バッドガイズ!!(2016年) | 勝手に映画紹介!?

バッドガイズ!!(2016年)

バッドガイズ!!

ちょっと前にWOWOWのアクション映画特集でエアチェックした「バッドガイズ!!」をまだ見ていなかったので鑑賞…数多くの作品で脇役としていい味を出しまくっているマイケル・ペーニャと「ターザン:REBORN」でターザンを演じていたアレクサンダー・スカルスガルド(WOWOWではアレキサンダー・スカルスゲールドと表記)が共演した悪徳刑事コンビが活躍するアクションコメディ。ニューメキシコ州アルバカーキを舞台にした、いかにもアメリカ版“あぶない刑事”といった内容の作品なんだけど、製作国がなぜかイギリスという、なんか不思議な作品だった。

ニューメキシコ州アルバカーキ…酒と音楽が好きなテリーと、おしゃべりで皮肉屋のボブは悪徳警官コンビ…街の悪党ども脅かしては、ドラッグや金をくすねてやりたい放題。上司も手を焼いており、謹慎処分を受けても、本人たちは“休暇”気分だった。ある日、悪党たちが100万ドルの大金を強奪するという計画を嗅ぎつけ、いつものように上前を撥ねようと捜査を開始するのだが、悪党たちのバックに謎のイギリス人が関与していると判明。裏をかかれてしまった2人は、金を入手するため執拗にイギリス人を追い回すが、お互いに行動がエスカレートしていき…。

映画の情報を調べようと“バッドガイズ”でググると…過去にWOWOWでも放送されたことがある韓国ドラマの「バッドガイズ」の情報ばかり出てきてしまうのだが、一応…“未体験ゾーンの映画たち2017”という特集上映で、劇場公開もされている作品である。“未体験ゾーンの映画たち2017”のサイト内に、ちゃんと作品紹介が残っている。だいたいこの記事の冒頭部分で語った通り、アメリカ版の“あぶない刑事”だよねで済んじゃう内容…見た目がカッコイイ“ターザン俳優”が舘ひろしのタカ、三枚目キャラのマイケル・ペーニャが柴田恭兵のユージポジションかな?

マイケル・ペーニャの方は妻子持ちという設定…このあたりはわざわざアメリカ版“あぶない刑事”なんて言わなくても、「バッドボーイズ」にも似ているか?そんな2人が…いつもは下っ端の悪党を小突き回していい思いしてるんだけど、警察上層部にも“顔が利いちゃう”謎のイギリス人を相手にしたことから、いつも以上に暴走。さらに“ターザン俳優”の方が、捜査中に出会った娼婦のねーちゃんにマジ惚れし、犯罪に巻き込まれてしまった少年に“父性のようなもの”を感じ…疑似家族ごっこにのめり込んでいく…娼婦も少年もイギリス人と因縁があるのもミソ。

差別とジョークのギリギリのラインを狙ったギャグも多く…雑学が豊富な人ほど作品をより楽しめるんじゃないかな?“ターザン俳優”演じるテリーは“運転が下手”という設定でやたらと車をぶつけまくったりする。“無駄な繰り返しの積み重ね”が次第に面白くなってくるというオフビート感はアメリカが舞台の本当は“イギリス映画”という部分だろう。監督が「ザ・ガード~西部の相棒~」というアイルランド映画を撮ったイギリス人監督のジョン・マイケル・マクドナーだったので納得…あの映画でもアイルランドが舞台で、ドン・チードル演じるFBI捜査官が活躍してた。

テリーが惚れる娼婦のおねーちゃんが、“ヤリマン”なんだけど…実はインテリな面もあったりして、男が惚れるよなって感じの、魅力的な女を演じてるんだけど…この顔、最近、どこかで見たなぁ~ってずっと考えていたら「マイティ・ソー バトルロイヤル」でヴァルキリーを演じていたテッサ・トンプソンだった。なるほど“イイ女”なわけだな。スカっとするアクションというよりは、“バイオレンス”の方が近く、後半は予想外にハードな展開だったが…しっかり途中の伏線を活かし、ラストシーンでコメディに引き戻す。こういう緩急、落差も本作の魅力だと思うな。


監督:ジョン・マイケル・マクドナー
出演:マイケル・ペーニャ アレキサンダー・スカルスゲールド テオ・ジェームズ テッサ・トンプソン


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