そこにマイケル・アイアンサイド扮する軍人とその部下たちが、死を偽装して続々と集結してくる。明らかに、犯罪の匂いがするわけですよ。案の定…目的は銀行強盗だったりするんだけれども、街にはなかなか鋭そうなレンジャーのニック・ノルティがいるわけで、強盗が成功するようにと、色々と下準備を始めるわけなんだけど…。この死んだはずの軍人たちは、単なる金目当ての犯罪なのか、それとも何らかの軍のミッションなのか…そのあたりがなかなか見えてこないのも物語をいっそうミステリアスな方向へと向かわせるんだよね。

後半では…それぞれがピッタリと1本の線に繋がるんだけれども、人間関係がまた複雑に絡み合って、裏切り、裏切られのドラマがあり、大団円のアクションへとなだれ込んでいくって感じです。オイラが持ってるレーザーディスクの解説書には<西部劇+戦争映画>×ウォルター・ヒルと表現されており、クライマックスには男の意地をかけた、早撃ちによる一騎打ち勝負なんていう、まさに西部劇のような熱い見せ場なんかもあったりするんだよね。誰と誰が一騎打ちするかっていうのは、みなまで言うなですよね…あの人とあの人です。

個人的には軍人軍団の中の一人、ウィリアム・フォーサイスが好きでしたね。いかにもお調子者の争い好で、危なそうなヤツに見えるんですよ…でもね、本当は男気がめちゃくちゃあって、いいヤツだったんですよね。敵になったり、味方になったり…ここころと変わる情勢の中で、レンジャーのノルティと、瞬間的に絆を深めたりして…あの辺りは男泣き必至。次々とメインの登場人物が傷つき、命を落としていくんだけど…フォーサイスが演じたキャラはなんとか生き残って欲しいと、本気で願ってしまった。いったい、誰が、どういう形で勝利を収めるのか?


監督:ウォルター・ヒル
出演:ニック・ノルティ パワーズ・ブース マイケル・アイアンサイド マリア・コンチータ・アロンソ リップ・トーン

 

 

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