ハーバー・クライシス 都市壊滅(2014年) | 勝手に映画紹介!?

ハーバー・クライシス 都市壊滅(2014年)

ハーバー・クライシス 都市壊滅

WOWOWでエアチェックしておいた「ハーバー・クライシス 都市壊滅」を鑑賞…台湾のTVシリーズ「ブラック&ホワイト」の劇場版第2作目。日本で言う「あぶない刑事」や「相棒」の映画版みたいなもので、まさにそれらを足して2で割ったような作品でもある。TVシリーズはまったく見たことがないのだが…日本で2012年に公開された劇場版1作目は、ヤフオクで投げ売りされていた前売り券を送料込450円で入手し、劇場で見てるんですよ。特にTVを見てなくても前作は楽しめたので、きっとこの映画版2作目も問題なく単独鑑賞できるだろうと思った次第…。

台湾の海港市…南署の刑事ウー・インションは、ハイジャックの脅威から街を守り、一躍有名に。そんなウーが連続自爆テロに巻き込まれる。現場で遭遇した東署の刑事チェン・チェンと協力しながら捜査を開始するが…新たな爆破テロに、過去のハイジャック事件でウーに協力した指名手配犯シュー・ダーフーが関わっていることが判明。爆弾を積んだ救急車でハイウェイを爆走するシューに静止を呼びかけるウーとチェン。しかしシューは妻が何者かに人質にとられて、犯人の指示に従わなければいけないと返答した…いったい犯人は何者なのか?

本作を見るまですっかり1作目の内容を忘れてた…確か、筋肉バカ系の熱血刑事と、捜査を通じて知り合った吉本芸人のような間抜け面したヤクザが即席コンビを組み…街に迫るテロの脅威に立ち向かうみたいな話だったと、なんとなく思い出す。一応、そのあたりの事情がプロローグ的な冒頭部分でサクサクっと語られ、設定などは引き継いでるんだなと納得した後は、いきなり主人公が犯罪者たちとカーチェイスを繰り広げドンパチが始まる。さらに別の場所で爆破テロなんかも起きたりし…それらがその後に起きるもっと大きな事件へと繋がっていくと。

主人公の熱血刑事は同じキャラ、同じ役者だったが…一緒に事件を調べるパートナーはどうやら新キャラ。前作での活躍が認められ、有名になっている主人公にやたら嫉妬し、敵意をむき出しにする…別の署の刑事。その2人がたまたま事件現場でバッティングし…テロ事件に巻き込まれていく。最初は仲違いし、ぶつかりあってばかりだったけど…捜査を通じて、絆を深めていく2人の関係性にスタローンとカート・ラッセルが共演した「デッドフォール」の刑事、タンゴ&キャッシュをなんとなくダブらせたくなった(別の署の刑事同士がコンビを組むところが)。

新たなコンビが誕生したと思ったら…前作でコンビを組んだ間抜け面のヤクザも再び登場!しかも発生中のテロ事件の容疑者の1人として、主人公の前に現れる。直ぐに、真犯人に利用されちゃっただけの本当の間抜けであったことが判明(笑)それどころか、犯人グループの襲撃に遭い、間抜け面ヤクザは瀕死の重傷を負う。主人公の新しい相棒の刑事に“その出血だったら、あと10分で死ぬ”なんて宣告されちゃうし…かなりヤバそう。けっこうシリアストーンで、テロの首謀者に人質にされてる嫁さんを助けてくれと懇願し、物語からフェイドアウトしていく。

あのまま間抜け面ヤクザは死んでしまうのか?元相棒との別れで…俄然やる気を出した主人公が上司の命令を無視して単独行動…テロ集団を追いかける中、隠密作戦を展開中の軍の特殊部隊ともバッティング!どこへ行っても邪魔者扱いだけど、グイグイと前に出てきて…相変わらずの熱血バカぶりを披露。テロ集団が操縦するドローンに生身で挑んだりとけっこうめちゃくちゃ。後半はテロ集団が本性を現し、電磁パルスで街中のあらゆる機能をマヒさせ、とどめに超強力な細菌兵器をバラまこうと画策するなどカオス状態、かなりの大惨事が描かれる。

終わってみれば…「ザ・ロック」にも似ていたなって思ったりもし、特に新鮮味のある話ではないんだけど、同じアジアでも邦画にはできない物量作戦で、アクションだけはそれなりに本気印。このレベルの作品と比べてしまうと、悲しいかな「あぶない刑事」や「相棒」の劇場版もショボく見えちゃう(1作目の時はTVっぽいところも目立ったけど、今回は映画らしくなっていた)。ドラマを見てないからか、映画の1作目の内容を忘れているからか、時々…登場人物のバックボーンに不鮮明な部分はあったが、テンポはわりとよく、126分の長丁場も飽きずに見ていられる。


監督:ツァイ・ユエシュン
出演:マーク・チャオ ケニー・リン ホアン・ボー チャン・チュンニン シュウ・ジエカイ


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