羊の木(2018年)

【鑑賞日:2018年2月3日】
貯まっていたCLUB-SPICEのポイントを利用して、本日公開初日の「羊の木」を“タダ”で見てきた…2週連続でポイントを消化してしまったので、0ポイントに逆戻り、またコツコツと貯めます。先週、初日に見た洋画の「ダークタワー」はけっこうガラガラだったので、やっぱりサービスデーじゃないと、最近は空いてるんだなって思ってたんですけど、今回は劇場内で2番目に大きいキャパのシアターで、半分くらいの席が埋まっていた印象…オバサマ、おねーさまのお一人様鑑賞が多いのは、やっぱり主役がジャニーズ系なのも影響しているのかもしれないね。
魚深市の市役所に勤める月末一は、課長からの命令で…6人の移住者の世話を担当することに。しかし、直接、移住者本人と対面した月末は、全員に共通する“挙動のおかしさ”に疑問を感じ…課長を問いつめると、移住者がみな、仮出所で刑務所から出てきたばかりである事実を知らされる。それは過疎化対策のため、元受刑者を受け入れる、国家の極秘プロジェクトだった!他の市民に真相を話すこともできず、何か起きるのではないかビクビクする月末…やがて港で死亡事故が起き、月末は新しくやって来た6人の移住者たちへの疑惑を深めていくが…。
まず、オイラは…いつもブログのタイトルを“映画タイトル+製作年”というスタイルに統一し、それをなるべく守ってるんですけど、特にこの時期に公開される邦画って、扱いに困ったりするんだよな。2018年に入ってからの公開でも、1~2月くらいに公開の新作だと、だいたい製作年は2017年になってると思うんだよ。公開前に映画祭で上映があったり、完成披露試写会が行われていたり…本作もネット情報によるとワールドプレミアは2017年10月だったので、当然、製作年が2017年になるはずなんだが…映画情報サイトでは2018年と記してるものが多いんだよな。
そんなんどうでもいいよ…って言われそうだけど、そういう情報を正確に伝えたいという、自分なりの拘りがあるんですよねぇ~。う~んどうしよう…とりあえず、今回はネット上にあがってる数が多い2018年という情報をオイラも選択しておくことにします。さて、前置きが長くなりましたが…映画の内容は面白かった、さすが、見る作品“ハズレが少ない”吉田大八監督って感じですね。この監督さんも、生粋の映画監督ではないものの…CMクリエイター出身というのが、演出が雑なドラマ畑(テレビ出身)の人との違いかなと、オイラは評価してるんだけど。
約2時間の本編が…いい意味で映画的なリズム、そしてキャスティングの妙。オイラは未読なんだけど、原作は同名の漫画本だそうで…"殺人の前科者が一か所に集まっちゃいました”なちょっとツッコミどころもある設定を…それこそ"お役所仕事”的に淡々と見せ続けることで、リアリティを持たせ、知らないうちに受け入れてしまう。続々とやって来る元受刑者たちの"挙動不審感”"得体のしれない感”"ヤバイ感”…主人公の市役所職員の戸惑いがスクリーンを通じて伝播してきて、こちらも居心地の悪さを感じ、何かが起きそうな雰囲気にのまれてしまう。
当初は、なんだまたジャニーズのあんちゃんが主役の映画かよみたいな穿った見方もしてしまったが、"あのオーラのない感じ”(演技なのか素なのか知らん)が田舎の公務員役にぴったりでして、やっぱり6人の元受刑者の個性が強すぎるので、ちょうどいいバランスになっていた。こんなことを言ったらファンからお叱りの言葉が飛んできそうだけど…誉めてるんだから許してちょ!6人の中では、特に良かったのが、やっぱり優香でしょ。久しぶりに、この人が"グラビアの人だった”というのを思い出させてくれる、ほんとうにうまい使い方をしてるんですよね。
吉田監督は「紙の月」でも宮沢りえを艶っぽく撮ってたけど…断然、本作の優香の方がエロい!年取ったら、本作の優香みたいな人と出会って、介護されたいって、映画の最中、ずっと思ってた。他にも北村一輝、田中泯、松田龍平…と、雰囲気だけで、何かやらかしそうで、特に彼らが同じ場面に居合わせてると、スクリーンから目が離せなかった。ただね、もっと全編を通して、ムショ帰りの人たちがバトロワチックな殺し合いをする、アクティブな映画なのかななんても想像してたんですけど、そうでもなく…でも、そういう展開がまったくないわけでもないと。
元受刑者以外の脇役キャストもいい味を出してまして…個人的には、同級生に必ず1人はいそうな奴感ハンパなかった松尾諭が印象に残った。っていうかね、オイラが学生の頃の大嫌いなクラスメイト“Mくん”に、見た目も喋り方もソックリでして、そんなことまで、この映画で思い出させられてしまったという…。原作にある設定なのか、ジャニーズの錦戸亮が本来はミュージシャンだからなのか…幼馴染の松尾諭や木村文乃とバンドの練習をするシーンが出てくるんだけど、演奏する木村文乃の姿もちょっとクールでカッコよかったなと、今思い出しました。
監督:吉田大八
出演:錦戸亮 木村文乃 北村一輝 優香 市川実日子 水澤紳吾 田中泯 松田龍平 中村有志 北見敏之
【原作コミックはこちら】
羊の木 コミック 全5巻完結セット (イブニングKC)