フェブラリィ 悪霊館(2015年) | 勝手に映画紹介!?

フェブラリィ 悪霊館(2015年)

フェブラリィ -消えた少女の行方-

体調もよくなってきたなと思ってたんだけど、自室で映画観賞中に寝落ち…って、それは体調不良のせいなのか?(笑)もう少し早くブログを更新するつもりだったのだが、遅くなってしまった。WOWOWの“ホラー特集 悪夢の7日間:7日間、恐怖が日替わりでやって来る!”でエアチェックしておいた「フェブラリィ 悪霊館」を鑑賞…あれ、そんなタイトルの映画、Amazonにねーぞと思ったら、ソフトタイトルは「フェブラリィ -消えた少女の行方-」に改題されたそうだ…前述のタイトルは劇場公開のもの。って、こんな映画でも、ちゃんと劇場公開されていたのか?

冬休み直前、ブランフォードにある全寮制女学院…下級生のキャサリンは、両親の迎えを待ちわびているが、なかなかやってこない。同じように迎えが遅れている上級生のローズと一緒に寮に取り残されてしまう。寮には他に世話係のシスターが2人いるだけだった。実は、恋人と会うために、両親の迎えをわざと遅らせていたローズ…夜中にシスターの目を盗んで、こっそりと寮を抜け出す。一方、バスターミナルにフラリと現れた女性ジョアン…目的地はブランフォードだったが、バスにも乗れず途方に暮れていたところ、見知らぬ夫婦が手を差し伸べる…。

冬休み直前が舞台になっているということもあり…なんだか寒々とした印象が画面から伝わってくる。メインで登場する女の子が3人…そのうちの2人は同じ学校の上級生と下級生、そしてもう1人は別の場所にいる…2人よりも年齢が上に見える謎の人物。その女も…どうやら前述の女生徒たちがいるのと同じ場所を目指しているらしい。とりあえずは女生徒たちの関係の説明から…長期休暇で他に人がいなくなってしまった全寮制の学校(その寮)に取り残されてしまったんだけど、下級生の方は、来るはずの親が迎えに来ないということでかなり落ち込んでる。

一方の上級生の方は…同じように迎えが来ないという状況なんだけど、それは自分で画策した結果…実は男と会うためにわざと親に間違った日付を伝えていた。こちらも、ただ男に会って、イチャイチャするためではなく…重要な相談があったのだ。どうも、“デキちゃったらしい”んだ…月のものが遅れていて、悩んでいた。そんなわけで…どちらも終始、暗い顔してるんだよ。特に下級生の方は、いかにも幸薄そうで“何考えてるんだかわからない感じ”もしたりね…それだけで不穏な空気を醸し出しているというか、ぶっちゃけ辛気臭いというのが本音か(笑)

何かが起きそうではあるんだけど…とにかく情報量が少なめで、登場人物たちの関係性が見えてこない…とりあえず途中までは“雰囲気を楽しむ”って感じの作品だったかな?中盤あたりで…下級生の女の子が、寝ている最中に、急に海老反り…とちょっと違うんだけど、足だけ持ち上がって頭の方にクルクルとまるまるってしまう描写がありまして…印象的には「エクソシスト」のスパイダーウォークを見せられたみたいな感じなんだけど…まぁ、この描写で、あれ、そういうことなのかと、なんとなく下級生の女の子の置かれた状況が理解できるって寸法。

一方、別の場所で進行しているもう1人の女の方だけど…親切なおっさん(一緒にいる嫁は邪険な顔)に手を差し伸べられ、車に乗せてもらったり、寝床を確保してもらったり、食事をおごってもらったり。シャワーを浴びた直後でバスタオルをまいただけの状態の女のところに、おっさんがのこのこやってきたりもするから…これは“嫁さん寝てるウチに一発やらせろ”的な展開なのかと…ドキドキしてしまったんだけど、おっさんはガチに親切で、単に女を心配して様子を見に来ただけ、食事に誘いに来ただけだったというオチ。なんだよ期待させやがって…。

ただ、ねーちゃんのバスタオル姿なんぞに惑わされず、このおっさんとの会話に注目してると…その後の展開を読み解くヒントが色々とあったり。ちょっとネタバレかもしれないし、勘のいい人だったら最初から気づくことなのかもしれないけど…実は、女子生徒たちのシーンと時間軸が違うんですね。そうすると、女の風貌なんかからも、おのずと正体を見破れると。映画の見どころは、2つの話にどういう関係があるのか?過去に何が起きたのか?そして最終的に何が起きるのか?って部分。話が繋がっちゃうと、なんかあまり大したことはやってなかった。

どうやら、“過去に起きた何か”は悪魔憑きの仕業だと思われるが…あえて、そこをクローズアップしていない。そういうところが斬新だろという作り手の気持ちも見透かせるが…ホラーをがっつり見たい人にはなんだか物足りなさも残るだろうなと。学生じゃない謎の女ジョアンを演じてるのはエマ・ロバーツ…俳優エリック・ロバーツの娘で、ジュリア・ロバーツの姪っ子にあたる。って、こんな文章、前にも書いたなって思ったら、昨年、やっぱりWOWOWで見た「NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム」にもエマ・ロバーツが出てたのを思い出したよ。


監督:オズグッド・パーキンス
出演:エマ・ロバーツ キーナン・シプカ ルーシー・ボーイントン ジェームズ・レマー ローレン・ホリー


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