張り込みプラス(1993年) | 勝手に映画紹介!?

張り込みプラス(1993年)

張り込みプラス

WOWOWの「張り込み」シリーズ全2作品一挙放送でエアチェックした「張り込みプラス」を鑑賞…1作目のギャグをうまい具合に踏襲しつつも、さらにパワーアップして帰って来た2作目。1作目に続き、リチャード・ドレイファスとエミリオ・エステベスがお間抜けな刑事コンビを演じるが、ここに見た目も貫録十分なおばちゃん(当時はまだ30代前半だったはず)、ロージー・オドネルが加わり愉快な三馬鹿トリオを結成(笑)前作のヒロイン、マデリーン・ストウも再登場するが、特別出演(確かノンクレジット)なので、出番は少な目…監督はもちろんジョン・バダム。

マフィアの犯罪を立証する重要証人ルー・デラーノが、FBIの保護下で殺し屋に狙われ…そのまま行方をくらませてしまった。そんなルーが、友人のオハラ夫妻と密かに連絡を取り合っているという情報が入り、女性検事補ジーナ・ギャレットからシアトル市警に協力要請が!そこで、追跡中の犯人をホームレスに射殺されるという失態を犯したばかりのクリスとビルにお鉢が回ってくる。2人は判事から借り受けた別荘からオハラ夫妻の監視を行うことになったのだが、なんとジーナも同行するという。3人で親子のフリをして別荘に滞在することになったのだが…。

1作目では緊張感ありありだった犯罪者の脱獄シーンから始まったけど、今回は殺し屋による重要証人の暗殺任務から幕開け。FBIが保護してるアジトに、爆発物を仕掛けて吹き飛ばすんだけど…その威力が半端ない。これでもかって、ものすごい大爆発が起きる。まるで1作目よりもどでかいことをやってやるぜという作り手の意気込みを誇示してるかの如く。そこで2人いた証人のうち、1人は殺されてしまったんだけど…もう1人は運よく生き延びて(あんだけ派手に吹き飛ばしたのに、要は失敗した)、“FBIなんてあてにならない”と行方をくらませてしまう。

ちなみに、爆発前に保護対象者が部屋で見ていたTVの画面に写っているのが…「張り込み」1作目の本編映像だったりもする(笑)その後に登場するのが…例によってお間抜けな主人公2人による日常の捕物帳。何気にアクションも派手になってるし…1作目では魚の加工工場で魚まみれなってましたが、今回もリチャード・ドレイファスはグチャグチャドロドロ、ゴミ溜めに落っこちて汚物まみれになる(見てるだけで臭ってきそうで、耳障りな音も強烈だ)。汚れも、2倍、2倍って感じ(笑)特に、このシーンを見た後はスパゲッティを食べたくなくなるから気を付けよう。

個人的にはロジー・オドネルの暴走ぶりも嫌いじゃなく、パワフルで面白いと思ったんだけど…1作目に比べると本当にサービス過剰でくどさを感じてしまう人も多かったようで、評価は割れ気味だ。でもね、1作目であれだけ情熱的な恋をしたリチャード・ドレイファスとマデリーン・ストウが倦怠期に陥ってるなど…1作目を見ているからこそ、気になる展開も多く含んでいるんだよ。実は1作目でも、マデリーン・ストウと出会う直前に恋人にフラれてるという設定があり…本作には何ごとも“踏襲する”という面白さがあるわけで…もしかして、もしかしてと余計に心配に。

ノンクレジットながら、1作目(が劇場映画の実質的なデビュー作だったらしい)よりさらに垢抜けて魅力的になったマデリーン・ストウの存在感は圧巻でして、少ない出番ながらどのシーンも輝いております!あと、1作目の感想のところでもチラっと書いたんだけど…エミリオ・エステベスのあのチョビ髭が全然似合ってないよなぁ~って思ってたんですよ。やっぱり作り手もそういうところを意識していたのか、ちゃんとそれに関するネタをぶち込んできた…それも小ネタではなく、かなりの大ネタとして。ホラ、ちょうどDVDのジャケ写真もブラインドで髭が見えてないし…。


監督:ジョン・バダム
出演:リチャード・ドレイファス エミリオ・エステヴェス ロージー・オドネル ミゲル・フェラー デニス・ファリーナ


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