犯罪都市(2017年) | 勝手に映画紹介!?

犯罪都市(2017年)


昨日鑑賞した「コンフィデンシャル/共助」に続き、本日も今月のはじめ頃にWOWOWでやっていた特集放送“5夜連続!韓国サスペンスに震撼せよ:韓国映画を代表する人気ジャンルを大特集!”でエアチェックした作品の未鑑賞分の消化を続ける…ということで「犯罪都市」を鑑賞。「新感染 ファイナル・エクスプレス」でゾンビをボコボコと倒しまくっていたのが記憶に新しく、引退した相撲取りのような貫禄十分のあの姿を一度見たら忘れられないマ・ドンソク兄貴が強力班(強行犯係)の刑事を演じ、今度はヤクザもの相手に大暴れする犯罪アクション。

2004年のソウル…衿川警察の管轄下では毒蛇組とイス組という2つの勢力がいがみ合っており、遂に殺傷事件が起きてしまい、加害者側のイス組による報復に発展しそうになるのだが、強力班を指揮するマ・ソクトが乗り出し、うまく手打ちに持ち込む。しかし、それもつかの間…今度は中国から流れてきた新興勢力、チャン・チェン率いる黒竜組が現れ、あっという間に毒蛇組のボスを殺し、組を乗っ取ってしまう!さらにイス組やファン社長率いる暴力団最大勢力の縄張りまで荒らしはじめ、一触即発の事態に!強力班はなんとかして組織を一掃しようとする。

昨日見た「コンフィデンシャル/共助」は…ハリウッドアクションっぽいノリなところもあったけど、本作はこれぞ韓国映画だなというスタイルであり、強いて言えば日本の実録ヤクザものに近い雰囲気があったね。そうだな、今だったらまさに韓国版の「孤狼の血」といったところだろうか?揉め事なんかもサクサクっと解決してしまい、地元のヤクザと共存共栄しているベテラン刑事が主人公なんだけど、そこに新興勢力が流れ込んできて、抗争に発展。ヤクザものたちの血で血を洗う報復合戦の果てに、警察も巻き込んだ三つ巴、四つ巴の戦いになっていくと。

さすがに「孤狼の血」のように…警察組織内の権力闘争みたいなのは描かれてないし、部下の新米が密命を受けたりもしてないけど(笑)、暴力的で下品な作風(誉めてます)はよく似てるよ。ほんと、ピエール瀧のせいで、WOWOWで頻繁に予定されていた「孤狼の血」のリピート放送も、今現在はいっさいなくなってしまったので、製作国の違いはあれど、代用映画として本作を見るのも一興かもしれませんよ。本作なら4月3日に字幕版、5月28日に吹替え版のリピートがあり…吹替え版で見れば、より邦画に近い雰囲気が味わえるかもしれないね。

映画公式サイト、WOWOWの解説ページなどのキャスト一覧には書かれてないんだけど…主演のマ・ドンソク兄貴とおなじくらい、最近の韓国映画で異彩を放ってるぽっちゃり俳優のチョ・ジヌン(オイラ的には「殺戮にいたる山岳」「暗殺」「最後まで行く」「悪魔の倫理学」あたりが印象に残っている)も、強力班の手柄を横取りしようとする広域捜査隊のチーム長役でチラっと出てましたね。もっと物語に絡んでくるのかなって期待したんですけど…結局、強力班が自力で解決するので、広域捜査隊の出番はなく、場の賑やかし、友情出演的なカメオだったようだ。

この映画には特に関係がないんだけど…ブログを執筆中にながら見していたテレビのニュース速報で、萩原健一の訃報が流れて吃驚。てっきり芸能人の新しい薬物逮捕者か、はたまた例のアレでGACKTでも捕まったのかと思たら、ショーケンの訃報だった。ショーケンといえば、やっぱり「いつかギラギラする日」が好きなんだよなぁ。前に日本映画専門チャンネルの放送(お試し視聴時にたまたまやってた)を録画してあったんだけど、使用したBD-Rに不具合があって、最近になって再生できなくなっちゃったんだよ。どこかの局で追悼放送してくれないかな?


監督:カン・ユンソン
出演:マ・ドンソク ユン・ゲサン チョ・ジェユン チェ・グィファ パク・ジファン チョ・ジヌン


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