銀座の若大将(1962年) | 勝手に映画紹介!?

銀座の若大将(1962年)

銀座の若大将 [東宝DVDシネマファンクラブ]

WOWOWの若大将シリーズ全18作品一挙放送を頑張って録画中です…放送をリアルタイムで見るのはちょっとアレだが、なんとか次の作品の放送までには消化しようとしてます。きっと、たまっちゃうと…そこで鑑賞がストップしちゃいそうなので。今日は昨晩放送のシリーズ2作目「銀座の若大将」を鑑賞しました。DVDもリリースされていますが、Amazonでは正規商品が品切れでマケプレボッタクリ価格に!ちなみに楽天の加山雄三ミュージアムでは普通に在庫ありでしたよ…つーか楽天内の他のショップではまだ低価格版が残ってるショップもあったぞ。

京南大学の学生で、老舗すき焼き店“田能久”の息子・田沼雄一…通称“若大将”は、同級生の団野京子に頼まれて、学生新聞のスポンサーを紹介。父親が懇意にしている銀座のレストランを訪れるが、そこで同じ大学の拳闘部マネージャーがライバル校とトラブルを起こしているのに遭遇、仲裁に入り…結局、殴り合いに!一部始終を見ていたマネージャーは、雄一を拳闘部にスカウトしようとする。また、京子につき合わされレストランの隣にある洋裁店に入店した際に、そこで働く中里澄子と出会っており、雄一は彼女の事が気になりはじめるのだが…。

基本設定は1作目とほぼ一緒…っていうか、ストーリー展開もだいたい同じなんだが、若大将が所属する運動部に違いがあり、前回の水泳部から今回は拳闘(ボクシング)部になった。また若大将がいい関係になる星由里子扮するヒロインの澄子も、前とは別人…若大将と会ったこともなければ、職業も違うという事になっています(友人たちの立場も微妙に違ってたり)。ぶっちゃけ、細かいことを気にするなと、そういうことです(笑)以降のシリーズでもお約束を守りつつ、キャラ設定に多少のアレンジが加えられるというスタイルが踏襲されることになるそうだ。

相変わらずモテキ到来中の若大将…周りのねーちゃんたちをその気にさせまくりで、罪作りなヤツですよ。でも…「女に興味がない」なんて言ってた1作目の若大将に比べると、かなり早い段階から澄子(星由里子)オシになってるんだけれども邪魔が入ったり、行き違いがあったりしてうまくいかないんだなぁ。若大将に惚れている大学の同級生・京子…通称アンパンなんかは、最初こそライバルを蹴落とそうと必死なんだけど、若大将の本当の気持ちに気づいた後は、一生懸命に2人をくっつけようとしたりして、健気な可愛らしさがでていて好感度アップです。

逆に…本命の澄子の方が、ちょっと策士っぽいところがあって、1作目のヒロイン像と比べると、嫌な女って感じだったな。展開的には間抜けで面白いんだけど…鼻の下を伸ばしている青大将をうまく利用して、自分の恋路をうまく運ぼうとしたりね。青大将だって、一緒にお泊りできれば勘違いしちゃうよなぁ~。青大将に襲われそうになって大騒ぎ…助けに来た若大将と取っ組み合いの喧嘩!ホテルでバイト中だった若大将は客の青大将をぶん殴ったと…支配人から大目玉をくらう。それを黙って見てる澄子…騒動の元凶はおまえだろ!って思っちゃうよね。

若大将は器量の良い人柄に惚れたらしいんだけど…付き合う前にちゃんと見極めた方がいいぞ、絶対に。そんな若大将に縁談が舞い込むのもお約束?その縁談を自分の再婚話と勘違いする田能久のパパさんが愉快だった。親が勝手に進めた話とはいえ…途中でこの縁談がうやむやになってしまったのは残念だな…きっぱりと断ったうえで(1作目ではそのくだりもちゃんと丁寧に描かれていた)、あらためて澄子を選ぶみたいな見せ方をした方が感動的だったと思う。あれだけ澄子が好きだと言ってた割に、最後は色気より食い気だったよね、若大将(笑)

澄子が「ダメよ~」や「ダメダメ」なんて言葉で青大将に拒絶の意を表する姿を見て…50年以上前に日本エレキテル連合を先取りじゃんなんて思ったオイラ…それどころかボクシングの減量中に銀座界隈でロードワークする若大将が、お濠の側を走っていて…なんだ流行りの皇居ランニングも先取りしてるじゃんと…何気に未来を予見した映画でもありました(そんな大げさな!)。孫がボクシングを始めたことで…夢中になって、やたら専門用語を覚えちゃうおばちゃんが可愛かったです…今風に言うと老人萌えとでも言うのか?さぁ、次も楽しみだ。


監督:杉江敏男
出演:加山雄三 有島一郎 中真千子 飯田蝶子 星由里子 団令子 田中邦衛 上原謙 左卜全


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