予告編解禁…「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(NO TIME TO DIE)」 | 勝手に映画紹介!?

予告編解禁…「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(NO TIME TO DIE)」




★12月5日午前11時30分追記:朝になって日本版もアップされたので動画を追加しました★

ついにきた!来年公開の007最新作…「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(NO TIME TO DIE)」の海外版予告編が解禁になり、YouTubeなどでチラホラとアップされてきましたね。「カジノロワイヤル」から始まった6代目“クレイグ”ボンドの集大成にして、最終作になるだろう本作…今年の夏(確か7月ごろ)には、“次期「007」は黒人美女!”なんてニュースが駆け巡り、ネットを騒然とさせ…情報を鵜呑みにした、気の早い一部の馬鹿連中は“もう見ない!”なんてコメントを発してたけど…生粋の007マニアは、あくまで次作限定の演出、設定だろうと冷静に受け止めていた。

やい、大騒ぎした“にわか”な馬鹿ども…ちゃんと予告を見てみろ!まぎれもなく、ちゃんとした“007”じゃねーか。これは前作の「スペクター」以上に、期待が持てるよ。古参のボンドフリークのオイラなんかからすると、「カジノロワイヤル」も充分に面白い作品だと思うし、クレイグのハードなボンド像もある意味では原作に近く嫌いじゃなかったんだけど、少なからず“なんか違う”という違和感もありまして…それがシリーズを増すごとに軽減し、ようやく「スカイフォール」のラストででスタート地点に立ち、「スペクター」で開花…今度こそ、一番の見ごろということだろう。

予告を見ると、お馴染みレギュラーメンバーはもちろん、事前情報通り、ジェフリー・ライトのフェリックス・ライターの復活、レア・セドゥ、クリストフ・ヴァルツといった「スペクター」からの続投キャスト、そして、噂の“新007”や…ボヘミアンな敵もしっかり確認できますね。ラシャーナ・リンチ演じる…“黒人女007”も、「ダイヤモンドは永遠に」でサンパーを演じたトリナ・パークス、「死ぬのは奴らだ」でロージーを演じたグロリア・ヘンドリーをどこか彷彿とさせる(共に悪役だったが)、いかにも007らしい“ブラック・ボンドガール”のイメージ…“女007”、マジありかも?

アクションの見せ場もけっこうチラ見せしてますなぁ…アクロバティックなバイクアクションは「スカイフォール」アバンのさらなる進化系、自ら橋の上からダイブするのは「スカイフォール」でイヴに狙撃され、列車の上から渓谷に落下したリベンジか?(笑)うぉー、アストンマーチンもしっかり暴れてるではないですか!なんか、予告を見ただけでも色々な妄想が膨らんでくる…やばい、興奮して寝れない。公開は来年の4月だそうだ…その2か月後には“シン・エヴァ”もあるし、お願いだから、この2つを見終わるまでは、天変地異など起こってくれるなよと願うばかりだ。

“クレイグ”ボンドの過去作全部の感想を再掲しようと思ったのだが…どうしても007の話題になると饒舌になるオイラ、やたら1つのレビューが長ったらしかったので、「スカイフォール」と「スペクター」の感想だけを再掲しておきました…よかったら長文ですが目を通してみてください。ちなみに今週の金曜日から始まるAmazonのサイバーマンデーのセール企画の一つ、“洋画DVD・ブルーレイがどれでも6枚3,000円”…通称“どれ6”では007シリーズの各ソフトも対象に含まれているので、気になる作品がある方は、この機会にぜひポチってみてください。


★「スカイフォール」と「スペクター」の初回鑑賞感想を加筆・訂正して再掲しておきます★




元の投稿はこちら→2012年12月01日投稿:007 スカイフォール(2012年)

トルコ、イスタンブール…007ことジェームズ・ボンドは、同僚のイヴと共に、盗まれたハードドライブの奪還任務についていた!ドライブを盗んだ男パトリスと死闘の末、走行中の列車の屋根に追いつめたボンドだったが…あと一歩のところで、上司Mの命令で狙撃を実行したイヴの誤射により、車上から転落…パトリスを逃してしまう。ボンドはそのまま死亡扱いとされてしまう。奪われたドライブの中には世界中のテロ組織に潜入しているNATO諜報部員たちの機密情報が入っており、Mは責任を取らされそうになる。そんな時にMI-6本部が何者かに爆破され…。

予告編の「ボンドを撃って」っていうMのセリフを見て…なんかボンドがまた任務を逸脱して、Mから射殺命令でも出ているのかと思ってたんだけれども…実際はちょっとニュアンスが違って、バックアップでついた同僚の女性エージェント・イヴが、犯人を撃とうとしたんだけれども…ボンドと犯人がもみ合ってたから、撃てませんと一度は拒否するんだけれども、Mが構わないから撃っちゃえと命令して、結局ボンドに弾が当たって、誤射で列車から落っこちちゃったってことだったのね。うーん、かわいそうなボンド。でも、もちろんそんなことでは死にません。

