さらば あぶない刑事(2016年) | 勝手に映画紹介!?

さらば あぶない刑事(2016年)

さらば あぶない刑事

【鑑賞日:2016年2月1日】

先週の土曜日から公開が始まった「さらば あぶない刑事」をシネコンのファーストデーサービス1100円で鑑賞してきた…毎週金曜日の1000円ポッキリ会員デーとどちらで見るか迷ったんだけど、早く見たかったので100円ほど奮発。平日の初回上映だったが…さすがあぶ刑事、老若男女、かなりの人で座席がけっこう埋まってる。ってなわけで…観客がオイラも含めてたった2人だった先週の「ザ・ウォーク」と違ってマナーの悪い客もいっぱい、ホント、嫌になってくる。やっぱり金曜日の会員デーまで我慢して、ジョニデの映画を見に行ってくれば良かったかな~。

横浜港署のベテラン刑事、鷹山敏樹と大下勇次も定年まで残すところあと5日…後輩で、捜査課課長の町田透は、なんとか平穏無事に、2人を送りだしたいと願っていたのだが…当の本人たちは、まだまだやる気。宿敵・銀星会の残党、伊能を追いかけ、各国の犯罪組織が集うブラックマーケットに乗り込んで大暴れ。しかし、バイクに乗った謎の襲撃者と遭遇し、伊能を取り逃がしてしまった!その直後、伊能が惨殺死体となって発見される。そして、事件を追いかける鷹山と大下の前に、中南米の犯罪組織BOBのキョウイチ・ガルシアが立塞がる!

このところヒットしているシリーズもの、続編ものの人気洋画が原点回帰を目指して成功しているように…本作も最終作にして、ようやく待ち望んでいた作風になったという感じでしょうか?正直、10年前の「まだまだあぶない刑事」に関しては、なんか違うんだよなぁ~感もあり消化不良。っていうか、リターンズやフォーエバーあたりで、そういう気持ちを既に抱いていたわけだが、今回はドリフ的なドタバタオチもなければ、タンカーを素手で押し返すなんていう超人技も、どんでん返しを狙った妙な小細工で三流ミステリー化するようなこともなく、ギリギリのライン。

ギャグやご都合主義がまったくないわけではないんだけれども…そこは“お約束”として、あぶ刑事だったら許せるというようなレベルだったよ。第一印象から明らかに胡散臭い、悪役、吉川晃司との駆け引きの様子なども非常にストレート。タカ&ユージの見事なコンビネーションでゆさぶり、攻め落としていく。中国人相手の銃乱射など吉川晃司の太々しい暴れっぷりは「漂流街」でヤクザの伏見さんを演じた時を彷彿とさせるよね…。撮影だか、練習だかで大怪我までしたバイクスタントも、主役の舘ひろしに引けを取らず、かっこいい見せ場になってました。

クライマックス近く、最終決戦に臨むユージに透が粋な計らい…あの高揚感は「007/スカイフォール」でボンドのテーマと共にアストンマーチンがエンジンを唸らせた瞬間と似ている。いや~懐かしい。ただね、いくつかのユージのアクションを不自然なスローにしたのは、なんか違和感あったわ(タカのバイク登場シーンのスローは逆に効果的)。あんな演出しなくても、充分に柴田恭兵は動けてたのに。子供心に憧れを抱いていた綺麗なおねーさん、瞳ちゃんの劣化以上に残念。ちなみにオンコさん(浅野温子)は相変わらずお綺麗で、コスプレもよく似合った。

タカの恋人なんて言い張る菜々緒の扱いは予想通り…っていうより、あれこそお約束だったのか。予告でも印象的に使われている「残りの弾の数と敵の数がまったく合いません」というユージのセリフ…もっとシリアスな局面(確かにピンチではあったけど)でのセリフなのかなって思った。つーか、警察の偉い人とかに語ってるのかと思ったら、隣にいるタカにわざとおちゃらけて喋っているという体だった。今までと違って、本当に終わりなんだなと思える一方で…この企画いけるんちゃう?という妄想も膨らむラスト。刑事を辞めた後はやっぱあの職業だよな。


監督:村川透
出演:舘ひろし 柴田恭兵 浅野温子 仲村トオル 吉川晃司 菜々緒 木の実ナナ 小林稔侍 山西道広


【関連書籍も色々出てます】
あぶデカ30周年記念 あぶない刑事ヒストリーBOOK 1986→2016
映画秘宝EX にっぽんの刑事スーパーファイル (洋泉社mook)







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