クリード 炎の宿敵(2018年)

【鑑賞日:2019年1月11日】
新年一発目の劇場鑑賞は予定通り「クリード 炎の宿敵」…昨日から散々語ってるけど、“昨年末にネット懸賞で当たったムビチケ”を使って、公開初日の本日、初回上映で見てきたよ。早いもので、前作からもう3年以上経過してたのか…ロッキーシリーズのスピンオフ作品である2015年公開「クリード チャンプを継ぐ男」の続編。本作ではアポロの遺児でロッキーの弟子であるアドニス・クリードが、父親を殺したロシア人ボクサー、ドラゴの息子と因縁の戦いを繰り広げると…「ロッキー4/炎の友情」の正当な続編にもなっている点が話題になっている。
不敗のチャンピオン、コンランとの戦いに敗れてしまったアドニス・クリードだが…その後は破竹の勢いで勝利を重ね、過去にスパーリングで負けたことがある現チャンピオンのウィーラーにも勝利。遂に王者となったアドニスは、それを機に恋人のビアンカとの結婚も決め、幸せな日々を送っていた。そんなある日、かつて父親を倒したロシア人ボクサー、イワン・ドラゴが息子のヴィクターを連れて、アメリカにやってきた。アドニスは恩師であるロッキー・バルボアの助言に逆らい、ヴィクターの挑戦を受けるものの…ヴィクターの圧倒的な強さの前に歯が立たず…。
アバンタイトル、主人公のアドニスやロッキーが登場するよりも前にドルフ・ラングレン演じるドラゴがスクリーンに登場し…ドルさんのファン、「ロッキー4/炎の友情」好きのオイラとしては、作品にグっと惹きこまれた。ドラゴは、かつてロッキーに敗れて、その後はかなり悲惨な人生を歩んできたらしく…かなりくたびれた印象。とにかく、自分が惨めな生活を送っているのがぜんぶロッキーのせいだと逆恨みしているような状態でして、その怒りを、ボクサーである息子を使い、ロッキーの弟子アドニスをコテンパに打ちのめすことで、晴らそうとしているって感じかな?
一方、アドニス&ロッキーのコンビは順調に勝利を重ね、チャンピオンにもなるんだけど…そこに、満を持してドラゴ親子が乗り込んでくる。直ぐに、挑発にのってしまう…まだまだ青いアドニス。ロッキーは“俺に戦わせろ”といってリングにあがったものの、そのまま命を落としたアドニスの父、親友のアポロの姿をダブらせまして…試合はするなという助言を与えるんだけど、もちろんそんなこと聞きやしない。ここでロッキーとは決別、別のトレーナー、セコンドをつけてドラゴ親子の挑戦を受けるも…案の定、まったく歯が立たず、ボコボコにやられる。
一番の見せ場であるはずのアドニスvsヴィクターの試合は割とトントン拍子で決まっちゃって、すぐに対戦当日を迎える…前作の「チャンプを継ぐ男」が「ロッキー」1作目の焼き直しなら、今回は明らかに「炎の友情」の焼き直しに違いなく、そうすると…ここでアドニスが一方的にボコられて終わるんだろうという予想はつく。ただ、その後に、敵討ちしてくれるような親友もいないし、さすがにご老体のロッキーが現役に復帰できるわけもない。だから父親と同じ目には遭わないだろうとも予想でき…自ずと試合結果なんかも“こうなるな”と悟れるよね。
「炎の友情」と違うのは…“自分のケツは自分で拭く”ってところでして…どちらかというと「ロッキー3」っぽいのかなと。とりあえず、再戦のチャンスが巡ってきて、ロッキーとも仲直り、一皮むけて、頑張るよと。単独のボクシング映画、スポーツ映画の面白さとしては前作の方が出来が良いかなという印象もあるが、前作まで含めた“ロッキー”シリーズへのリスペクトはかなり強く、ファンが喜びそうな細かいエピソードは色々と拾っている。アドニスのカノジョ(嫁)、ビアンカが難聴を抱えた歌手だなんて設定も…前作以上に物語に色々と反映されてるのが良かった。
あとね…ドルさん演じるドラゴの容赦ない“負け犬”っぷりが…見てて切なくなるほど。ロッキーに直接会いに来て、“お前のせいで何もかも失った、妻も…”なんて愚痴をこぼすんだけど、そうなんです…あの嫁さんに捨てられちゃってたんですよ。てっきり“嫁さんに逃げられた”設定は…大人の事情(ドラゴの嫁は…スタローンのリアル元嫁)で役者が出演できない言い訳、そのフリかななんて思ってたんだけど…超びっくり、シレっとブリジット・ニールセンも出てくるじゃない(笑)元嫁が出てくることで、さらにドラゴを惨めな状態に突き落とすんだよ、コレが…。
そして…パパドラゴに惨めな思いをさせるだけではなく、実は息子の勝敗の行方にも大きな影響を与える。やっぱ、男はいくつになっても…パパよりも、ママが好きってことかな?(笑)今後、シリーズをまだ続けるなら、本当の意味で、アドニスとロッキーとの決別を描いてほしいな。そして、ロッキーであり、スタローンが不在でもアドニス・クリードというキャラクターとそれを演じるマイケル・B・ジョーダンが独り立ちし、観客を魅了できるかを、スタローンにはスクリーンの外から見守っててもらいたい。この映画を見ていて、オイラはそんな気持ちにもさせられた。
でも…スタローンが活躍する映画だってまだまだ見たいのも本音だよね。どうせなら、「ロッキー」シリーズではなく、「レイジング・ブル」なロバート・デ・ニーロと拳を交えた「リベンジ・マッチ」の続編企画として…ドルフ・ラングレンと対決させるのはどうだろうか?映画が終わった後に、そんな妄想をして1人悦に入ってたオイラでした。えーと、懸賞で当たったムビチケはもう1枚余ってるので、来週にでも…今度は別の映画館で(109シネマズ湘南に遠征してシャマランの「ミスター・ガラス」を鑑賞予定なのでその時に一緒に)、もう1回鑑賞しようと思ってます。
監督:スティーヴン・ケイプル・Jr
出演:マイケル・B・ジョーダン シルヴェスター・スタローン テッサ・トンプソン ドルフ・ラングレン
【劇場前に前作のおさらい!】
Blu-ray クリード チャンプを継ぐ男