主任警部モース 第5話 「キドリントンから消えた娘」(1987年) | 勝手に映画紹介!?

主任警部モース 第5話 「キドリントンから消えた娘」(1987年)

主任警部モース 第5話 「キドリントンから消えた娘」

金曜日に「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」を見た後に、ちょっと体調をくずしまして…昨日の土曜日はほとんど寝て過ごし、ブログ更新も休む。ただし、映画秘宝の発売日だったので、なんとか頑張って、小一時間ほど外出。そういえば9月にも風邪のせいで“映画秘宝買いに行くの忘れた”なんて記事をアップした記憶が…どうしてオイラは体調不良と映画秘宝の発売日がいつも重なるのか?えーと、そんなわけで、今日は昨日エアチェックした「主任警部モース HDリマスター版」の第5話 「キドリントンから消えた娘」を布団に入りながら鑑賞。

町の有力者でもあるクレイヴン家の娘ヴァレリーが行方不明になってから6か月…警察による捜査も難航。主任警部のモースは上司のストレンジ警視正から直々にこの事件を担当するよう命じられるが、あまり“乗り気”ではなかった。なぜならば、とっくにヴァレリーは殺されていると思っていたからだ。しぶしぶ部下のルイスを連れて、ヴァレリーが通っていたホームウッド女学校へ向かうモース。クレイヴンはこの学校の理事長でもあった。教師や生徒に聞き込みをするモース…するとクレイヴン家宛に“心配しないで”と書かれたヴァレリーの手紙が届いた!

お嬢様学校に通う、地元名士の娘(後に嫁の連れ子だということも判明)が6か月前に失踪…何人もの刑事が事件を担当するも、まったく進展がみられず、モースにお鉢が回る。でも、肝心なモースは最初からブーたれまくってあまり捜査に前向きではない。どうせ失踪した娘は死んでる、金持ちの娘じゃなかったらとっくに捜査も打ち切ってる…捜査先の学校関係者の前でも、平気で愚痴をこぼす。部下のルイスも…“そんなに女の子が死んでてほしいのか”とご立腹の様子。そんな2人も、さすがに女学生たちの前では鼻の下を伸ばしてニヤケ顔(笑)

娘にはどうやら年上のボーイフレンドがいたようで…ルイスなんかは、男のところにしけこんでるに違いないと疑ってかかる。モースはそれでも“死んでる説”に拘ったりするも、女学校の生徒という部分に注目、今度は教師との禁断の恋を疑うわけよ。容疑者は妻子持ちの校長、そして娘の失踪後に別の学校へと移った若い教師。そうこうしてるうちに、学校内の内情を知ってそうな女性教頭が自宅で転落死…殺人の可能性が濃厚に!こっちの事件は、失踪事件とどういう関連があるのか?ルイスはモースに対し“お望みの死人が出た”とチクリと皮肉。

今回は“死人の数”は少なめだが…本来なら品行方正でなければいけない教師や教育の場の、グチャグチャドロドロした複雑な人間関係が重要な要素になると…意外と現代にも充分に通じる“よくある”お話。教師だって出世争いをするし、不倫もするし、生徒にだって手を出す。女学校が事件の舞台ということで、今風に言うなら“LGBT”的な要素も盛り込んであったりする。結局また、事件を解くカギは“不倫”かという…この“モース”シリーズの定番。ただ、真犯人と被害者の関係、さらには犯行の動機に関しては、男女の色恋とは別のところにあった。

聞き込み先で泥パックした女性が出てきて怪しさ百倍…その後ろに映画「ベティ・ブルー」のポスターがでかでかと貼ってあり、意味深であり、印象的でもあった。このシーンは吹き替えで見てるからこそ、劇中でモースが真実に気づく前に、オイラもなんとなく違和感を覚えたかな?この第5話は本国で“season2”という括りで、1987年末から1988年3月にかけて放送されたエピソードの一つで、初放映日は1988年3月なんだけど…日本版DVDの情報だと製作年は1987年になっている。なので、当ブログでは“season2”のエピソードの製作年は1987年に統一する。


演出:エドワード・ベネット
出演:ジョン・ソウ ケヴィン・ウェイトリー ピーター・ウッドソープ ジェームズ・グラウト スザンヌ・バーティッシュ


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主任警部モース 完全版DVD-BOX1







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