特捜部Q 檻の中の女(2013年) | 勝手に映画紹介!?

特捜部Q 檻の中の女(2013年)

特捜部Q 檻の中の女

WOWOWでエアチェックしておいた「特捜部Q 檻の中の女」を鑑賞…「ミレニアム」シリーズのヒット以降、日本でも注目を浴びている北欧ミステリー。原作小説も多数翻訳されているそうで…読んだことはないんだけれども、近所のブックオフでハヤカワのポケミス版がズラリと並んでいるのを見かけたことがある。本作はその小説の1作目を映像化したものだそうだ。劇場公開もされている作品なんだけど、なぜかソフトはDVDのレンタルしかリリースされていない模様…手元に置いておきたいミステリーファンは、WOWOWのリピート放送を録り逃しないように!

刑事のカール・マークは、ある事件の犯人を逮捕する際に…自分の判断ミスで部下の1人を殉職させ、もう1人に半身不随の大怪我を負わせてしまう。さらに自分も負傷し、しばらく仕事を離れていたのだが、怪我が治り復職した。しかし、元の部署に自分の居場所はなく…過去の未解決事件の資料を整理するために新設された“特捜部Q”という閑職に追いやられてしまう。最初はやる気がなかったカールだが、5年前に起きた女性議員の失踪事件に注目。当時の捜査では自殺と判断されたが、カールは、この事件をもう一度洗い直すことに!

閑職に追いやられた主人公刑事が、たった1人の部下と一緒に未解決の難事件に挑むという「相棒」チックな感じ。そして、事件の方もお宮入りの過去の事件を掘り起こすという…「コールドケース」っぽい要素。基本の設定なんかは、既存作品のいいとこどり、そんなに奇を衒ったものではなく、手垢がついた感がある、オーソドックスなミステリーだが、北欧ミステリーならではの陰鬱さが全編を漂っていて、映画としての雰囲気は悪くない。冒頭から、主人公を含む刑事たちが、簡単にやられてしまうというショッキングな幕開けもなかなか良かったですね。

いくつか候補の事件がありまして…主人公は、女性議員の失踪事件に着目。当時、事件を担当した刑事が、けっこう雑なヤツで、そいつが“自殺”と判断したのが気に食わなかったと。主人公たちが再調査を始める段階で…被害者女性にスポットをあてた過去シーンが紐解かれていく。その中で、刑事たちの“勘”が当たっていることも直ぐに判明…やっぱり事件性があったのだ!しかも…どうやら拉致監禁事件らしいと。あくまで、その真相がわかっているのは鑑賞者であって、劇中の主人公たちは、まだどんな事件に巻き込まれたのかも把握していない。

刑事たちの捜査が進むにつれ、鑑賞者側には被害者が置かれていた状況さらに分かってくる…つーか、もしかして死んでないんじゃね?事件発覚から5年も経ってるのに…ずっと監禁されているのか?そのあたりの時間経過はわざとあやふやにしている印象。はたして、被害者女性は生きているのか、犯人は誰で、どんな目的があるのか?後半部分はやや棚ボタな展開も無きにしも非ずだが、主人公たちが事件を無事に解決できるのか?解決できてもバッドエンドだったりするんじゃないのか?っていう、それなりの緊張感はしっかりと味わえた…。


監督:ミケル・ノルガード
出演:ニコライ・リー・コス ソニア・リクター ファレス・ファレス ミケル・ボー・フォルスゴー


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