二重逃亡(2016年) | 勝手に映画紹介!?

二重逃亡(2016年)

Term Life

劇場未公開の新作をソフトリリース前に放送するWOWOWのジャパンプレミアでエアチェックしておいた「二重逃亡(原題:Term Life)」を鑑賞…ベン・スティラーやウィル・フェレルと一緒にコメディ作品へ出演しているイメージが強いヴィンス・ヴォーン主演のクライムアクション。犯罪計画を立案することをビジネスにしている男がトラブルに巻き込まれ、別れて暮らしている娘にも影響が及んでしまい、自分を罠に嵌めた黒幕を探さなければいけない…っていう感じのお話。ビル・パクストン、テレンス・ハワード、ジョン・ファブローと共演者もなかなか豪華でした。

犯罪の立案を行うニック・バローは、計画を犯罪者仲間に売り、自分はいっさい犯行には関わらない。ある日、大金を奪取した強盗団が、犯行直後に別のグループに襲われるという事件が発生!殺されたメンバーの1人が、メキシコの麻薬組織の大物の息子だったことから…ニックが仲間を裏切ったのではないかと疑われ、復讐のため拉致されてしまう。ニックには離婚した妻との間にキャサリンという16歳になる娘がいるのだが、大物はジョンの弱みを握ろうとキャサリンの拉致も指示。ニックはキャサリンを助けるため、なんとか監禁場所から脱出し…。

犯罪者だけど、そんなに悪いヤツではない主人公が、トラブルに巻き込まれ…別れて暮らす娘と逃避行。年頃の娘は、いきなり現れた父親を拒絶するが、命を狙われててそれどころじゃない。文句を言いながらも、父親の愛情に接していた娘が次第に打ち解け、それこそ父親譲りの“発想力”“行動力”なんかも発揮して、悪党たちに立ち向かう。こちらは犯罪者と実の子供という関係だったが…陰謀に巻き込まれ、逃げてるのに、ちょっと家族ごっこ(って本当の親子だって)してしまうなんていうのは、トム・クルーズの新作「ジャック・リーチャー」にも似ている。

人もいっぱい死ぬし、基本はシリアスな犯罪ドラマ、犯罪アクションだが…百戦錬磨の犯罪者も、年頃の娘、しかも血を分けた自分の娘には手を焼き、タジタジになるというお約束なユーモアに意外とほっこりとさせられる。オトンは脱ぎ散らかした娘の下着は見たくないし、処女喪失話なんか本人の口から聞きたくないよな(笑)でもね、さすが犯罪のプロフェッショナル…直接、顔をあわせてはいなかったが、娘のありとあらゆる情報を調べ上げている。最初は、娘の方も“親父、キモっ!”って気持ちだったが…だんだんとかそれが愛情だと気づくわけだ。

アクションもそこそこあるけど、途中で出てくる保安官役、テレンス・ハワードの無駄死にっぷりが、なんとなくもったいなく感じる。そういえば、ヴィンス・ヴォーンの出世作「スウィンガーズ 」で共演しているジョン・ファヴローなんかも出てまして…「アイアンマン」のローディとハッピー・ホーガンが拝める映画だったりもする(笑)ほか、主人公を罠にハメた一番の黒幕、悪徳警官のビル・パクストンがなかなかの狡さで相変わらずオイシイ。得意になって、自分の計画をベラベラと喋り出す時は…そろそろ“最期”が近いという、悪党のお約束のフラグだよな(笑)


監督:ピーター・ビリングスリー
出演:ヴィンス・ヴォーン ヘイリー・スタインフェルド ビル・パクストン ジョナサン・バンクス テレンス・ハワード


【Blu-rayソフト(輸入盤)の購入】
Term Life (Blu-ray + Digital HD) 輸入盤 日本語なし







人気blogランキング 参加中 -クリック- ご協力ください!