朱夏~警視庁脅迫事件 警視庁・樋口警部補1(2003年) | 勝手に映画紹介!?

朱夏~警視庁脅迫事件 警視庁・樋口警部補1(2003年)

朱夏~警視庁脅迫事件 警視庁・樋口警部補1

今年になってテレ東の水曜ミステリー9にて、今野敏先生の警視庁強行犯・樋口顕シリーズが2作品も映像化されて、オイラも鑑賞したのだが、実は10年以上前にも水曜ミステリー9の前番組である女と愛とミステリーで映像化されており、オイラは見逃していたので、ぜひ見てみたいなぁって思っていたところなんですけど、なんと無料放送実施中のスカパー、ファミリー劇場にて、1作目の「朱夏~警視庁脅迫事件 警視庁・樋口警部補1」が無料放送された!続けて、2作目の「樋口警部補2 リオ 水曜日の殺人者」も放送されたが、こちらは有料放送だった(泣)

警視庁の刑事・樋口顕は、所轄の巡査の助けを借りて、追いかけていた事件を解決。そんな樋口が新たな事件の捜査を担当することに。それは“激昂仮面”と名乗る人物から警視総監宛てに送られてきた脅迫状を調べるという極秘捜査だった。同じ頃…樋口の妻で、翻訳の仕事をしている恵子が行方不明になった!樋口は恵子の不倫も疑い、荻窪南警察署に勤務する親友の氏家譲に捜索の手助けを依頼。やがて氏家は、恵子と仕事上の付き合いがあった城島直己という男を割り出し、2人で城島の自宅へ乗り込むのだが、そこには思わぬ人物が…。

樋口と氏家は、今年になって放送された2本の新作と同じ内藤剛志と佐野史郎が演じていたが、樋口の家族などその他のキャストは違った。まぁ、高校生の娘が10年前と同じ女優だったら、それは無理があるよな。でも、演じている女の子が違っても、雰囲気はわりかし近かったので違和感はなかった。樋口警部補の嫁さんは風吹ジュン…肝っ玉母さん風だった新作の方の川上麻衣子よりも全然色っぽい!これじゃぁ、旦那に浮気を疑われるのも当然だなって感じ…疑惑の相手、白竜さんも…ぶっちゃけ狙ってたって、聴取中にカミングアウトしてたし(笑)

そんな嫁さん、本当は犯罪に巻き込まれてて、犯人に拉致監禁されてしまってたんだけど…ベッドに手錠で繋がれて、身悶えてるところなんて、熟女の色気プンプン!演出上の引っ掛けもあったんだけど、てっきり白竜に拉致されて、あんなことや、こんなことをされちゃったのかとドキドキしてしまった。いや、白竜さんならしてそうって思っちゃったもん(作中でも樋口や氏家、娘さえも疑っている!)。でも、ぜんぜん見当違いだった。樋口警部補が追いかけるもう一方の警視総監への脅迫、並びに狙撃計画では…元SPのDV男、遠藤憲一が容疑者として浮上!

何かしでかしそうな容疑者が…白竜にエンケンというVシネチックなキャスティングだというのが素晴らしすぎる!これもまぁ、本筋の事件発生前から、インスピレーションで…“犯人コイツだろう!”という疑惑の目を向けてしまう、某登場人物の胡散臭さを、若干、忘れさせてくれる作用はあったよ。樋口警部補が真犯人と直接対峙して傷だらけになりながら相手を仕留めるのをはじめ、女優陣も派手に乱暴されまくるなど、なかなかハードでバイオレンスな面もあり。あの人なんてシャブ漬けにされてたしなぁ…クスリ抜きでも充分にヤバイ顔なのに(笑)

水曜ミステリー9でエアチェックした「廉恥」と「ビート」に加え、まさか10年以上前の「朱夏」までディスクにアーカイヴできるとは思ってもいなかったので、スカパーの10日間無料放送、ファミリー劇場には感謝である。ただ、どうせなら「リオ 水曜日の殺人者」も無料放送で見せててもいいじゃないか、どーせ使い古しの地上波2時間ドラマなんだからなんて思ったりもするのも事実。願わくば、月イチで実施している通常のスカパー無料放送日に、「リオ 水曜日の殺人者」を放送してくれると嬉しいんだけどなぁ、無理だろうなぁ~。テレ東でもいいから再放送して!


監督:松原信吾
出演:内藤剛志 風吹ジュン 佐野史郎 遠藤憲一 寺田農 東根作寿英 白竜 柳沢なな


【原作小説はこちら】
朱夏―警視庁強行犯係・樋口顕 (新潮文庫)







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