東京喰種 トーキョーグール(2017年)

WOWOWでエアチェックしてあった「東京喰種 トーキョーグール」を見ていなかったので鑑賞…アニメ化もされている同名の人気コミックが原作。原作は全く読んだことがないんだけど、アニメの方は1期がスタートした頃に、2話目くらいまで見たような記憶がある。この映画版は、尺が2時間しかないので、到底、原作の全てを描き切れるわけではなさそうで、前述のアニメで記憶が残っている導入部とかなり重複する内容がメインストーリーになっていた。昨年、突然の出家騒動で話題になった(でもってすっかり忘れられた)清水富美加改め千眼美子が出演。
人の姿をしながらも人を喰らう怪人“喰種(グール)”が人間と同じ社会に溶け込んでいる街・東京…大学生の金木研は憧れの女性・神代利世とデートを楽しむのだが、いきなり利世に襲われる!彼女は“喰種”だったのだ!なんとか生き延びた金木は、担ぎ込まれた病院で利世の臓器を移植されたことで、“半喰種”という特殊な体質になってしまう!自分が“喰種化”したことに苦悩する金木だったが…密かに“喰種”たちが集まってくる喫茶店“あんていく”で働きながら、“喰種”についての知識を学ぶことに。そこで霧嶋董香という“喰種”の女子高生と出会う!
アニメでは特に気にせず…ホラーチックなグロ映像なんかも普通に楽しめたが、実写になるとけっこう悪趣味。いや、お前…いつも平気でそういう映画を見てるじゃんとか言われそうだけど、なんだろう…全体的にビジュアルが下品というか、なんというか。特に、主人公がグールという化け物の姿になっていく過程で、人肉しか食せなくなっていくんだけど、それを否定しようと、必死で普通の食べ物を喰らって、嘔吐くシーンなんかが、生々しくて気持ちが悪い。グールに変貌していく主演俳優の窪田正孝の表情とかも怖いというより、キモくて嫌だった。
ビジュアルがキモいくせに、男らしくないナヨっとした性格もキモいので余計にイラつくという。自分が化け物に襲われ、身体が変化していく様子に戸惑い、なんとか折り合いをつけて生きていこうとする姿、人肉への渇望に葛藤する様子なんかは…「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」でトム・クルーズにヴァンパイアにされちゃったブラッド・ピットを思い出すよね。あの作品では、人間を襲うことに抵抗を感じるブラピが、確か動物の血で我慢するような描写があったけど、本作ではコーヒーが代用されるというのが、ちょっと面白い設定であるなとは思った。
そして「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」なんかは…ホラーである前に、男が見ても同性の主人公たちに妙な色気を感じてしまったもんだが…本作の窪田正孝演じる主人公にはそんな魅力は備わってなかった。足を引っ張ってるだけの…幼い女の子のグールとかも主人公以上にイライラさせられた。パニック映画とかで大人のいう事を聞かずに、案の定…ピンチの原因をつくるろくでもないガキと同じような役割だよね。そんな安い手に騙され、他のグールに迷惑をかけるなよって。“ある人の腕”を大事そうにずっと抱えているのもなんかシュールだった。
思いのほかといっちゃなんだが…テレビや映画に出ずっぱりのころは、演技でも、バラエティなどの素の姿でも、あのグイグイとでしゃぱってくる持ち味に“嫌気”を感じた清水富美加が…控えめでクールなヒロインを演じていて、時より見せる人間味のある表情(だから人間じゃなくて、グールだって!)なんかにもギャップ萌えの要素がしっかりあった。出家騒動時“嫌だった仕事の代表格”のように本作が挙げられていたが…見る側としては、今までで一番いい演技だった。WOWOWの紹介等では千眼美子表記だが、本作のクレジットはまだ清水富美加。
監督:萩原健太郎
出演:窪田正孝 清水富美加 鈴木伸之 桜田ひより 相田翔子 佐々木希 蒼井優 大泉洋 村井國夫
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