ＮＨＫ 土曜ドラマ 逃げる女（２０１６年）
ＮＨＫの地デジ放送で毎週土曜日に追いかけていたドラマ「逃げる女」がこの間の放送で最終回を迎える…全6話。全話ＤＲモードで録画し、4話＋2話で2枚のディスクを消費して保存。このドラマを見る気になったのは主演が水野美紀だったのと、エンケンさんこと遠藤憲一が出てたから。ベテランの鎌田敏夫がオリジナル脚本を手掛けるというのがＮＨＫ側の売りの一つでもあったが…鎌田敏夫の犯罪ドラマ、刑事ドラマと連想して、もうちょっと古臭い、言葉を言いかえるといい意味でＮＨＫらしいレトロ趣味、昭和趣味な作品を期待していたのだが…。
西脇梨江子は勤めていた養護施設で児童を殺害した罪に問われ8年間服役していたのだが、それが冤罪だったと証明されて釈放されることになった。逮捕の決め手は、友人でもあった同僚の川瀬あずみの証言だった。梨江子は、なぜあずみが嘘の証言をしたのか、それを本人に問いただしたいとずっと思っていた。しかし出所した梨江子を待っていたのは世間からの冷たい風…いくら冤罪だったと訴えても、なかなか信用ず、さらに家族の行方もわからなくなっており途方に暮れる。そんな梨江子を不憫に思った刑事の佐久間学は何かと世話をやこうとする。
思ったほど古臭くはなかったが…それこそアメリカ映画、ドラマの「逃亡者」のような疾走感でグイグイと引っ張る、なんか凄いハイテンションな作品だった。特にぶっ飛びキチ●イ演技を披露していた謎の女、仲里依紗が作品の推進力の一つだったといっても過言じゃない。なんか、「ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲」のゼブラクイーンを演じた時をちょっと思い出すよね。何をしでかすかわからない存在でもあり、物語の行方をミステリアスに迷走させてくれた。最後の最後までけっこう飛び道具な存在…殺人犯なのは一目瞭然で実際に拳銃も所持してるし（笑）
「ガメラ2」で大ファンになった水野美紀…「躍る大捜査線」なんかも、ぶっちゃけそんなに興味はなかったのだが、美紀ちゃん目当てにシリーズを追いかけているようなところもあったのに、途中から不遇の扱いを受けたりしてね。最近のＳＭＡＰじゃないけど…この人も事務所の問題とかでゴタゴタがあったらしいけど、そういうのを乗り越えて頑張ってるよね。本当は、アクションっぽい見せ場も期待してたのだが…さすがに本作では派手な立ち回りなどは多くない。ただ、逃げるシーンは多いので、アクティブな美紀ちゃんの魅力はちゃんと伝わってくる。
若手から、中堅、ベテランまで…何気に好みの俳優がゲストで色々と登場…特に女優のキャスティングセンスは抜群だったな。冤罪事件のキーになる同僚に、昨年はちょっと騒動があった田畑智子。騒動の前か後か、いつ撮影したのかわからないが、朗らかな笑顔の隙間に見せるちょっとした翳が余計にリアルに感じられたよ。また、行く当てのない水野美紀たちが、世話になるカフェ店主・原田美枝子は相変わらず熟女萌えな美しさで心が癒される。仲里依紗の回想シーンでほんの一瞬だけ映るＤＶ母がホラークィーンの三輪ひとみだったことに感動！
演出：黒崎博 中島由貴
出演：水野美紀 仲里依紗 賀来賢人 田畑智子 でんでん 水崎綾女 加藤雅也 高橋克典 遠藤憲一
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