ボイス・フロム・ザ・ダークネス(2017年)

日本初登場作品をソフトリリース、または劇場公開前に放送するWOWOWのジャパンプレミアにてエアチェックしておいた「ボイス・フロム・ザ・ダークネス(原題:Voice from the Stone)」を鑑賞…母親の死がきっかけで心を閉ざした少年と、彼を助けるために住み込みで働くことになった美人看護師の交流を描く幻想的なドラマだが、サスペンスフルでホラータッチな展開もある。日本でのソフトリリースは現段階では未定、記事に貼り付けたジャケ画像はAmazonで見つけた輸入盤ソフトのものだが、当然、日本語は収録されていないと思われる(未確認)。
第2次世界大戦後のイタリア…看護師のヴェレーナは、住み込みの新しい仕事に就くため、人里離れた場所に建つロチョーザ城へと向かう。そこには有名なピアニスト、マルヴィーナが住んでいたのだが、病気で他界…その息子ジェイコブが、ショックから心を閉ざしてしまい、言葉を喋らなくなってしまったのだ。ジェイコブの父親クラウスから説明を聞き、自信を見せるヴェレーナだったが、実際にジェイコブと接しても、なかなか心を開いてくれない。やがて、ジェイコブが壁に開いた穴に耳を寄せているのを見て、マルヴィーナの声が聴こえるのではと考える。
とりあえず主人公を演じる女優さんがめっちゃ綺麗…どこかで見た顔だなって思ったら「ターミネーター:新起動/ジェニシス」でサラ・コナーを演じていたエミリア・クラークで、彼女はスター・ウォーズの最新作(スピンオフ)「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」にも出演するそうだ。オイラはちゃんと見たことないのでわからなかったんだけど、WOWOWの解説によるとテレビドラマの「ゲーム・オブ・スローンズ」でも有名らしい。そんなわけで、未公開作品ですが、キャストは豪華で華があるし…製作年も2017年と、ジャパンプレミア作品にしては新し目でもあった。
作品の内容は上記のあらすじで書いた通りの感じ…母親が死んで精神を病んでしまった幼い少年を立ち直らせようと、住み込みの美人看護師が雇われる。過去にも雇われた人間がいたらしいのだがことごとく失敗。でも、美人看護師は…“私に任せなさい”と余裕綽々で息子とコミュニケーションをはかろうとするんだけど…やっぱ駄目だった。どうせお前も無理なんじゃねーかと見下した態度の父親、どこかよそよそしい使用人のじーさん。もう1人、使用人らしきばーさんがいまして、そのばーさんだけは色々と、励まし、アドバイスをしてくれるんだけど…。
とにかく不可解な行動をとる息子…夜中に発狂するような場面もあり、かなり不気味。看護師が城の屋上から景色を見下ろしてる時に、そっと背後に忍び寄っていたり…「オーメン」的な展開になるんじゃないかなと想像、期待をしてしまう…。息子は、事あるごとに壁に耳をあててるんだけど…どうやらそこから何か音がするようだ。看護師も真似をして、試しに耳を傾けると…確かに、色々な物音がする。でも、これは母親の声じゃない…それをちゃんと悟らせようとした時に…看護師の耳にも不気味な女の声が!あれ、本当にこれは死んだ母親の声なのか?
父親から聞かされた“魔除けとして、壁の中に猫を閉じ込める風習”の話、城の敷地内にある先祖代々の墓…色々な要素が重なって、看護師自身も変な妄想にかられていくが…。また、息子の面倒を見てる時に、スカートの裾を破ってしまうんだけど、それを目ざとく見つけた使用人らしきばーさんが、いいものがあると…息子の死んだ母親の服を無理やり着せようとする。すると、父親…つまり旦那がそれを見て激しく激怒、服を脱げ!と…。でも、ふとした拍子に何かを悟ったようで、前言を撤回する…とにかくこのあたりも思わせぶりで怪しい。
その後、父親に呼び出された看護師は、予想通りの告白をされる…“私はあることに気づいた、キミは妻にそっくりだ”って…出た、定番の口説き文句!場面は変わって父親、旦那の部屋…ベッドの上で服を脱がされる看護師!きたきたきた…このスケベオヤジ!とか思っていたら…急に看護師にポーズをつけはじめ、一心不乱にスケッチや彫刻づくりをはじめる。って、おい、ヌードモデルかよ(笑)一連の流れで旦那との濡れ場の映像もインサートされるんだけど、それは現実なのか、妄想なのか、回想なのか、なんだかよくわからないのよ、これが。
モデルをやってる時の事を思い出し、自分のベッドで喘ぎながら看護師が“オナってる”シーンなども出てくる。顔立ちが清楚系なだけあって、堂々とヌードを見せられた時よりも、かえって艶めかしく、エロティシズムを感じる。とりあえず、このあたりから看護師の気持ち、言動もどんどん変な方向にいき…展開が目まぐるしい。どこまで映像通りにとらえていいのやら…主人公が体験したのは果たして現実だったのか?あの結末に向かって、すべて旦那が仕組んだシナリオどおりじゃないのか?それとも、単なる悪夢だったのか…はっきりしない系なんですね。
とりあえず…ある登場人物だけは…主人公の看護師にしか見えない“幽霊”だったんじゃないかなってことは理解できましたけどね、ハッピーエンドなのか、バッドエンドなのかも、見た人の気分で違ってきそうだなって思いましたね。たぶん、オイラが見逃している伏線とかいっぱいあるんだと思います…いわゆる“二度見映画”なんじゃないかなって思うんだけど…実際に二度見するまでの魅力はないかな。幻想的な映像、そこに映し出される風景は美しく、それと同じくらいエミリア・クラークのヌードも美しいんだけど、一番の見どころはそこだったかな?
監督:エリック・デニス・ハウエル
出演:エミリア・クラーク マートン・ソーカス カテリーナ・ムリーノ エドワード・ジョージ・ドリング
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Blu-ray Voice from the Stone[Import] ※日本語収録なし