がんばれ!ベアーズ(1976年) | 勝手に映画紹介!?

がんばれ!ベアーズ(1976年)

がんばれ!ベアーズ

兄貴の部屋のケーブルテレビのSTBを拝借し、洋画専門チャンネル“ザ・シネマ”で放送していた「がんばれ!ベアーズ」を録画…飲んだくれの元野球選手ウォルター・マッソーが弱小少年野球チームの監督に就任し、子供たちを鍛え上げていくという、野球映画の名作。後に続編やテレビドラマ版、果てはリメイク版まで製作されるほど人気になったシリーズ。オイラも子供の時に、テレビの洋画劇場で放送されるたびに、繰り返し見たもんだが…大人になってからは再鑑賞する機会がぜんぜんなかった。なお、前記の続編、ドラマ、リメイクは全く見たことがない。

元マイナーリーグの選手で、現在は飲んだくれのプール清掃員をしているモリス・バターメーカーは、市会議員のボブ・ホワイトウッドに依頼され、少年野球チーム“ベアーズ”の監督を、報酬目当てで引き受けることに…。そして、実際に“ベアーズ”のメンバーと対面し、彼らがまったく使い物にならない事実を知って絶望的になる。いよいよリーグ戦が始まり、初戦を迎える“ベアーズ”だったが、モリスの指示も投げやりで、26対0と惨敗。さすがのモリスも試合放棄を宣言。見かねたモリスは、自分が野球を教えた元恋人の娘アマンダをスカウトすることに…。

これ、小学生くらいの時にテレビ放送で見てるんだけど、劇場公開ではPG-12指定がついていた事実を今さらながらに知って、驚いた。お国柄の違いなんかもあるんだろうけど、不良少年が喫煙しながらバイクを乗り回し、年頃の女の子が避妊に関する発言なんかもしちゃうあたりが、そういう制約に引っ掛ったのだろうか?っていうか、昔は普通にゴールデンでテレビ放送されてたよなぁ。該当シーンはカットされていたのか、吹替えで誤魔化していたのか、そのあたりはまったく記憶がないんだけど、今見ても、確かに思ってたほどお子様向けじゃなかった。

細かいストーリーは忘れてたんだけど、途中からピッチャーとして助っ人参戦する、監督マッソーの元カノの娘、テイタム・オニール演じるアマンダちゃんがとにかくキュートで、子供ながらに淡い恋心を抱いていたのははっきりと覚えている(吹替え版で見てたから、日本語もうまかったし…当たり前だ!)。きっと、そんなオイラと同世代も多い事だろう。「一発貫太くん」の妹の五子、六子とか…男子に混じって野球をする女子というのが、憧れというか、羨ましいというか、自分の周りにもいたらいいなと…今風の言葉で表現すると、男子的に萌えるシュチエーション。

あと、当時はこれが普通で、何も考えないで見ていたんだと思うけど…わりと、マッソー演じる“ベアーズ”の監督を含む大人連中が、子供に対してスパルタになる描写が多く、いくらコメディだからといって、嫌がる少年に対しデッドボール作戦を強要したりと、ちょっと“笑えない部分”もあったり(たぶん高校野球くらいだったら、ギリだったんだけど)…これが現代の作品だったら、社会問題の一つである児童虐待なんかと相まって、直ぐにSNSで批判的な意見とか拡散されただろうなと思った。最後は“ミラクルすぎない”結末で、大人目線で見るとけっこう爽快だ。


監督:マイケル・リッチー
出演:ウォルター・マッソー テイタム・オニール ヴィック・モロー ベン・ピアザ ジャッキー・アール・ヘイリー


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