宇宙怪獣ガメラ(1980年) | 勝手に映画紹介!?

宇宙怪獣ガメラ(1980年)

宇宙怪獣ガメラ

明日の早朝から再びリピート放送も開始されるんだけど、本日の朝方放送していた平成3部作で一応一段落したガメラシリーズの一挙放送…とりあえずセルソフトを所有している平成3部作はスルー、録画はしてある「小さき勇者たち~ガメラ~」も過去に劇場鑑賞しているので、今すぐに見直さないかもしれないが…でももう10年前の話なんだよなぁ、時が経つのは早い。ってことで、集中して見てきた昭和ガメラのシリーズ番外編的作品だという「宇宙怪獣ガメラ」を鑑賞…そうそうこれだよマッハ文朱の宇宙人!子供の頃にTVで見て、印象に残ってたヤツ。

宇宙の星々を次々に攻撃する宇宙海賊ザノン号が地球をターゲットにした!地球には、人間の社会に溶け込んでいる平和星の宇宙人キララ、マーシャ、ミータンがいたのだが、宇宙人の能力を使うと瞬時にザノン号に察知されてしまうので、行動が制約されてしまう。彼女たちが抵抗を試みれば、ザノン号は地球人類をも抹殺するといい、怪獣ギャオスを出現させた!そんなある日、キララが世を忍ぶ仮の姿として利用しているペットショップにやって来るカメ好きの少年・圭一からガメラの存在を聞き…力を借りて地球を護ろうとするのだが…。

今回の一挙放送を見ていて…中にはまったく見たことがないはずの作品でも、なんとなくデジャヴったりすることが多々あったんだけど、それもそのはず…本作はそれまでの映画のハイライトシーンに新作シーンを追加することで、まったく新しい物語を作るという…アニメ映画なんかでもよく使われる、使い回しなツギハギ映画の手法がとられていたのだ。それまでの昭和ガメラにも過去作品のダイジェストで尺を伸ばすなんてことはあったのだが…今回は過去の怪獣バトルを、リアルタイムな進行形で見せているというのが大きな違いだったりするんだよね。

なるほど…これが正規シリーズではなく、番外編といわれる所以だな。子供の頃はそんなことを知りもせずに見ていた。そもそも映画のストーリーや怪獣バトルよりも…あのタイツ姿(宇宙人仕様)のマッハ文朱と、こち亀ネタ(実際の交番は漫画と違うという…子供の夢を砕き、オヤジギャグで締める!)が鮮明に記憶されており、平成ガメラを見るまでは、ガメラ=マッハ文朱とこち亀だったもんなぁ(笑)そうか、今回、見た作品の中で…見たと思っていた作品の中でも、もしかしたら「宇宙怪獣ガメラ」を見て、その気になってたものもあるかもしれないなぁ。

それにしても、やっぱりマッハ文朱である…とにかくデカイ!そして、今見ると山田邦子にも見えた(笑)最初はこっそり、途中から人前でも平気で変身しちゃう開き直り…中には変身の意味すらなかったシーンもあったり(笑)もう駄目、あのダサイ、変身ポーズとタイツ姿を見てると…井森美幸の井森ダンス(オーディションで披露したらしいあの幻の!っていうか、今でもネタにしまくってる)を思い出しちゃう。けっこう似てるぞアレ。そういうことを考え出すと、余計に笑って正視できない。なんだかんだで、シリーズ屈指のトンデモ映画だなやっぱり。

宇宙人が攻めてくる、少年が巻き込まれ、活躍し…最後にはガメラが暴れて大勝利という基本フォーマットは、それまでの作品とどっこいどっこいな印象。ただ敵宇宙人と少年のやり取りなんかは…「ガメラ対深海怪獣ジグラ」以上に間抜け、明らかに“誘拐”にしか見えず…おい、そこのガキ、ハンバーガーにつられて、知らないおねーさん(いかにも悪の宇宙人なオバサン顔)についていくな!と。あとは、せっかくペットショップ経営の宇宙人・マッハ文朱に貰ったカメを直ぐに川にリリースしちゃうとか、つっこみどころが多すぎ…色々な意味で楽しかったです。


監督:湯浅憲明
出演:マッハ文朱 やや 小松蓉子 工藤啓子 前田晃一 高田敏江 桂文楽


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