ただ、Mと同僚に邪魔されたことですねちゃったボンドはそのまま行方をくらまして、酒浸りになっちゃうんだけれども…TVのニュースでMI-6のピンチを知り、復帰を決意。でも、ハイそうですかと簡単には復職できなくて、適性検査なんかを受けさせられる。で、ようやく復帰が認められたボンドは、一連の騒動の絵図を描いている黒幕を捜しだすため、上海やマカオ…実際に島の名前は出てこなかったが、いつの間に撮影してたんだ日本の軍艦島(実際はセットだった)などを飛び回り、最終的には地元イギリスで、悪党どもと壮絶バトルを繰り広げるといった展開。

前作以上に、007らしさがググっと増した印象。ただ、お馴染みの銃口オープニングがないのは、ちょっとさびしい(というかなんかアレがないと間抜けで、映画が始まった気がしない)…クレイグボンドになってから、あの銃口のバーンはラストで使われるパターンが多くなったよね。それと…デヴィッド・アーノルドからバトンタッチしたトーマス・ニューマンのBGMがいまいちパッとしない点も…。でも、派手なアクションシーンになると、デヴィッド・アーノルド版のボンドのテーマがちゃん使われてたので良かったけど。アデルの主題歌もいかにも007っぽくてグー。

メインキャラたちとボンドの機知に富んだセリフのやり取りも、今までのオマージュ等をふんだんに含んでおりニヤリと笑ってしまう。劇場のあちらこちらで、同じ場所でクスリとやってる人がいて(だいたい大口を空けて笑わないで、鼻でフンとか笑う人とかが多い)…オイラと同じような年季の入ったボンドフリークがちゃんと見に来てるんだなぁって、嬉しくなってしまったりする。武器を支給する時のQの一言、ボンドの愛車アストンマーチンを目にした時のMの一言、それぞれのボンドの返しなどもとにかく最高に笑える。

アクション面では、やはりアバンタイトルが007らしい派手さのある見せ場であった…ショベルカーで走行中の列車を破壊し、客室に乗り込んできたボンドが、さりげなくカフスボタンを直すなんてシーンがめちゃくちゃかっこよかったりする。中盤の上海での格闘アクションなんかは…どことなくブレードランナーのようなSFっぽさも感じて印象に残る映像。逆に、予告でも使われていた地下鉄が落っこちてくるシーンなんかは意外とサラリ。その後に出てくる、MのピンチをMI-6+αのメインキャスト総出で迎え撃つ場面なんかはかなり痛快だ!

クライマックスに関しては、過去作品の悪党の秘密基地なんかと比べちゃうとちょっとスケールが小さく感じてしまうんだけれども…ボンドの生い立ちも絡んでくるドラマチックな見せ場となっており、意外と斬新で面白い。実はボンドさん、日曜大工なんかも得意なのね(笑)手製トラップを仕掛けたり…クレイグらしいワイルドなボンド像がさらに深まったと思う。戦闘が始まる前の地味かなって危惧も、悪党シルヴァが地獄の黙示録の心理作戦並みにやたらと派手にヘリで乗り込んできたり、アストンマーチンのギミックが炸裂したりで、心配は吹き飛ぶ。

シネコンで無料で配っている映画冊子、シネコンウォーカーで、とある007ファンの作家さんが…007シリーズとダークナイトシリーズの酷似を指摘している記事を書いていたんだけれども、本当に今回の「スカイフォール」は「ダークナイトライジング」っぽい部分がいっぱいあって、あの評論は的外れじゃないんだと感心した。それを踏まえると、完全に物語が連動していた「カジノロワイヤル」と「慰めの報酬」だけではなく、本作「スカイフォール」もまだまだ新生007の誕生編なのではないかとオイラ的には思ってしまったり。なんか長い長いお膳立てだったなぁと。

ボンドガールについて…謎の女セヴリンは、いかにも幸が薄い咬ませ犬タイプのボンドガールで、本作の真のボンドガールは意外や意外、同僚の諜報部員イヴ(そしてまさかのMも)の方だった。いつものパターンだと、こういうタイプのキャラこそ無駄死にとかしそうなんだけどね…。でもね、ダークナイトと007の酷似説を思い出して、薄々は彼女の立ち位置というのも想像できてしまったり。途中からMの上司であるマロリーの秘書なんて仕事に甘んじるようになるから余計に、最後のオチが確信に変わった。さぁ、次こそは新生007の本格スタートであろう!




元の投稿はこちら→2015年11月27日投稿:007 スペクター(2015年)

メキシコシティは年に一度の“死者の日”の祭りの真っ最中で賑わっていた。そんな中、MI-6の諜報部員007ことジェームズ・ボンドはある人物を尾行し、建物に入った対象者を向かいのビルから狙い撃とうとしていたのだが…その最中にビルが爆発、崩壊を起こしてしまった。騒動にまぎれて逃げ出した男は、迎えのヘリに乗り込み飛び立とうとするのだが…ボンドはあきらめずに追いかける!後日…Mi-6の上司、Mのオフィスで、メキシコの一件についてお咎めを受けるボンドは停職処分を言い渡される。しかし、ボンドは命令を無視して、独自の調査を続ける。

