ベレッタM92F 凶弾(1990年) | 勝手に映画紹介!?

ベレッタM92F 凶弾(1990年)

ベレッタM92F 凶弾

今回、GEOのネットレンタル、旧作50円均一で借りたVシネはとりあえず最後…まだ見ていない残っているソフト2枚も、“昔の東映映画”なんだけど、Vシネじゃなくて、ちゃんとした劇場公開作品なんだよね…まぁ、何を借りたかは、鑑賞後、その都度に紹介。ってことで、岩城滉一主演のVシネ「ベレッタM92F 凶弾」を鑑賞…これも作品の存在は知ってたけど、今まで見逃してた作品。ガンマニアの方には今更だけど、ベレッタM92Fといえば…最も不運な男でお馴染み「ダイ・ハード」のマクレーンや「リーサル・ウェポン」のリッグスの愛銃として有名なあの銃の事だ。

殺し屋の沢村のもとに2組の男、杉山とカルロが訪れ仕事を依頼…ターゲットは暴力団・青竜会の幹部、吉田と村上だという。沢村は彼につきまとう弟分のエイジと共にターゲットの身辺調査など計画の準備をはじめる。そして狙撃ポイントを決めた沢村は…見事に吉田と村上を仕留める。その後、杉山たちが用意したセーフハウスに身を隠すが、そこに沢村たちを狙う刺客が現れた!杉山とカルロは、青竜会の次期会長候補・梶本とグルだったのだ。青竜会に命を狙われるハメになった沢村とエイジは、沢村の昔馴染みを頼って、焼津に向かうのだが…。

狙撃の腕は一流なんだけど…“先が読めなかった”殺し屋が、ヤクザの内部抗争のごたごたに巻き込まれ、今度は自分たちの命が狙われるようになるという…逃避行もの。岩城滉一がスナイパー、彼を慕う弟分に藤タカシという本業はロック歌手の人が扮しており…クールな岩城、惚けた三枚目の藤という、見た目はデコボコで、普段の掛け合いなんかもコミカルで面白いんだけど、いざ緊迫した展開になると息がピッタリと合い、そのバディぶりも見どころの一つ。ドンパチに加え、レーサーの肩書を持つ岩城らしく…カースタント、カーチェイスもなかなか本格的だ。

岩城たちと敵対するヤクザ関係者に寺田農、成瀬正孝、上田耕一、室田日出男など…貫禄十分なベテランが揃う。そして、組織に追われるようになった岩城たちと、偶然、遭遇してしまう下っ端ヤクザに若かりし頃の小沢仁志アニキ。今では絶対に“幹部”の役の方が似合う顔面凶器な小沢アニキですが…岩城滉一に2発くらい殴られただけで“のされちゃう”ヘタレな役で…挙句の果てに、ヤクザとの取引材料にするための人質として、拉致られたりもしちゃうんだ(笑)あと、ヒロインが村上里佳子…現・RIKACOで、その父親役に“よし、わかった”の加藤武。

“ベレッタM92F”なんて銃の名前がまんまタイトルに冠されているわりに…先に見てしまった「クライムハンター」と比べると、銃撃戦自体はそこまで盛り上がるってほどでもないんだけど、物語の中盤、岩城と藤が身を隠すのが、潰れた映画館が入っている廃ビル(RIKACOと加藤武の住処)だなんていうところが、映画ファンの心をくすぐるなと思った。やっぱりヤクザもので、ショーケンの「JOKER 厄病神」(そういえばRIKACOの元旦那も出てた)っていう映画があるんだけど、あの映画でも池袋の旧文芸坐内で銃撃戦をしていて、すごくかっこいいんですよね。


監督:原隆仁
出演:岩城滉一 村上里佳子 藤タカシ 室田日出男 寺田農 加藤武 工藤俊作 小沢仁志 成瀬正孝


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