1917 命をかけた伝令(2019年) | 勝手に映画紹介!?

1917 命をかけた伝令(2019年)

1917 命をかけた伝令

【鑑賞日:2020年2月14日】

劇場鑑賞時、マスクを着用するようになって3回目…今日もいつものように、誰もいない最前列の座席を確保!今日見てきたのは話題の戦争作「1917 命をかけた伝令」なんだけど…やっぱりアカデミー賞効果もあるのか、先週、同じシネプレックスの会員デーで見た「ハスラーズ」よりも、若干、お客さんの数は多かった(混雑はしていない)。オイラが「ハスラーズ」を見た時は女性のお客さんが多かったんだけど…さすがに戦争映画だとオッサン客が多く、相変わらずマスクの着用率が低い。着けてないオッサンに限って咳をコンコン…ホント、勘弁してくれ!

第一次世界大戦中のフランス…1917年4月6日の朝。イギリス軍の若き兵士スコフィールドとブレイクはエリンモア将軍から呼び出しを受け、ある命令を受ける。それはブレイクの兄も属しているD連隊が、明朝実行する予定の作戦を中止せよと、指揮を執るマッケンジー大佐に伝えるというものだった。情報を伝達するための電話線も切れ、D連隊と連絡がとれなくなっていたのだ。もし、作戦中止が伝わらなかった場合…1600名もの兵士が、ドイツ軍の罠にはまってしまうという。しかし…将軍からの伝令を間に合わせるにはドイツ軍の陣地を突っ切るしかなく…。

日本の映画会社は宣伝などで“全編ワンカット”というのをやたらと売りにしているようだけど、厳密には“ワンカット風”なんだよね…他の映画情報サイトなどでは、“ワンカットに見えるように工夫して、撮影、編集されている”としっかりと解説されている(AVwatchの記事がお薦め)。さすが先日発表された米アカデミー賞の撮影賞、視覚効果賞を受賞しているだけあり、確かにつなぎ目はわかりずらく…その技術に圧倒されてしまうわけだが、それでも、あくまで“個人的な予測”だけど、画面に人物が映らない一瞬とかは、絶対にカット割ってそうだよね(笑)

“ここ、そうじゃない?”っていうのを自分なりに目星をつけて見るのも、けっこう楽しく…余計な事を考えていると、本編中の“不意打ち”に驚かされたりもする。これは将来、ブルーレイなどで発売した時に、メイキング映像を拝んでみたい、ぜひ収録してほしいなと思いましたね。後半に出てくる“ある一か所”は絶対にワンカット風映像の小休止だよね…あそこで、ちょっとだけ一息付けて、あとはまた最後まで緊張感が続く感じだった。戦闘シーンは予告映像等で見てしまってるものもあったので、“ここであのシーンがくるな?”と予測できちゃうのが勿体ない。

戦争映画だけど、ストーリーはシンプルなので…専門用語や固有名詞など覚えるものが少なく、この手の映画が苦手な人でも見やすいと思う。シンプルだからこそ、戦争の非情さもよく描けているし、胸が熱くなるシーンもある。とにかく、戦争になったら“綺麗ごとなんて言ってられない、敵に情けなんて無用だ”というの思い知らされる。「007/スペクター」でもワンカットに挑んだサム・メンデス、音楽も“007”と同じトーマス・ニューマンなので、緊張感を漂わせるメインのBGMが「スカイフォール」の“武器開発係”「スペクター」の“ケアレス”なんて曲と似ていた。

そうそう…映画の前半部分で、キルゴアというキャラクターがチラっと登場するんですけど、この映画のキルゴアは劇中のセリフを借りると、どうやら“役立たず”のようですよ(笑)ちなみに「地獄の黙示録」でロバート・デュバルが演じたキルゴア中佐は“Kilgore”でしたが、本作のキルゴアはクレジットを見ると“Kilgour”…綴りが違うようです。なんとなく気になったので、ネタの一つとしてアップしておきますね。そういえば、今月末からIMAXで「地獄の黙示録 ファイナルカット」が始まるけど…コロナが収束してないと、他の地区まで遠征したくない。どうする?


監督:サム・メンデス
出演:ジョージ・マッケイ ディーン=チャールズ・チャップマン マーク・ストロング ベネディクト・カンバーバッチ


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CD 1917







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