スターリングラード 史上最大の市街戦(2013年) | 勝手に映画紹介!?

スターリングラード 史上最大の市街戦(2013年)

スターリングラード 史上最大の市街戦

新譜商品として予約購入してあった、2015年8月5日発売の新作「スターリングラード 史上最大の市街戦」を鑑賞…言わずと知れた第二次世界大戦中に起きた独ソ戦、最大の戦いスターリングラード攻防戦を描いた物語。過去にもたくさん“スターリングラード”と名付けられた作品は存在し、直ぐに思い出すのはやっぱりジュード・ロウとエド・ハリスのスナイパー対決を描いたあの映画だろう。あとは1993年製作のドイツ映画のヤツとか?本作はロシア映画なので華々しく散っていったソビエト兵たちを英雄視するのがメイン。本国では3D作品だったそうだ。

2011年3月、東日本大震災が発生…瓦礫の下に閉じ込められたドイツ人女性が救出を待っていたのだが、その時に救助活動をしていた男が、彼女を励ますために話を聞かせる…。それは、1942年独ソ戦のさ中の話だった。ソ連領、スターリングラード…侵攻を続ける枢軸軍が、とあるアパートを占拠して、ソビエト軍の反撃に備えていた。そこをソビエト軍の斥候たちが襲撃するが…枢軸軍が燃料タンクに仕掛けた爆弾を解除できず、作戦が失敗…多くの犠牲者を出してしまう。しかしアパートの奪取には成功し、残存兵を集めて攻撃拠点を築くのだが…。

ジャケには書いてなかったんだけど、ロシア語音声、日本語吹替え音声のほか、英語音声でも再生できるのだが…やっぱりオリジナル言語で視聴した方が雰囲気があるだろうとロシア語での再生をチョイス。最後まで見た後、試しに英語音声も聴いてみたが…日本語吹き替え以上に違和感があったわ。で、ロシア語を選択したはずなのに…初っ端いきなり日本語のナレーションで物語が始まる。セットアップを間違えたかとかなりビックリ。しかも、その後…日本語の上にかぶさるように、ロシア語のナレーションも流れ出す…一瞬、不良品を疑ってしまった。

もちろん、それらは演出だったんだけどね…スターリングラードの戦いを回想形式で描くため、導入部分は現代の話になっているんだけれども、それがなぜか震災直後の日本なんだ。瓦礫に生き埋めになった外国女性を助けるために、救助隊員のおっさんが、自分が母親から聴いた戦時中の話を語って聞かせるという体になっている。こういう回想形式で本編を語るというのは、戦争映画では常套手段だと思うのだけれども、なぞせこに日本の震災話が絡んでくるのかというのはちょっと疑問…ちょっとあざとさを感じてしまったのはオイラだけじゃないはず。

で、話はようやくスターリングラードへ…ドイツをはじめとする枢軸軍が街を占拠してまして、侵攻を食い止めるためのソビエト軍の作戦の一環として、少人数の先発隊が…爆弾の解除にやってくるんだけれども、激しい抵抗に遭い失敗、ソビエト軍にも多くの犠牲が出てしまう。ただし、敵が拠点に使っていたアパートを奪取することに成功…残存兵力でそこに立てこもって、敵をけん制するわけなんだけど…なんとそこには一般人の若いねーちゃんが住んでまして、最初は邪魔っ気だと思っていた兵士連中も、次第に打ち解けていくといった内容。

このねーちゃんが、どうやら日本で救助活動をしているおっさんの母親らしい。で、ねーちゃんが接した、素晴らしいソビエト兵の皆さんの活躍が紐解かれていく。対するドイツ側にもロシア女に惚れてしまった色ボケ士官が出てくるんだけれども…この色ボケが実は、ソビエト側に奪取されるまでアパートの指揮を任されていた人物。お前は、敵に拠点を明け渡して、おめおめと逃げてきたのかと、散々、上官に責められ、いびられ…挙句の果てにロシア女を囲っているのもバレ、アパートの奪還を強いられてしまうという、お互い、戦う利用は女かよみたいな。

正直、両軍の色ボケ兵士たちの話は…それこそハリウッド映画の「パールハーバー」みたいで退屈気味だし、戦闘が始まればやたらスローモーション多用だし、イラっとさせられる部分が多いんだけど…残弾が少ない迫撃砲を戦車の残骸に当て、弾道を変えて、敵に当てるなんていう芸当をやってのけるシーンなどは、大喜びする劇中の兵士と共に、こちらも感動してしまった。明らかに金のかかった大作映画なので、サラウンド目当てのドンパチ映画と割り切れば、初リリースで、いきなり廉価価格…ネットショッピングで1500円前後で購入できるのは魅力的!


監督:フョードル・ボンダルチュク
出演:トーマス・クレッチマン ヤニナ・ストゥディリナ セルゲイ・ボンダルチューク ドミトリー・リセンコフ


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