ドーベルマン(1997年) | 勝手に映画紹介!?

ドーベルマン(1997年)

ドーベルマン

なんか最近、WOWOWのラインナップが旧作多め…懐かしの「ドーベルマン」なんぞ放送していたので、アーカイヴ用に録画した、もちろん放送画質のDRモード。放送自体は“初”ではないが、オイラが加入してからは、記憶にない。もしかしたら、久しぶりの再登場だったのではないか?(単にオイラが見逃していただけかもしれないが)公開当時に劇場で見てるし、その後、レーザーディスクも購入したけど…DVD、ブルーレイでは買い直さなかったのでありがたい。事前に録画予約はしてあったんだけど…放送開始後、追っかけ再生で思わず見てしまった。

ドーベルマンの異名を持つ犯罪者のヤンは…恋人のナットをはじめ、ムス、マニュ、神父、ピットビュルといった、一癖も二癖もある仲間と共に、次々と銀行強盗や現金輸送車の襲撃を成功させていた。ある日、銀行を襲った直後に…警官隊に包囲されるも、激しい銃撃戦を繰り広げ、なんとか逃走に成功する。一方、ヤンたちの逮捕に躍起になる警察は、手段を選ばない極悪非道な刑事クリスティーニに捜査を任せることに。そして男娼のソニアがヤンの協力者であることを突き止めたクリスティーニは、彼の家に押しかけ、無理やり協力させようとする!

やたら下品でバイオレンスでテンションが高くなった、フランス版「ヒート」というか、「ルパン三世」というか…とにかくアドレナリン出まくりなノンストップアクション。今でこそ、似たような映画は山ほどあるかもしれないが、20年近く前は…かなり刺激的だったんだよね…これでおフランス映画だったし。主演のヴァンサン・カッセルもそれ以前に見ていたマチュー・カソヴィッツの「憎しみ」とは見た目も印象もぜんぜん違ったし、モニカ・ベルッチだって…まさかロケット・ランチャーをぶっ放す、あんなビッチなヒロインを演じるとは思ってなかったもん、何もかも驚きだった。

現時点で、ネットの評判などを見ると…“大したことがない”みたいなことも多く書かれていて、やっぱり公開当時にリアルタイムで接したのと、そうじゃないのとでは…かなり温度差があるなって感じだ。まぁ、オイラも久しぶりに鑑賞して…もっと尺が長くて、もっと濃密なイメージを抱いていたのだが、思いのほかサクサクと話が進み、あっという間に見終わっちゃったなって感じだったけど。本編103分…そんなもんだったっけ?でも、やっぱりど派手な銃撃戦は迫力があるし、人を殺しまくる犯罪者なんだけど、どこか憎めないヤンとその仲間を見ているのは愉快だ。

特にロマン・デュリス演じる変態スナイパーが、野糞した直後に刑事のチェッキー・カリョに“ポコ●ン”を撃たれちゃうっていう大爆笑のシーンがあるんですけど…この間、同じWOWOWで放送になった「警視ヴィスコンティ 黒の失踪」っていうサスペンス映画を見てたら、ヴァンサン・カッセルとロマン・デュリスが久しぶりに共演してて、刑事のカッセルが、容疑者デュリスにホモ疑惑をかけるという展開があったのを思い出し(あくまで疑惑…真相は実際に映画を見て!)…おお、こんなところで“タマなし”が繋がったと…より笑いが止まらなくなったオイラです。

2012年にブルーレイ化された時に、DVDもHDマスター版が出たんだね…オイラの持ってるLDのジャケットは、旧版DVDのジャケットと同じデザイン、カラフルな色彩で、登場人物が勢ぞろいしてるヤツなんだけど…メインの3人に絞った、ちょっとシックなHDマスター版のジャケットデザインも意外とカッコイイな。このデザインのポスターがあったらオイラ、部屋に飾りたいよ。でも、そのDVDと一緒に出たブルーレイのジャケットは“ドーベルマン(犬)のイラスト”だけと、ちょっと味気ない。まぁ、別に…ブルーレイを買ったわけじゃないので、どうでもいい話なんだけど。


監督:ヤン・クーネン
出演:ヴァンサン・カッセル モニカ・ベルッチ チェッキー・カリョ ドミニク・ベテンフェルド ロマン・デュリス


【DVDソフトの購入】
DVD ドーベルマン







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