ワイルド・スワン(2013年) | 勝手に映画紹介!?

ワイルド・スワン(2013年)

ワイルド・スワン

珍しくWOWOWのエアチェック作品の消化が連続で続く…昨日やっていた特集放送“ザ・リベンジ~復讐アクション3連発~”は気になっていた作品ばかりだったので率先して鑑賞しています。3本の特集放送のうち、「ハード・パニッシャー」はレンタルDVDで鑑賞済みだったが、けっこう好みの作品だったし、日本ではブルーレイ化されていなかったので…一応、録画。今すぐには見ないと思うけど、いつか再鑑賞しようと思っている。残りの2本のうち、「ワイルド・スワン」の方から鑑賞…DVDのジャケにはクリスチャン・スレイター主演て書いてあるけど…。

アメリカ人の実業家マイケルは…ロシアで成功をおさめ、バレリーナのマヤと結婚。一人娘のニーナにも恵まれ、幸せな生活を送っていたのだが…マイケルの成功を嫉んだ謎の人物の策略により、ビジネスでピンチに陥り、さらにロシアンマフィアに命を狙われ殺されてしまった!そのマイケルが死ぬ直前に5億ドルの価値がある証券書類を隠したことから、マフィアたちはマヤとニーナにも牙をむく!犯人一味の罠にハマったマヤは、麻薬所持の罪をでっちあげられ刑務所行きに。さらに獄中のマヤに、ニーナが誘拐されたという報せが届き…。

スレイター主演ってことで…どうせB級アクションだろうなぁって思ってたんですよ(まぁ、そういうのが好きなんですけど)。安っぽくなった「96時間」、命をかけて妻子を護るパパ頑張る系アクションかなぁって想像してたんですけど…スレイターの役どころは似合わない実業家でして、しかもロシアでうまいことやって、富も美人の嫁も手に入れた、いかにもむかつく成金野郎って印象。案の定…敵も多いらしく、謎の人物から脅迫を受けたり、急に融資が受けられなくなってビジネスがとん挫したり…暗雲が立ち込めるわけですよ、なんとなくフラグ立ってる。

そしたら、あっけないくらいに死亡…なんだ、スレイターは主人公じゃなかったのかよ!そうなんですよ、本当の主人公はバレリーナの綺麗な嫁の方だったのね。パパ頑張る系じゃなくて、ママ頑張る系映画だったわけだ。愛する娘のためにママは悪党と戦います。その前に…敵の策略にハマって、濡れ衣を着させられて、ムショ行きになってしまうママさん。このあたりの展開は、刑務所ものの定番でして、慣れない獄中生活、横暴な看守や凶暴な囚人たちの嫌がらせに耐えながら、娘との再会を希望に…生き延びる術を身につけていくと、そんな感じ。

獄中の囚人に命を狙われるママさん…女囚さそりシリーズなんかを思い出しながら、かなりワクワクさせられるんだけれども、期待以上に凄かったというか…バレエで鍛えた身体能力を活かしてですね、まるで全盛期のジャン=クロード・ヴァン・ダムのように、クルクルと回転して蹴りを繰り出し相手をぶちのめすんですよ!バレエの事なんてあまり詳しくないんだけど…きっと演じている女優さん、本職なんじゃないかい?けっこう自分でアクションやってるのね。もうね、エクスペンダブルズの新メンバーに招集したいくらいに素敵ですよ(笑)

この先の展開がけっこうご都合主義でして…棚ボタで脱獄して、娘を助けるためにアメリカにまでやってきちゃうと。つーか、アメリカに逃げのびたというのは冒頭から判明していて、実はアメリカの保安官に捕まって、事情聴取を受けてるところから映画は始まってたのね。ロシアでの出来事は、主人公が語って聞かせている回想という構成なんだけれども…さらに回想とか夢とか出てきちゃうのが、映画的にあまり美しくないというかなんというか気になるところ。作品によっちゃ、回想内に回想ってのもアリだけど、頻繁にやりすぎるとやっぱ不自然。

わりと丁寧に作ってあったし、まさかの女流アクションという意外性もあり…けっこう面白く見れただけに、回想の演出の仕方などに勿体なさを感じた。あとね、あっけなくおっ死んだスレイター(でも、一応、エンドクレジットの表記は一番上なのよ…だから主演と謳っているのも嘘ではない…ちなみにWOWOWの作品紹介だとバレリーナ役のソフィア・スカヤの方が名前が上にきている)しかり、最初は敵なのか、味方なのかわからず胡散臭かったスレイターの親友、アンガス・マクファーデンしかり、男優陣が見かけ倒しでまったく活躍しない映画だったな(笑)


監督:ロバート・クロムビー
出演:クリスチャン・スレイター ソフィア・スカヤ コール・ハウザー アンガス・マクファーデン


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