メル・ギブソン/特別奇襲戦隊・Z(1981年) | 勝手に映画紹介!?

メル・ギブソン/特別奇襲戦隊・Z(1981年)

Attack Force Z

先週の土曜日に録り逃していた「メル・ギブソン/特別奇襲戦隊・Z(原題:Attack Force Z)」がシネフィルWOWOWでリピートされていたので、エアチェック…タイトルからでもわかるとおり、若かりし頃のメル・ギブソンが出演した、第ニ次世界大戦ものの戦争映画。メルギブの他にも「バーバレラ」「カサンドラ・クロス」のジョン・フィリップ・ロー、「ジュラシック・パーク」のサム・ニール、台湾出身の女優(最近は映画監督としても有名な)シルヴィア・チャンなどが出演している。日本では未DVD、未BD化…かつてVHSは出てたらしいが、Amazonでも検索できず。

1945年1月10日…南太平洋に1隻の潜水艦が浮上…それはオーストラリア海軍の所属だった。ケリー大尉率いる“特別奇襲戦隊・Z”の兵士たちは、カヌーに乗り…既に日本軍の占領下にあったとある小島を目指す。彼らの任務は、島の山中に不時着した米軍機から、生存者を救出するという役目だ!敵との戦闘を繰り広げながら…島を進む一行。やがて、日本軍に抵抗する地元の抗日レジスタンスのリーダーたちと出会い、彼らの手を借りながら、任務を遂行することに。一方の日本軍も墜落した米軍機の生存者を必死になって探していた!

タイトルのイメージから、もっと愚連隊ものっぽいのを想像してたんだけど、敵の日本兵が下手くそな日本語を喋る(昔の戦争映画のお約束だな)以外は、意外と硬派な戦争もの…メルギブは、極秘ミッションを命じられた“特別奇襲戦隊”のリーダー…隊の中では階級は上なのかもしれないけど、他の部下たちの方が、兵士としての経験値は上のような感じだ。当初は、日本占領下の小島に墜落した米軍機の生存者を救出するという大まかな命令しか明かされてなく、すべてを把握してるのはメルギブ1人って感じ。後に“誰を助けるのか”なんていう話も重要に。

上陸して直ぐに…日本軍と交戦。そこで仲間の1人が負傷してしまうんだけど、任務を優先するため、そして情報を秘匿するために、容赦なくその仲間の命を奪うという非情さを見せる。メルギブはそういう命令を下す立場で、実際に仲間を殺す役目を仰せつかったのは片腕的な部下のサム・ニールでした。その後…別の部下(実際はメルギブよりも主人公っぽい)ジョン・フィリップ・ローが…たまたま出くわした現地民を容赦なくブチ殺す場面も出てくる。やがてメルギブ一行は…怪しげな動きを見せる一軒の民家に注目。もしかして敵兵が隠れてるのか?

こそっと近づいて、その家に踏み込むと…中には中国人の子供と若い娘しかいなかった。ほっとしたのもつかの間、外を警戒していた部下が怪しげな中国人のオッサンを捕まえてくるんだけど…それと同時に日本兵の攻撃を受ける!先に捕まえた怪しげなオッサンは家の主であり、なんと抗日レジスタンスのリーダーだったことから、一緒に日本兵を倒す!オッサンはカンフーも使うし、ナイフ投げも得意だし、銃だって扱えると…めっちゃ強い!最初は警戒していたメルギブたちも、任務を遂行するために、このリーダーたちに協力を要請することに!

後半は…本来の任務を遂行しつつ、現地民と協力関係を築きながら、占領している日本軍と戦う。“特別奇襲戦隊”、とりわけメルギブの部下で、1人別行動が多いジョン・フィリップ・ローに積極的に協力してくれるレジスタンスリーダーの娘シルヴィア・チャン…この2人がいい雰囲気になっちゃって、ちょっとしたプラトニックなロマンスなんかも描かれる。冒頭の説明テロップで、実話っぽいと仄めかしていたが…結局、最後は、敵も味方も死体の山がいっぱい、任務もほぼほぼ失敗な感じで、戦争の虚しさだけが残り、どよ~んな気持ちで映画を見終わった。


監督:ティム・バーストール
出演:メル・ギブソン ジョン・フィリップ・ロー サム・ニール シルヴィア・チャン ジョン・ウォーターズ


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