ナイスガイズ!(2016年) | 勝手に映画紹介!?

ナイスガイズ!(2016年)

ナイスガイズ!

キャンペーンで貰った3000ポイントを消化するために、500円コースに一時的に登録したmusic.jp…当初は1か月だけ使って解約なんて思ってたんだけど、ポイント消化が間に合わなく、勝手に契約も更新され1か月延長。そして、なんだかんだ言って…さらにもう1か月延長してるのが今の状況。貰ったポイントは使い切ったんだけど、先月の通常ポイントの繰り越しやら、月額500円で貰える今月分のポイントを合わせると、まだ新作動画5本はイケる計算…今月こそ解約を目指すぞ!ということで、本日配信スタートの新作「ナイスガイズ!」を鑑賞したよ。

シングルファーザーで酒浸りの私立探偵ホランド・マーチは、死んだはずの姪を見たという老女からの依頼で、情報を持っているアメリアという少女を探していた。一方、拳を頼りに揉め事を解決するジャクソン・ヒーリーは、アメリア本人から“自分に付きまとっている男”を排除してほしいと頼まれマーチを痛めつける。その直後、ヒーリーはアメリアの行方を捜す殺し屋に捕まり、脅迫を受ける。不審に思ったヒーリーは再びマーチの元を訪れ、一緒にアメリアの行方を捜すことに。やがて人探しのはずがいつの間にか連続不審死事件に関わってしまい…。

やはり本日リリース開始の新作「ラ・ラ・ランド」(これも近々、配信で見る予定)のライアン・ゴズリング、劇場公開中の「ザ・マミー 呪われた砂漠の王女」では、鑑賞中にオイラが名前をど忘れてしまったメタボ俳優(笑)ラッセル・クロウの2人が即席バディを組み、単なる人探しが巨大な陰謀に膨れ上がっていくという探偵もののサスペンス。即席デコボココンビが事件を調べるというのは「キスキス バンバン L.A.的殺人事件」、探偵が子持ちという設定は「ラストボーイスカウト」にソックリだが監督、脚本がそのどちらにも関わっているシェーン・ブラックと聞いて納得。

また時代背景は違うもののラッセル・クロウがL.A.(ハリウッド)で映画業界にまつわる事件を調べる羽目になるというだけで…なんとなく「L.A.コンフィデンシャル」あたりを思い出す映画ファンも多いと思うけど、それを意識してなのか、ちゃんとキム・ベイシンガーもキャスティングしているあたりが憎いったらありゃしない。冒頭から民家に車が突っ込むというド派手な演出…そして好奇心旺盛な年頃の少年が“今わの際”の女を発見するが…なぜか全裸。かなりインパクト大だが…その少年が自分の上着をそっと死体に掛けたりする描写の繊細さも印象的だ。

このあたりで既に作品の方向性が明確に伝わってくる…バイオレンス重視、エログロで派手な見せ場、展開が多いものの、そこにちょっとしたユーモアを混ぜることで笑いに変えたり、キャラクターの人情味を演出してドラマを盛り上げたり…アクセント、匙加減がものすごく巧い!そして、それらの小ネタがちゃんとその後の伏線になっていたりもする。例を挙げると、情報収集のため不法侵入しようとした探偵が、ガラスを割っただけで手に怪我をして、挙句に侵入も失敗。その後、別の場面で同じ手を負傷し…どんどん重症化。最後まで包帯グルグル巻きだし。

だから…幼い娘(もちろん免許なんてない!)に車を運転させたり、その結果…その娘がどんどん事件に深入りする羽目になったりと、そういうところへ繋がっていくわけですよね。娘も殺し屋に命を狙われ、逆に反撃だってしちゃうんだけど…死にかかってる悪党には慈悲をかけるし、自分の仲間が人を殺そうとすることをやたらと嫌悪する。殴られたり、銃で撃たれたり、ナイフで刺されたり…容赦なく死人もいっぱい出るんだけど、“人間の命”は決して軽く見せないというスタンスを貫いている。登場人物の行動やセリフ、一つ一つに意味があるんだよなぁ。

日本でも弘兼憲史原作のコミックを実写ドラマ化した「ハロー張りネズミ」が始まったし…まさか、探偵ブームがきてるのか?普段はバカなダメ人間にしか見えないけど、ひとたび依頼を受けると人情を売りにどんな危険にも果敢に挑んでいく「ハロー張りネズミ」の探偵コンビと、本作のライアン・ゴズリング、ラッセル・クロウになんだか共通点がいっぱいあった。現代っ子(映画の設定は70年代だが)に嘆くオジサン2人…特に女子の淫行には過剰に反応するラッセル・クロウがやたらと男前に見えた…やっぱりデブだけど。2人の活躍をもっと見たい、続編希望!


監督:シェーン・ブラック
出演:ラッセル・クロウ ライアン・ゴズリング アンガーリー・ライス マット・ボマー キム・ベイシンガー


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