ジェラルドのゲーム(2017年) | 勝手に映画紹介!?

ジェラルドのゲーム(2017年)


ここ最近、WOWOWの特集を利用してスティーヴン・キング原作作品を続けて見ていたので…もう少し、キング作品に触れてみたい気分でして、せっかくなんでキャンペーンで無料利用中のネットフリックスで…スティーヴン・キングを検索してみた。もっといっぱい見たことがない昔の作品なんかもヒットするかと思いきや、意外と少ない…現在、ネットフリックスで見れるキング作品は昨年のヒット作「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」のほか、「セル」「ファミリー・シークレット」「ビッグ・ドライバー」「ジェラルドのゲーム」「1922」「ミスト」「ザ・ミスト 」くらいだった。

この中で、オイラが鑑賞経験があるのは「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」「セル」「ビッグ・ドライバー」「ファミリー・シークレット」「ミスト」かな?結局、見てないのはネットフリックスオリジナル映画の「ジェラルドのゲーム」と「1922」、ドラマ版の「ザ・ミスト」(「ミスト」と同じ原作)…「ザ・ミスト」も気になるけど、全10エピソードもあるので、気軽には手を出しづらい…そうすると選択肢は2つしかなく、とりあえず「ジェラルドのゲーム」を鑑賞してみることに。残りの1つ、「1922」も近いうちに見るとは思うけど、あくまでまだ予定。マイリストには登録しておいた。

夫婦のジェラルドとジェシーは…終末を楽しむため、人里離れた別荘へ。最近、倦怠期を迎えていた2人はこの機会に新しいことに挑戦し、リフレッシュしようと考えており、ある準備をしてきた。それはレイプ願望を持つジェラルドの性的嗜好に応えるため、SMチックなプレイを受け入れることだったのだが…手錠を取り出し、態度を豹変させたジェラルドに、やはりジェシーは困惑、抵抗してしまう。その時、ジェラルドに異変が!直前に飲んだバイアグラの影響か、突然苦しみだして、その場に倒れてしまう!ジェシーは手錠でベットに繋がれており何も出来ず…。

運転中に嫁さんの太ももをなでなでする旦那、嫁さんはそれをやんわりたしなめる…“やる気満々で元気なおっさんだな”とは思ったものの、まぁ、最初はイチャついてる普通の中年カップルって感じだったんだけど…その印象がコロコロと変わる。実は、レイプ願望があった旦那は、手錠を用意…行為直前にはバイアグラも服用して準備万端!対する嫁さんの方も、セクシーなネグリジェを着用し、“ウエルカム”って感じだったんだけど…行為の途中で“手錠は聞いてない、もっとソフトな縛りだと思ってた”と急にゴネだす。で、ギャーギャー騒ぎ始める。

旦那はその抵抗もプレイだと勘違いして…強引に攻めようとするんだけど、あれ、何かがおかしい、旦那が急に苦しみだして、その場に倒れて、動かなくなっちゃう。ああ、これ、まずいヤツじゃない?いかがわしいプレイをしようとして、トラブルに巻き込まれる…バカップルの話なのか?なんか、ラブホでこういうシュチエーションに陥って右往左往するような話ってなかったっけ?(笑)これ、救急車とか警察とか恥ずかしくて呼びたくないよね…うん、なんて思ってたんだけど、嫁さんはベッドに繋がれてるので、救急車も警察も呼べなかったというのがミソ。

そうね、タイプ的にはロッククライミング中に岩にハマっちゃったジェームズ・フランコの「127時間」とか、森の中で事故った車に閉じ込められてしまう「エイドリアン・ブロディ エスケイプ」とかに近い…“身動きできない系”サバイバルだったのね。その場からなんとか脱出しなきゃいけないけど、とりあえず生き延びるためには、飲み食いも重要だし、外敵から身を守らなきゃいけないし、とりあえず冷静になって助けを呼ぶ方法も考えなきゃいけない。すぐそばにスマホがあるのに、手錠のせいで届かない…色々とアイデアはわいてくるが、糠喜びで終わるパターン。

でもあれだよね、最近は音声入力とかも普通にあるから、今後はこういう物語のシチュエーション作りって、大変になりそうだよね。まぁ、変態プレイが拒んだ嫁さんがこういう危機的な状況に陥ってしまうですけど…ただ、ベッドの上でもがきながら、奇跡敵に助けられるのを待つのみだったら、退屈でしょうがない。そこはキング作品なので…死んだはずの旦那が途中でムクって動き出したり、幽霊なのか、幻覚なのか…嫁さんには妄想癖があり、さらには嫁さんの幼少期の回想まで出てきて、どんどん夫婦の間や嫁さん本人が抱えていた闇が浮き彫りになる。

トラブルが起きる前に主人公夫婦は野犬(?←このハテナは重要)と遭遇してるんですけど、このワン公が、ズカズカと家の中に侵入してきまして…死んだ旦那の肉を喰らったりするのも、キングらしい悪趣味なエグさ。心身ともにボロボロになりながら、まぁ、最終的にはなんとか助けを呼べるようにはなるわけなんですけど…ただ、脱出しようともがいてる最中のあれやこれやが、幽霊または幻覚と喋ってるだけじゃなかった、妄想じゃなかったという、怒涛の(ちょっととってつけた感もあるけど)展開がまだあったりして…一筋縄ではいかないキング作品らしいなと。

ちょっと間抜けで、可哀想だったけど…最終的には“よくがんばったで賞”くらいはあげたい手錠に繋がれたヒロインにカーラ・グギノ姐さん…「スパイキッズ」シリーズのママとか、「ウォッチメン」で初代シルク・スペクターを演じていた女優さん。オッサン的には、ネグリジェじゃなくて…もうちょっと露出が多めの衣装だったらなおありがたかったかなと。旦那を演じていたのはブルース・グリーンウッド…「13デイズ」をはじめ「ナショナルトレジャー」などでの“大統領役”のイメージが強いんだけど、まさかレイプ願望ありのバイアグラ変態オヤジを熱演するとは(笑)


監督:マイク・フラナガン
出演:カーラ・グギノ ブルース・グリーンウッド ヘンリー・トーマス キアラ・オーレリア ケイト・シーゲル


【原作小説はこちらです】
ジェラルドのゲーム (文春文庫)





YouTubeに予告がありました!









人気blogランキング 参加中 -クリック- ご協力ください!