DANGER POINT 地獄への道(1991年) | 勝手に映画紹介!?

DANGER POINT 地獄への道(1991年)

DANGER POINT 地獄への道

お試し視聴中のスカパー、ファミリー劇場にてエアチェック…東映Vシネ特集、後半は怒涛の哀川翔あにぃ主演作3連発で、トリをつとめるのは「DANGER POINT~地獄への道~」でした。本作は共演に宍戸錠という、なかなか豪華な作品でして…この2人が歳の離れたコンビの殺し屋を演じています。監督は先に鑑賞した「組織暴力 流血の抗争」「ろくでなし LAST DOWN TEN」の長谷部安春監督。同じ主演、監督コンビでも…どの作品もみんな作風が違っているのが、凄いなぁと。こちらの作品も未DVD化ですが、Amazonのマケプレで中古VHSは入手可能です。

殺し屋のケンとジョウジは…坂井という男の殺しを請け負う。ターゲットが潜伏している場所に出向き、相手に銃を向けると、「デカい銭の話がある」と命乞いをしてきたのだが、問答無用で射殺した。そして死んだ坂井は1枚の写真を手にしており、そこには女性看護師の姿が写っていた。今回の依頼が訳ありと踏んだ2人は、依頼人の男に事情を問いただすのだが…何も話せないという。仕方がなく、坂井の持っていた写真を手掛かりに女の名前と居場所を突き止め会いに行くのだが…やはり女も詳しい事情は知らない模様。しかし新たな手がかりは掴み…。

翔にぃと錠ちゃんが殺した男は、大金のからんだ犯罪に絡んでいて、どうやら仲間割れして金を盗んだみたい。その制裁で殺されたらしいのだが…翔にぃたちは、その消えた大金に興味津々で、見つけてぶんどっちゃおうぜと画策する。で、殺した相手が持っていた写真を手掛かりに、そこに写っていたナースの岡田奈々に会いに行くんだけど…殺した男の正体が刑事だったというくらいの情報しか入手できず…。そうこうしているうちに死んだ男に裏切られた仲間が翔にぃたちに接触してくるんだけど、あっけなく返り討ちにされて、持ってる情報を吐き出す羽目に。

話を整理すると…最初に死んだ刑事とその仲間たちが、外国人から大金を奪ったんだけれども、仲間割れが起きまして、誰かが金を奪ってとんずらしたらしい。で、翔にぃたちに接触してきた奴らは、てっきり刑事が金を持ち逃げしたと思っていた、だから刑事の“女”であるナースの岡田奈々を張っていて、そこに翔にぃたちが現れたってことなんだけど…翔にぃたちが、自分たちが殺した刑事が、金なんか持っていなかった事をしってるわけであり…じゃ、実際に金を持ってるヤツは誰なんだとなる。実は、他にも元の計画に絡んでいる人物たちがいまして…。

誰が金を持っているかというのを突き止めた翔にぃたちが、岡田奈々にも協力させ、金の奪取を試みるが…無事にGETできるかな?というお話になっていくわけですが…まず、歳の離れた殺し屋コンビがなかなかいいキャラでした。職業が殺し屋なんでね、躊躇なくどんな相手にも引き金を引けるわけですけど、殺し屋然とした非情なところがクールでかっこよかったです。ケースに入れて持ち歩いているハンドガンに、部品を色々と追加して狙撃銃を組み立てたり、銃器の見せ方も面白かったですし…コンビプレーで狙撃をぶちかますところも良かった。

そしていかにも翳がある、幸薄そうなヒロインの岡田奈々。翔にぃたちが最初にぶっ殺した相手は悪徳刑事だったわけだけど、この刑事にも無理やりヤラれてしまい悪党たちと関わりを持つ羽目になるんだけど、その後、情報を聞き出しに来た翔にぃにもヤラれちゃいました。冷静な錠ちゃんに「女に気を付けろよ」なんて忠告されてるんですけど…これがちゃんと後の伏線にもなってまして…いや~、女は怖いとなる。怖い女と言えば…もう一人重要な女性キャラで小野みゆきも出ていて、こちらはクソビッチな悪女役がやっぱり似合うんですなぁ~。

翔にぃたちと敵対する悪党の1人に室田日出男…小野みゆきとデキてます。あれ、この2人、長谷部監督が担当した劇場場「あぶない刑事」の1作目でも似たような役どころだったよなぁ。ラスト…殺し屋コンビの片方が瀕死の重傷を負い、ちょっと感動的ないいシーンだったりするんだけれども、所詮は殺し屋の話でして、あっと驚くエンディングが待っています。まぁ、作品のタイトルが“地獄への道”だしな…ラストカットの道路標示、道路標識がなかなかイカしてました。今回見た翔にぃのVシネはどれも良かったが、やっぱり本作が一番面白かったかな?


監督:長谷部安春
出演:哀川翔 宍戸錠 岡田奈々 小野みゆき 木之元亮 室田日出男


【VHSソフトの購入】
VHS DANGER POINT~地獄への道~
DANGER POINT 地獄への道





人気blogランキング 参加中 -クリック- ご協力ください!