バリスティック(2002年):WOWOW録画 | 勝手に映画紹介!?

バリスティック(2002年):WOWOW録画

バリスティック

WOWOWでアントニオ・バンデラスとルーシー・リューが共演した2002年のアクション映画「バリスティック」が放送になったのでエアチェック…劇場公開でも見ているがブログ開始前の話。その後、2006年9月にDVDで再鑑賞した際に、ブログで感想をアップしたこともある。WOWOWでもさすがに“初放送”ではなかったが…ここ数年で放送した記憶はなく、たぶんオイラがWOWOWに加入する前だったのではないかと推測。かつて所持していたDVDが行方不明(売ったか、借りパクされた)、現在は未Blu-ray化なので…ハイビジョン画質で録画できて嬉しい。

Amazonでの現在の評価は…平均で★2.5とかなり低め。確かにアクションしか見るところがないので(誉めてます)、ストーリー重視の人からは敬遠されるかも。死んだはずの嫁が実は敵の嫁さんになってた…主人公の敵役である悪党は、嫁さんを寝取るために(本当は自分の身分を抹消する意味もあった)、双方を死んだことにするという大掛かりな計画を実行したってことなんだけど…けっこうバカな話だ(笑)ついでに、主役のアントニオ・バンデラスもかっこいいのか、ただの間抜けなのかよくわからなくなってる始末…アクションは普通に頑張ってたけど。

ただし、これはバンデラスを見る映画ではなく、ルーシー・リュー姐さんを愛でる映画である。いいところは全部、ルーシー姐さんにもっていかれる(笑)なんでルーシー姐さんが子供を誘拐したのか、まだ物語の全体像が掴めない中で、女ランボーと化したルーシー姐さんの暴れっぷりが最高でして、それこそ勢いで見れちゃうんだけど、確かに…バンデラスが嫁さんと再会した中盤あたりから、どんどんツッコミどころも増えていったって感じかな。今見ると、派手なアクションや爆破的な見せ場の中にも、さすがに合成の甘さ、CG・VFXの稚拙さが散見。

「007/消されたライセンス」でボンドガールの1人を演じたタリサ・ソトがバンデラスの死んだはずの嫁、そして悪党の嫁(誘拐された子供の母親)を演じている。なんでそんな複雑な設定なのかは前述の通り…見た目は清楚系な奥様で、旦那のせいで犯罪に巻き込まれる可哀そうな人ではあるが、生きる術として、好きでもない男との結婚を選ぶというしたたかさもあったり。そういうところは「消されたライセンス」で演じた、麻薬王の愛人でありながら、別の男と駆け落ちして(それでお仕置きされ)、ボンドとも寝ちゃう尻軽キャラとなんとなくダブるのね。



★2006年09月19日投稿:バリスティック(2002年)を抜粋、訂正を加えて再掲★


国防情報局“DIA”長官ガントの息子マイケルが誘拐された。母親の元から無理矢理連れ去ったのは、ガントの部下だったのだが…さらにそこへ謎の人物が現れ、ガントの部下を倒し、マイケルと共に消えた。一方、妻を失ったショックで、酒浸りの生活が続いている元FBI捜査官エクスのもとに、元同僚マーティンが現れた。なんと、死んだ筈の妻が生きているという情報を持ってきたのだ。妻の居所と引き換えに、マイケルが誘拐された事件の捜査に手を貸せという。実はガントがある生物兵器を盗み出しており、そのことが誘拐事件にも大きく関わっていた。

ストーリーはいたって平凡。生物兵器云々のくだりは、「M:I-2」あたりのプロットのパクリっぽくも感じるのだが…その代わりアクションシーンの派手さにはとにかく目を見張る。時間90分という短さであり…エンディングクレジットをカットすれば正味1時間25分程度しかないので…本当に物語の中身は薄い。それでも、初っ端から…事あるごとに、ドッカン、ドッカンとやたらと爆破シーンがある。クライマックスなど、相当量の爆薬を投入してるのにさ、敵に全く致命傷を与えない、頭の悪さ(死んだはずの嫁さんが、敵ボスの嫁さんになってたのもツッコミ要素)。

結局、その後に銃で撃ち殺すのだから、もう少し爆破のタイミングをズラせば、火薬だけで敵を掃討できるはずなのに…敵の目の前でみんな爆破しちゃうんだもん。ただの脅かしにしかなってなくて…見切った敵がゾロゾロと追いかけてくるから、全く爆破の意味がない。でも、それの方が映画的に派手で面白いので、それでいいのです。この映画では、なんといってもルーシー・リューの華麗なアクションに限る!「チャーリーズエンジェル」では、キャメロン・ディアスの尻と、ドリュー・バリモアの乳に挟まれて、なんだかパッとしない存在だったルーシー姐さん。

当時、この映画が公開されたのは、ちょうど「キル・ビル vol.1」の公開直前でさ…オーレン・イシイを演じたルーシー姐さんの“青葉屋の立ち回り”の、前哨戦のつもりで見るのに、本当にちょうど良かった。途中、両手に構えた特殊警棒で、敵対するDIAの特殊部隊を軽々と倒していくシーンはとにかくカッコよく、ここだけで映画を見る価値あり! 仕上げは、トラックの上に鎮座するガトリング砲だか、バルカン砲だか、とにかくデッカイ銃を占拠して、一斉掃射を御見舞する。これだけやってのけて、顔色ひとつかえないで涼しい顔しているから、とにかく凛々しい。

もちろん、アントニオ・バンデラスにも見せ場があるのだが…どちらかというとルーシー姐さんに手玉に取られているようで、ルーシー姐さんのほぼ一人勝ち状態だったかなと。護送車を破壊しての力ずくの救出撃とか、ナイフや鎖をブンブンと振り回しての近接戦闘など他にも山盛りにルーシー姐さんの見せ場が満載。チョイ役なんだけど、「007/消されたライセンス」でボンドガールをやっていたタリサ・ソトが出ているのが007好きの人には嬉しいのでは?ちょっと年はとっていたけど…さすがボンドガール、美しさは健在(よく考えると、役柄はちょっと尻軽)。


監督:カオス
出演:アントニオ・バンデラス ルーシー・リュー タリサ・ソト グレッグ・ヘンリー レイ・パーク


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