マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年) | 勝手に映画紹介!?

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年)

マッドマックス 怒りのデス・ロード

【鑑賞日:2015年6月20日】

雨が上がって晴れてよかった(今のところ)…40の誕生日!一人寂しく「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を見てきたオイラ…帰りに本屋に立ち寄って、今月は1日早い発売日の映画秘宝最新号も購入。夕方、雨が降ってなかったら、そしてオイラの婚期…じゃなかった根気が残っていれば、三池崇史の「極道大戦争」も見てきちゃおうかななんて考えつつ…こんなはずじゃなかったと、自分の人生を振り返ってちょっぴりだけ憂鬱になっております。いやいや「マッドマックス」の新作を見てきてこんなじゃイカン!鑑賞はポイント利用でタダ、もちろん2D字幕版で!

荒廃した近未来、妻子を殺された元警官のマックスは…荒野をさすらっている時に、資源を独占し、民衆を暴力で支配するイモータン・ジョーの軍団に拉致されてしまう。血液を供給するための“輸血袋”扱いを受けるマックス。ある日、ジョーの部下、フュリオサが反逆を企て、虐げられていた若い女性たちを連れて逃走する。その追跡に同行させられる羽目になったマックスは…車に磔にされた状態で、なんとか脱出しようとするのだが…激しい戦闘に巻き込まれてしまう。ようやく脱出のチャンスをつかんだマックスが、フュリオサたちと対面することになり…。

40の誕生日に「マッドマックス」なんて見に行って、ボンクラ中年驀進中のオイラです…劇場内は、リアルタイムでシリーズ1作目の洗礼を受けたのだろう、先輩ボンクラの方々も多かったですよ(あくまで憶測)…つまりオヤジ密度は高め。劇場ロビーで入場を待っている時に、キムタクの「HERO」のチラシとか持ってるおばさんは、案の定…別の映画。仮に、そういうおばさんが見に行ったとしても、EXILE目当てに吹き替え版をチョイスするのでは?確かに、あの映像で3Dも拝みたいのはやまやまなんですけど、男は黙って“2D字幕版”をチョイスすべきだ。

えっと、映画の方は…あっ、これだよ、不発気味だったパート3(サンダードーム)に求めていたのは、って感じの内容でした。生身の肉弾アクションや、破天荒なカーチェイスは健在…懐かしい感じの”生っぽさ”を感じつつ、さらに現代の映像技術が程よくマッチして、アドレナリンMAXな“マッドマックス”の世界を完璧な物にしあげてくれた。2Dでも充分に迫力を味わえる、トンデモ…いい意味でキチってる映画でした。マックスがスクリーンに帰ってきたぜっていうのを意識したモノローグで作品ははじまり、そのまま怒涛のアクションへなだれこむ。

なんだけど…始まってすぐに、マックスは敵に拉致られてしまうのねん。刺青掘られ、焼印を押され、血液を供給するための“輸血袋”扱いを受けるマックス…支配者の元から逃げ出したねーちゃんたちを追いかける、ちょっと病弱な追撃部隊のドライバーにおともするため、顔に拘束具をはめられ、車の前に磔にされる。で、延々とカーチェイスやドンパチをやってる中で、もがいてるだけ…っていう、あれ、主人公なのに、なんなのこの扱い!あの予告でも流れてたシーンはそんなとんでもないシュチエーションだったのねん…こっちの想像を軽く超えてくわ。

この状態が、けっこう長く続きます…その間は、もう一人の主人公、男前な女戦士フュリオサが大活躍!「マッド・マックス」じゃなくて「マッド・フュリオサ」にしなきゃいけないんじゃないの?みたいな(笑)事前情報で、シャーリーズ・セロンって聞いてなかったら、絶対にわからなかったわ、あの風貌!アカデミー賞を受賞した「モンスター」に匹敵する、いやそれ以上の大変身ぶりにとにかく驚かされる。つーか、マジで惚れる!とにかく、前半の見せ場である…マックス磔状態での追跡劇が一段落するまでは、本当に息つく暇がありません、いつまで続くの?

さすがに最後まで々チェイスシーンが続くわけではなく、多少の小休止なんかも挟むんだけれども…まぁ、油断していると、次から次へと新たなアクションが始まる。派手な爆破とクラッシュシーンのオンパレード!もちろん、マックスさんもちゃんと本領発揮して、アクションに参戦。敵と戦いながらも、顔に嵌められた拘束具を外そうと、ヤスリでゴシゴシしている姿が…殺伐とした空気の中で、清涼剤的な役割を果たす心地よいユーモアに繋がったり。最初こそはギスギスしていたねーちゃんたちとの関係も、死地を一緒に潜る抜けることで、絆が深まっていき…。

本作のように久しぶりのシリーズ続編や、リブート作品が出てくると、どうしても過去の作品と比べてしまう。特に、マックス役の変更が伝えられた時は…「なんだ、メルギブじゃないのかよ?」なんて思いが駆け巡った人も多いだろうが、本作に限ってはそれも杞憂に終わる。つーか、多くの人が…メルギブじゃなくて良かったと納得するだろう。役者が変わっても…監督、ジョージ・ミラーをはじめとする製作スタッフの心意気は70年代、80年代のまま。いや、アクションへの拘りはより熱くなって…観客の渇望を癒してくれた。人生最高の誕生日でした!


監督:ジョージ・ミラー
出演:トム・ハーディ シャーリーズ・セロン ニコラス・ホルト ヒュー・キース・バーン ネイサン・ジョーンズ


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