クライムハンター２ 裏切りの銃弾（１９８９年）
ＮＨＫのアナザーストーリーズ（Ｖシネの特集）の影響もあり、思わずネットレンタルで衝動的に借りてしまった「クライムハンター」シリーズの続き…今日は2作目の「クライムハンター2 裏切りの銃弾」を鑑賞する。世良公則主演、リトルトーキョーを舞台にしたアクションものという共通項はあるものの、主人公の名前がジョーカーからジョウに変わってたり、前作で死んだはずの又野誠治もまた違う敵の役で再登場したり、物語が続いているっていうわけではない様子。特典のオーディオコメンタリーの中で、監督たちも…“1作目とは別もの”というのを強調していた。
リトルトーキョー…刑事のジョウは強盗犯のサルを捕まえ署に連行するのだが…上司からサルの釈放を打診される。実は、ジョウの知り合いでもあった潜入捜査中の刑事キャッシュとの連絡が途絶えてしまったのだ。彼を救出するのに麻薬組織と繋がりのあるサルを利用し、泳がせようという作戦だ。ジョウは同僚のラッツとサルの尾行を開始するのだが…直後、2人の目の前でサルは殺されてしまった！新たな手掛かりを探すジョウは、捜査資料の写真に写っていたブレスレットを故買屋で見つけ、そこから組織のコールガール、麗子の存在を掴む！
2作目、そして次の3作目もレンタルビデオで見た記憶はあるんだけど…1作目以上に内容を覚えてなかった。1作目でも頑張って、国内ロケでも“異国感”を出していたけど、この2作目ではちゃんと“LAの実景映像”（コメンタリーによると、現地の映画会社の人に撮ってもらったそうです）も入ってて、もっとそれっぽく見えるようになっている。ゲスト俳優として…マイケル・ダグラスの弟（腹違い）エリック・ダグラスが出ていて…それこそ雰囲気がどことなく兄マイケルに似てたりもするので、それなりに“スター感”もあり、低予算のＶシネのはずだけど豪華だぞと。
1作目のヒロイン田中美奈子は…初々しさが魅力的だったが、今回のヒロインはAV出演歴もある葉山レイコなので、セクシーさは増したかなと。このあたりも、その後、Vシネの定番となるお約束の片鱗をうかがわせるか？ただ、元AV女優といっても過度な露出があるわけでもなく…今見ると、けっこう微笑ましいレベル。クライマックスでロケットランチャー（「コマンドー」でシュワちゃんが持ってたのと同じ）をぶっ放す姿には惚れ惚れ。綺麗なおねーさんが破壊力のある武器を手にしてるのはやっぱ萌える…今、無性に「少女コマンドーIZUMI」が見たい気分（笑）
主人公の世良公則に情報や武器を提供してくれる故買屋役で山田辰夫さんが出てましたね…又野誠治、エリック・ダグラス、既に故人になっている役者さんが多く、時代の流れも強く感じる。やたら陽気な相棒役の堀勉さんもなんかいい芝居してる…ハリウッド映画に出てくる、マイケル・ペーニャとかルイス・ガスマンとか、あの手の役者さんのイメージ、ポジションに近いかも。愛銃のベレッタを撃ちまくる世良公則もカッコいいけど…後半で使うレーザーサイト付きのMP5Kが個人的にはツボ。ベレッタM92F＆MP5K…これ「ダイ・ハード2」好きにもたまらんな。
監督：大川俊道
出演：世良公則 又野誠治 葉山レイコ エリック・ダグラス ハント敬士 堀勉 羽田圭子 金子研三 山田辰夫
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DVD クライムハンター2 裏切りの銃弾
