極道の妻たち 危険な賭け(1996年) | 勝手に映画紹介!?

極道の妻たち 危険な賭け(1996年)

極道の妻たち 危険な賭け

昨日は“1か月無料体験”に申し込んだNetflixに、ついついアクセスしてしまい時間がとれなかったが、WOWOWの“極妻”シリーズ一挙放送の鑑賞に戻る…放送の方は全10作まで既に終わっており(今後も9月、10月にリピート予定あり)、無事に録画もコンプ。あとは9作目と10作目の鑑賞を残すのみとなった。そんなわけで第9作目「極道の妻たち 危険な賭け」を鑑賞…主演はもちろん岩下志麻姐さんだが、2作品連続不在だったレギュラーのかたせ梨乃姐さんも3作ぶりに復帰。あと2本、ラストスパートじゃぁ~、って気分にさせられたのだが…。

極道界の頂点に君臨した坂松組三代目組長が死去した後、組長の妻が霊代を務めていたが、この度…正式に後継者を選ぶことになった。有力候補は若頭の海原泰明と舎弟頭の佐渡拓磨の2人だったが…周囲の期待をに反し佐渡は、自分の力の衰えを感じ、この争いから降りようとしていた。しかし“北陸の女帝”こと、洲崎組の組長・洲崎香矢が肩入れすることになり、佐渡は海原と互角に戦えるように。そのことで、香矢の亡き夫の舎弟で、現在も洲崎組と懇意にしている神鳥組組長の神鳥亮平は、所属する海原派との間で複雑な立場に追い込まれる!

WOWOWの解説にも“マンネリ化を回避”などという言葉で紹介されており、“これまでと微妙にパターンを変えていて、シリーズのファンの期待に応えてみせた”なんて好意的に書かれていたんだけど…う~ん、オイラ的にはシリーズで一番つまらなかったかもしれない。途中、志麻姐さんに代わって、十朱幸代姐さんや三田佳子姐さんが主役を務めた時に、若干、テンションが下がったりもしたが…それ以上に、どうなのよって思ってしまった。志麻姐さんも「新・極道の妻たち」で単なる親馬鹿キャラになってしまったことがあったけど、本作でも同じ轍を踏む。

今回は“代紋を背負う息子”ではなく…“年頃の娘”が出てくるんだけど、これがよりによって工藤静香だという。あらためて、この人の声を聴くと…今で言う“アニメ声”に近いなぁ~って感じでして、話がつまらないところに、あの声を聴いてると余計に“ヘナヘナ”って力が抜けてしまう。場違いもいいところであった。今でこそ、バイプレーヤーとして名を馳せている原田龍二もまだまだ演技が拙く、ラブロマンスを中心とした2人の掛け合いは、学芸会の素人演技レベルで、見ているのが辛かった。“極妻”は志麻姐さんが“親馬鹿”になるとつまらないってことだな。

跡目争いの行方がなんとなく見えてきた…最後の20分くらいからは、“極妻”としての面白さが出てくるが、やっぱり志麻姐さんの貫禄は、他の作品と比べてしまうと不充分。っていうか…久しぶりにシリーズに復帰したかたせ梨乃姐さんに花を持たせたって感じだったかな?梨乃姐さん、まったくお色気シーンはなかったけど(別の女優は脱いでるし、工藤静香が水着や下着姿になる)、旦那(組長)の石橋凌に松葉杖でタコ殴りにされて、離婚まで切り出されちゃうんだけど、そこまでされても旦那を慕い通し、最後には見事な“極妻”ぶりを発揮していたよね。

四代目の座を争うのは、新興勢力の原田大二郎で、その手先として色々と狡い策略を練るのが、“極妻”常連の中尾彬…相変わらず悪そうな顔してる。対して、志麻姐さんが肩入れすることにした古参幹部は北村和夫。兄弟分や手下の前で泣き言も言うし、女の前で簡単に土下座もする。見た目だけで判断しちゃうと…なんで、こんな色ボケジジイを志麻姐さんが応援するのかは疑問であったが、劇中の志麻姐さん曰く、組織を背負って立つような才能があるらしいです。唄って、踊って、今までの親分衆と違ってユーモアのセンスは確かにあったけど。


監督:中島貞夫
出演:岩下志麻 かたせ梨乃 工藤静香 石橋凌 原田龍二 北村和夫 南田洋子 中尾彬 原田大二郎


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