ダニエル・クレイグがボンドに決まった時は、どう見ても“スペクター”の殺し屋にしか見えなかったのだが、「カジノ・ロワイヤル」の本編を見ると…それこそショーン・コネリーに近い野性味、原作ボンドに近い硬派さなど、ボンドのキャラクターに見事にハマっていた。ただし…初期シリーズからのファンからすると、作品全体の007らしさに物足りないところがあった。それが回を増すごとに、お約束要素が徐々に加わり、だんだんと面白くなってきたのも確かであり、ようやく前作「スカイフォール」のラストで長い長いプロローグが終了、いよいよお膳立てが整った。

「俺たちが見たかった007はコレだよ!」って…年季の入ったボンドフリークはみんな思ったはずだ。で、満を持して発表になった新作のタイトルが「スペクター」…もうこれだけで涙がちょちょぎれるほどの感動、「女王陛下の007」のBGMが使われた予告編で悶絶しまくりだった。で、とうとう「スペクター」本編とご対面となったが、感想から言うと…「スカイフォール」を基準としてしまうと、個々のアクションは意外と地味かもしれない。このレベルだったらもっと凄いアクション映画って他にいっぱいある。だから今までのようにいちげん客が面白がるかは微妙かも?

ただね、映像としてはやっぱりすごい事をやっているのよ。冒頭のアバン…ある衣装で変装した、たぶん、ボンドであろう人物(ただ歩いてるだけなのに、男が見ても後姿のシルエットが超セクシー!)の動きを流れるようなカメラワークで追いかけるんだけれども、何気にワンカットが延々と続き、どこまでやるねんって感じ。で、ターゲットを狙撃しようとライフルを構える姿が、やっぱり“殺し屋ボンド”にはよく似合う…こういうところがコネリーやティモシー・ダルトンを彷彿とさせる(ダルトンの「リビング・デイライツ」の狙撃シーンもヤバイぐらいかっこいいぞ!)。

それからメキシコの祭りシーンのモブだよね。見渡す限り…半端ない人、人、人の波。その上でボンドの乗ったヘリが何度も墜落しそうになる…って、もしヘリが墜落したら、明らかにボンドの方が悪人、テロリストになるし…そういう迫力、凄さっていうのはスクリーンからビシバシ伝わってくる。製作費300億円以上とか言われてるけど、伊達じゃない感じ。中盤の見せ場の一つ…敵の秘密基地が無駄にドカーンと爆発するシーンなんかも、贅沢っちゃ贅沢。ああいうところは、CGじゃ味わえないですよね。だから、やっぱり劇場で見るべき映画なのは確かだと思う。

あとは、全編っていっていいほど過去シリーズのオマージュやパロディが満載。なんだけど、「007 ダイ・アナザー・デイ」でハル・ベリーがウルスラ・アンドレスそっくりの水着シーンを披露するみたいな“素人でもわかるような”オマージュだけではないのが…マニア心を刺激してくれて、いい塩梅でした。オイラだって1回見たくらいじゃ…全部を把握しきれていない、見逃しだってあるはずだ。将来的にはブルーレイを購入するが、正式公開後に…もう1回くらいは見ておかなきゃいけないなって思ってるわけさ。初日と二週目のポスタープレゼントも気になるし。

まだ先行上映の段階なんで(当時の話です)、あまりネタバレを書くのはどうかと思うけど…雪山の上にある診療所なんてシュチエーションだけでテンションがあがる人もいるでしょ?007好きの評論家センセイ方が既に指摘しているんだけれども本作はクレイグ版「女王陛下の007」だよなんて言われているのも納得のシーンも多々あり。でも、敵に拘束されて、ヘンテコで大仰なマシンによる拷問シーンがあったり、ボンドカーのお楽しみギミック(昔のアストンマーチンとは違うところが飛び出します)が活躍したりなんていうのは「ゴールドフィンガー」を思い出すし。

列車内のアクションは…「ロシアより愛をこめて」「死ぬのは奴らだ」「私を愛したスパイ」っぽくもあり(つまりお約束だな)、それをいったらデイヴ・バウティスタが演じた神出鬼没の悪党なんかは、リアルになったジョーズって感じだったよね。さりげなくタンジールなんて土地も出てきて、グレイグが「リビング・デイライツ」のダルトンの衣装と似た色合いの服を着ていたり(環境に合わせると自然と似た服装になるのだろうが)…TOKYOも出てくるから「007は二度死ぬ」を思い出したり…マニアであるほど、深読みして色々なシーンが気になってしょうがないはず。

前に「慰めの報酬」を見た時に…作中に登場したクォンタムって悪党の組織が…オペラ会場で密談してるとか、やってることがスペクターにそっくりでさ、なんか関係があるんじゃないの?って疑ってた人、期待してた人もいると思うんだけど…そのあたりも明確な答えが出ましたね。まだ語りたいことが山ほどあるが、文章が長くなったので、いったん締めます。最後にトリビアを一つ…今回の悪役のクリストフ・ヴァルツは007原作者イアン・フレミングの伝記映画「ゴールデン アイ もうひとりの007」でチョイ役出演しています…これ、気づいていない人けっこう多いです。






人気blogランキング 参加中 -クリック- ご協力ください!