ザ・スパイダースの大進撃(1967年) | 勝手に映画紹介!?

ザ・スパイダースの大進撃(1967年)

ザ・スパイダースの大進撃

NHKのBSプレミアムにて…2週連続スパイダース映画、先週に引き続き、今週もエアチェックしておいたのでさっそく鑑賞…本日は主演映画2作目の「ザ・スパイダースの大進撃」です。他にもまだ主演作品はあるらしいのだが、とりあえずNHKでのオンエアは前回と今回を合わせた2本で打ち止めの様子…来週以降、7月の放送ラインナップにも放送予定は入っていなかった。録画した2作品とも80分強の本編…両方ともDRモードで1枚のディスクに焼けるかと期待したが、ほんの数百MB足りず、悔しい思い。なくなく1作目の画質を落として対処した。

ザ・スパイダースのメンバーがアメリカから帰国…空港では多数のファンにもみくちゃにされてひと騒動。その際に、持っていたアタッシュケースが他人のものとすり変わってしまったのだが、メンバーもマネージャーもまったく気づいていなかった。その後、楽屋から井上順のタンバリンが消えるという騒ぎが起き、演奏中に再び楽屋荒らしが発生。ようやく事件性を感じるメンバーたちだったが、ファンの仕業だと考えていた。実は、取り違えたアタッシュケースを取り戻そうとする謎の組織の他に、堺正章がアメリカから持ち帰ったタンバリンを狙う人物もいて…。

1作目はスパイダースのメンバーが見も知らぬ女の言動に惑わされて、道なき道を一直線に突き進むという…意味不明なストーリーで、ほとんど低レベルなコントといった印象だったのだが(シュールな馬鹿映画としては楽しめる)…今回はメンバーが知らないうちに大きな犯罪に巻き込まれていくというサスペンス要素が加味されて、これはこれでツッコミ満載なのだが、多少はストーリー性を感じられる作品になった。実はマチャアキが持ってるタンバリンに本物のダイヤモンドが埋め込まれていて、それを狙う謎の美女、真理アンヌがつきまとう。

それと同時に、たまたま荷物の取り違いが起きてまして…それもまた如何わしい犯罪絡みの荷物でして、別のグループにも付け狙われる。スパイダースメンバーの周囲で起きる不可解な事件…本人たちはファンのイタズラか何かだろうと高をくくっていたのだが、知らないうちに二つの犯罪組織から狙われていた!最初はタンバリンの紛失(井上順の)や楽屋荒らしと言う些細な事件だったのだが…マチャアキや井上順が銃を持った男に襲われたり、殺人事件が起きたり、どんどんとエスカレート…どうやら謎の敵同士でもお互いに牽制しあっている模様だ。

マチャアキと井上順の絶妙な掛け合いシーンも多く、真理アンヌ、和泉雅子(昔は可愛かった…今はぽっちゃりしたただのオバチャンだけど)といった2人のタイプの違うヒロインも魅力的!“とぼけた顔してババンバン♪”という歌詞でお馴染み「バン バン バン」や鹿児島弁バージョンの「なんとなくなんとなく」など披露される楽曲も、それこそなんとなくささってしまう。オイラは先週見た「ゴーゴー・向う見ず作戦」より、断然こっちの方が好き。それにしても、若い頃のマチャアキは…メイクをしていなくても「西遊記」の孫悟空ソックリなサル顔だよな。


監督:中平康
出演:ザ・スパイダース(田邊昭知 堺正章 井上順 井上堯之 大野克夫 加藤充 かまやつひろし)


【DVDソフトの購入】
DVD ザ・スパイダースの大進撃






人気blogランキング 参加中 -クリック- ご協力ください!