トップ・ファイブ(2014年) | 勝手に映画紹介!?

トップ・ファイブ(2014年)

トップ・ファイブ

ちょっと前にWOWOWのコメディ映画特集でエアチェックした「トップ・ファイブ」をまだ見ていなかったので鑑賞…21日に発売された映画秘宝 2016年 03 月号の、“2015年劇場未公開映画&TVムービー ジャンル別ベストテン 青春&コメディ部門”で、長谷川町蔵さんが1位に選んでいた作品でもある。そういえば、そんな作品、WOWOWで録画したよなぁなんて思い出して見てみる気に。時々、クリス・タッカーと間違えることもあり(笑)直ぐに思い出せるのが「リーサル・ウェポン4」と「9デイズ」くらいしかないクリス・ロックと、ロザリオ・ドーソンが共演。

クマの着ぐるみを着て出演したアクションコメディ「ハミー」が大ヒットして大スターにのし上がったアンドレ・アレンだったが、イメチェンをしようとシリアス路線の「蜂起」という作品に出演。しかし、ファンが望んでいるのは「ハミー」の続編で、「蜂起」の認知度は低かった。そんな「蜂起」の公開が迫る中、アレンには恋人エリカとの結婚というもう一つの大きなイベントが迫っている!しかし、結婚の準備はリアリティーショーの人気者エリカのビジネスが優先され、蚊帳の外のアレン。今度はニューヨーク・タイムズ紙の記者チェルシーから密着取材を受けるのだが…。

それなりに面白さはあるんだけど…アメリカの文化、特に黒人文化などが色濃く反映され、そういうものへのシニカルな物言いを楽しむ作品なので、そっち方面が詳しくないと、作品全体を楽しむのは難しいかもしれない。数多くのスターが本人役で登場したりもするのも見どころの一つで…アダム・サンダオラー、ウーピー・ゴールドバーグ、DMXあたりは直ぐにわかり、素直に笑えたりするのだが…気づかないままスルーしてしまう人も多い。ただでさえ日本でははやらないとされている米国コメディで、この内容だと…確かに劇場公開は難しいんだろうな。

ただ、クリス・ロックとロザリオ・ドーソンが凄まじい勢いで繰り広げる会話の応報は、ウディ・アレンの映画を見ているような感覚にも近くてですね、要所要所に情熱的でロマンティックな見せ場なども出てくる。ドーソン扮する女性記者が隠している“ある秘密”に関しては、ほぼ予想通りなオチ、展開が待っていたりもするんだけど…それまでの小難しく見えていたやり取りも、ラブコメ、ラブストーリーに持っていくためのお膳立てだったのかなとなった。見せすぎず、想像に委ねたラストも好感。映画秘宝で長谷川さんがオシャレ映画と評してたのも納得かな?

その一方で…人によっちゃ勢いも必要だなんて言われる“結婚”というものも、やっぱり慎重に見極めなきゃいけないぞという警鐘めいた内容もあるわけですよ。理想と現実は違う…やっぱり、自分の身の丈にあった人と一緒になるのが幸せだよね。って、40過ぎて、カノジョもいない、独身のお前が偉そうに言うなって(笑)約15年前に「プッシー・キャッツ」を見て以来、けっこうお気にの女優ロザリオ・ドーソン…普段は知的な感じがするんだけど、下ネタなんかも堂々ととやってのけ、コメディアン出身のクリス・ロックと対等に張り合う姿はさすがだなって思った。


監督:クリス・ロック
出演:クリス・ロック ロザリオ・ドーソン ガブリエル・ユニオン ウーピー・ゴールドバーグ ガボレイ・シディベ


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