地獄のコマンド(1985年) | 勝手に映画紹介!?

地獄のコマンド(1985年)

地獄のコマンド

昨日、近所のブックオフへ出かけたら…“七夕セール”を実施中で、中古DVDの安売りをやっていた。何の気なしに棚を物色していたら…チャック・ノリスの「地獄のコマンド」を発見、販売価格400円!数年前に、チャック・ノリス主演作が一挙にブルーレイ化された時に(オイラも何作か購入)、なぜかこの作品は入ってなかったんだよね。その後、リマスター&吹替え収録を謳ったDVDがリリースされたので、今となってはそんなに価値のあるディスクとはいえないけど、まぁ、400円だったら、持ってなかったし、買ってもいいかなと、ついレジに持って行ってしまった。

アメリカに向けて漂流を続けていた難民船にアメリカの国旗をつけた沿岸警備隊の船が近づいてきたが…問答無用で難民たちを虐殺する。彼らは共産圏のテロリスト、ロストフ率いるテロ集団で…難民船に隠していた麻薬が目的だった。ロストフ一味は“インベイジョンU.S.A.”と名付けた、アメリカ全土を狙った無差別テロを画策しており、着実に準備を進めていく。そんなロストフはかつての宿敵マット・ハンターの存在が気が気ではなかった。現在のハンターは湿地帯で平和な隠遁生活を送っていたが、ロストフは先手を打って、ハンターの命を狙うことにし…。

民間人を問答無用にぶっ殺しまくる悪党たちの容赦なさっぷりと…それを受けて、悪党退治への復帰を決めたチャック・ノリスの神出鬼没ぶりが最高。どっちがテロリストかよくわからないところもあるし、一歩間違えばギャグ…これが最近のセガールだったらツッコミ放題だと思うんだけど、なんか同じことをチャック・ノリスがやってのけると、それだけで説得力が百倍増しに感じられたりもするから不思議。なんでチェック・ノリスをテロリストの親分が敵視してるのかなんていうのも作中ではほとんど説明がなく、想像で補うしかないんだけど、それがかえって不気味。

当初、悪党たちの目的もなんか不鮮明だったしな。無差別テロを始めたテロリストたちが、クリスマスムード一色の平和な住宅街でバズーカ砲をぶっ放し、家々を次々と吹き飛ばす。家族での団欒中、“私がツリーに星をつける!”と言っていた幼い女の子が…爆炎の中からヨタヨタと歩いて出てきたシーンに、なんとなくホッとしてしまったよね、あの子は助かったのか。ショッピングモールで爆破テロを企て、その後…銃も乱射しまくるテロリスト!そこに、車に乗ったチャック・ノリスが突っ込んできて…って、まだ中の一般人、避難してないだろ(笑)

最後はアメリカの都市部が…まるでベイルート(「デルタフォース」)やベトナム(「地獄のヒーロー」)のような戦場と化すが…それも全部、チャック・ノリスの作戦だという(笑)まさに“虎穴に入らずんば虎子を得ず”でして…自らを囮にしたわけだけど、あんたひとりの命と天秤にかけても、明らかに被害の方が大きいだろうと。後始末も何も考えないでエンドロール。「デルタフォース2」で戦ったビリー・ドラゴも出ていたが、チャック・ノリスとの直接共演シーンはなし、ドラゴはテロリストにぶっ殺されるヤクの売人みたいな役…一瞬で出番を終えてしまった、残念。

あと、個人的に好きなシーンは…手に武器を持ったテロリストたちが、チャック・ノリスの命を奪おうと、湿地帯の家に、エアボート(平べったいボートの後方にでっかいプロペラがついてるヤツ)で乗り付けるところ。隊列を組んだエアボートが川(沼)を上ってくるのがなかなか壮観。エアボートってこの手のアクション映画ですごく“絵になる”よね。そして、容赦なく銃やバズーカ砲を発砲して、家を吹き飛ばすんだけど…チャック・ノリスは逃げ果せて無傷。ここからチャック・ノリスの逆襲がはじまるが、ちょっとこの前見てきた「ジョン・ウィック:チャプター2」とダブるな。


監督:ジョセフ・ジトー
出演:チャック・ノリス リチャード・リンチ メリッサ・プロフェット アレックス・コロン ビリー・ドラゴ


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