ジェサベル(2014年) | 勝手に映画紹介!?

ジェサベル(2014年)

ジェサベル

今日は午前中から雨…まともに動く気になれず、部屋でダラダラ過ごす事(っていつも通りだろ!)を早々と決定。こういう時こそ、録り貯めしている映画やドラマの消化に専念するぞって思ってたんだけど、昼めし食った後に…そのまま昼寝しちゃって、起きたら夕飯の時間になってた。結局、昼間は昨晩録画したドラマ版の「釣りバカ日誌」しか見れなかった(笑)さて、夜はWOWOWでエアチェックの映画を何か消化しようと…今週録画したばかりの「ジェサベル」をチョイス。「ソウ」シリーズのラスト2本を撮ったケヴィン・グルタートによるオカルトホラーとのこと。

妊娠を機に、引っ越しを決めたジェッシーだったが…その最中に恋人が運転する車が事故に遭う。ジェッシーは奇跡的に助かるも、同乗の恋人も、お腹の子供も駄目だった。それから2か月…後遺症が残るジェッシーは車椅子生活を余儀なくされており、長い間音信不通になっていた父親と連絡をとり、実家で暮らすことを選択。ある日、自分が赤ん坊の時に死んだ母親の部屋でビデオレターを発見。在りし日の母親が生まれてくるジェッシーにタロット占いをするという内容だったのだが、なぜか父親が激怒!父親の態度はいったい何を意味するのか?

まず思ったのは…ヒロインのねーちゃん、美人ってわけではないのだが(ブスでもない)、なんか妙に気になるというか、そそられるというか。そしてどこかで見たことがある顔だ。レコーダーを操作して、表示される番組説明でサラ・スヌークという名前の女優だと判明。見ている最中は、どこで見たねーちゃんか思い出せなかったんだけど…鑑賞後、自分の書いた過去のブログを見返してようやく思い出す、今年の夏にレンタルで見たイーサン・ホーク主演のSF「プリデスティネーション」で、男だか女だかよくわからない中世的な役柄を演じていたあの女優だった。

そんな、ちょっと気になる女優が演じるヒロインが…初っ端から交通事故で、恋人を失い、自分も大怪我して車椅子生活を余儀なくされてしまうという悲惨な目に遭う。そして、土着的なイメージが色濃く残る(簡単に言うと田舎っぽい)故郷に帰省しまして、あまり仲がよろしくない父親に面倒を見てもらうことになるんだけれども…なんだか薄暗い不気味な実家の中で悪夢や幻覚にうなされる。足が不自由で、動き回れないという制約が、いい感じにホラー的な脅かし演出と相まって、それなりにスリルなんかも味わえて、雰囲気はまずまずといったところ。

主人公の周りで起きる怪現象を解くための鍵が…VHSのビデオテープというのが、ベタすぎるけど、ホラーとしてはいいアイテムになっている。やっぱり中田秀夫の「リング」とか思いだしちゃうよね…っていうか、全体的にJホラーっぽさもある。嫁さんのいる元カレが親身になって、謎解きに協力してくれるんだけれども…簡単に浮気ができるような関係ではない微妙な距離感というのも良かったね。それこそ「リング」で松嶋菜々子が、恋人のいる元旦那の真田広之に助けを求めるじゃない…なんか、ああいう関係もちょっとダブらせてみたりしたくなったよ。

ただ脅かすだけではなく、ミステリー的な謎解き要素があって、なんで自分の周りで不思議な現象が起きるのかって判明していく段階なんかも面白く見れたよ。明らかに凶暴性を隠しているように見える父親、知的に見えた亡き母親の印象もだんだんと変化していく…とにかく、ヒロインの顔、表情がホラー映えしてたのが良かった。最初の事故から見えない糸で操られていたようであり…逃れられなかった主人公の運命。微妙な距離感の2人を待ち受けるあのラスト…まさに色々な意味で絡めとられたって言葉が似合うような余韻がオイラは好きですね。


監督:ケヴィン・グルタート
出演:サラ・スヌーク ジョエル・カーター マーク・ウェバー デヴィッド・アンドリュース アナ・デ・ラ・レゲラ


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