人喰いネズミの島(1959年) | 勝手に映画紹介!?

人喰いネズミの島(1959年)

人喰いネズミの島

全国のブックオフで本日まで実施中のウルトラセール、本来は本商品が20%引きになるというセール内容なのだが、ウチの近所の店舗ではBlu-ray、DVD、CDなんかの割引も行う独自のセールをやってまして、ソフト類の金額に関わらず、3枚以上で15%引きになった。そんなわけで、500円以下の中古DVDコーナーで発見、通常価格250円、割引価格212円で入手した「人喰いネズミの島」をさっそく鑑賞。有限会社フォードとWHDジャパンの“レトロ・ムービー・コレクション”というマニアックな作品を扱うレーベルから出ているモノクロのモンスターパニック映画。

貨物船の船長スローン・シャーマンと部下のロックは…クレイグス博士が所有する孤島に物資を搬入するため上陸する。そこでは博士の他に娘のアン、そして博士の助手のジェリーが待ち構えており、荷下ろしが終わったら、帰りにアンを乗せて欲しいと頼まれる。しかしハリケーンが接近中でスローンは荷下ろしを翌日に延期する決断をしており、それを聞いた博士たちは顔を曇らせる。船に残るというロックと別れ、スローンは研究室へ。そこで一夜を明かすことになったのだが、アンはやたらと何かに怯えており…スローンも薄々とそれを感じ取っていた。

ちょっとイケメンの貨物船船長と、その下で働いている陽気な黒人が…仕事でとある孤島に上陸。そこには個人の研究施設があり、島民は少数の関係者のみだった。上陸を待ち望んでいた島民、中でも島の所有者である博士の娘が…荷下ろしと引き換えに、今度は自分を乗せていってほしいと申し出るんだけど、実は…海上にハリケーンが接近中で、船長は荷下ろしも、船の出航も延期することにしていたのだ。それを聞いて、急に顔色を悪くする島民一同…ダチョウ倶楽部ばりに“聞いてないよぉ!”状態…何がそんなにショックなのか訝しがる船長。

部下の黒人は船に残ることになり、船長だけ研究室、博士の家に“お呼ばれ”…そこにはもう1人別の博士と使用人、計5人が住んでるんだけど、建物の周りを壁で囲ってあったりなにやら厳重。そういえば…博士の助手が終始、ライフル銃を持っていたりもする。追い打ちをかけるように、“早く島を出たい”と懇願する娘…船長もさすがに何かを悟る。案の定…研究所ではトラブルが発生していた。研究の失敗で“ネズミ”が突然変異し、巨大化、凶暴化していたのだ。それでも…問題はないんだと虚勢を張る博士や他の関係者…本当に大丈夫なのか?

外では案の定、黒人がネズミに襲われていたが、誰も知らない。っていうか…その黒人が襲われる描写に出てくるのは、果たして“人喰いネズミ”なのか?たまたま島にいた“別の動物”なのではないかと疑ってしまうほど…まるっきり●●である(笑)ある意味、このツッコミどころが最大の見せ場でもあるんだけどな。到底、CGやらアニマトロクスなどもない時代なわけで…動いているカットは“別の動物”を代用するしかなかったんだろうけどね…。さすがにアップ撮影用とか、後半に出てくる“ネズミの死骸”なんかはちゃんと作りこまれていて、ショボくはない。

最初は黒人からという犠牲者の順番、イケメン船長と博士の娘がいい雰囲気になり…実は婚約者でもあった助手と三角関係になって、最初の印象通り助手がどんどんと“人間性を疑いたくなる”行動をとるあたりのお約束感なんかも…ある意味、モンスターパニックの“普遍性”として楽しみたい。いよいよ巨大ネズミの大軍が押し寄せ…建物から脱出しなければならないという時に、ある物を使って脱出を試みるのだが…DVDジャケ裏の解説にも“最近の有名な海賊映画が模倣”と紹介されていて…実物を見た瞬間、オイラもピンと来た…“見たことあるぞ”と。


監督:レイ・ケロッグ
出演:ジェームズ・ベスト イングリッド・ゴウド ケン・カーティス ゴードン・マクレンドン


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